
『R E V O L U T I O N(8894)』が株主優待の新設を発表しました。
驚くべきはその内容、なんと年間12万円相当、年2回の実施で6万円×2の優待です。
低位株なので、株価も安く、優待利回り良すぎです。
優待目当てに申し込み殺到するかもしれませんが、優待内容に隠された罠に気が付いてしまいました・・・・
その他、つなぎ売り(クロス取引)に必要な一般信用売り在庫や、過去の逆日歩、各証券会社毎の手数料(貸株料)も確認できるのが、当記事の内容です。
- 不動産事業: 不動産の売買、仲介、賃貸管理を中心に事業を展開
特に都市部の賃貸物件を取り扱い、収益不動産の売買にも積極的に参入 - 投資事業: 国内外の企業や証券、特定目的会社(SPC)への投資を行い、事業の多角化を進めている
最近では、WeCapitalの株式取得など、他社買収を通じて拡大中 - 金融事業: 不動産担保ローンを取り扱う貸し手向けに資金提供を行う卸売金融事業を展開、金融サービスの提供も強化
Revolutionは近年、投資戦略を強化し、他企業の買収や新規プロジェクトへの資金調達を行うことで、さらなる成長を目指しています。
特に、積極的な投資により長期的な収益性の向上を期待できます。また、不動産販売と管理の二本柱で安定したキャッシュフローを確保しながら、事業拡大を図っている点も魅力です。
他のセクターに比べ比較的小規模な企業ではありますが、多角的なビジネス展開と不動産・金融を融合させた事業モデルに注目です。
REVOLUTION(8894)の株主優待
REVOLUTION(8894)の株主優待は、QUOカードPayです。
優待内容詳細
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
2,000株以上 | 60,000円分 |
優待権利日は年2回、4月末と10月末です。
年2回の実施なので、年間12万円相当のQUOカードPayが貰えます。
優待の新設発表があったのは、10月優待権利日直前の2024年10月23日です。
10月優待なので、慌てて購入しようとする方がいるかもしれませんが、色々罠が隠されているので、注意です。
- 株主優待QUOカードPay60,000円分を貰うためには、半年以上の継続保有が必須
- 優待が実施されるのは、2025年4月末から(ただし2024年10月も2,000株保有していないと貰えない)
- 株主優待は必ず貰えることが保証されているわけではない
特に、2,000株以上を半年以上継続保有していないと優待が貰えないという部分が、どうも引っ掛かります。
これなら、配当でもいいのではと思ってしまうからです。
配当に比べて、優待なら2,000株以上保有していても、貰える額が増えないので、優待の方が企業負担が少ないのかもしれません。
配当に関して
企業が利益を上げた場合でも、必ず配当を出さなければならないわけではありませんが、配当を出すと決めた場合、その額やタイミングは会社法によって厳密に管理されています。株主総会で承認を得る必要があり、手続きが明確です。
優待に関して
株主優待は、企業が株主に対して自社製品やサービス、クーポンなどを提供する制度です。これは、法律によって強制されるものではなく、企業の任意で行われます。そのため、株主優待の内容や提供頻度は企業ごとに異なります。
ざっくり言うと、法律的な義務はないのです。
配当と株主優待の違い
配当は法律で厳しく管理されており、企業が配当を出すと決めた場合、必ず実行される義務があります。
配当額や支払日も株主総会で承認されるなど、法的な手続きが必要です。
それに比べて、株主優待は企業の裁量によるため、必ずしも法律で規定されているわけではなく、変更や廃止が比較的簡単に行われる点で、ルールは緩やかです。
もちろん、優待廃止を発表すると、投資家に嫌われるので、よほどのことがない限り、優待の約束を反故にする企業は少ないです。
でも、過去にはやっぱりやーめたと優待廃止する企業があったのも事実です。
そんな色々な、企業をみてきているので、今回の優待利回りが良すぎるR E V O L U T I O N(8894)の株主優待は、ちょっと警戒してしまいます。
つまり、配当は株主に対する確実なリターンですが、株主優待は企業の方針次第で変わることがあるため、投資初心者はこの違いを理解することが重要です。
株主優待に長期保有制度はあるの?
継続保有の条件
同一株主番号で4月 30 日及び 10 月 31 日時点の株主名簿に、20 単元(2,000 株)以上の保有を2回以上連続で記載または記録されること。
株主優待:権利確定日はいつ?
次回の優待権利日は「2025年10月31日」です。
権利付き最終日の「10月29日」までに2000株以上の取得が必要です。
REVOLUTIONに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。
REVOLUTIONの優待が貰える直近の株主優待権利日
優待権利確定日:2025年10月31日
権利付き最終日:10月29日(水)・・・残り3ヵ月と28日(120日)
逆日歩日数:4日
2025年4月の優待取得の条件として、2024年10月末も株の取得が必須なので、掲載しています。
10月の実施は、2025年からなので、注意。
REVOLUTION(8894)の基本情報
情報更新日:2024年10月23日
code | 8894 | 優待内容 | QUOカードPay |
---|---|---|---|
業種 | 不動産業 | 上場市場 | 東証スタンダード |
決算 | 10月 | 優待月 | 4月、10月 |
本社 | 東京 | 上場年月日 | 2001年9月6日 |
単元株数 | 100 | 貸借区分 | 貸借 |
発行済株式数 | 109,897,000 | 企業のHP | 優待詳細 |
優待の種類 | --- |
株価更新日:2025年6月30日
30日の終値株価 | 65円 | 最低投資額 | 130,000円 |
---|---|---|---|
最低必要株数 | 2,000 | 継続保有 | 必須 |
優待開示情報
2025/03/11 | 株主優待制度の廃止に関するお知らせ | 2024/12/24 | 初回の株主優待制度に関する特例措置の追加に関するお知らせ | 2024/11/20 | 初回株主優待進呈対象予定の株主数及び優待財源に関するお知らせ | 2024/10/23 | 株主優待制度の新設に関するお知らせ |
クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。
REVOLUTION(8894)過去の逆日歩
- 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
- 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。
確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。
優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表
権利日 | 株価 | 前日 貸借残 | 当日 貸借残 | 差分 | 出来高 | 逆日歩 | 品貸 日数 | 配当 | 規制 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
確逆 | 最逆 | |||||||||
2024-04-25 | 240 | 1,961,800 | 1,974,700 | 12,900 | 121,250 | 0.0 | 8.0 | 1 | 停止 | |
2023-10-27 | 170 | 221,600 | 215,900 | -5,700 | 31,100 | 0.0 | 8.0 | 1 | 停止 |
優待実施は2025年4月末からですが、参考までに過去の逆日歩です。
過去の逆日歩、実は、ずーと売禁が続いていて、発生していないという部分にも注意が必要です。
売禁規制の銘柄なのです。
REVOLUTION(8894)のクロス取引・逆日歩リスク
逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。
クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。
優待権利日(10月31日)の逆日歩日数
×:逆日歩日数では警戒範囲2025年10月31日は、逆日歩日数が4日と、通常の権利日よりリスクが高まっています。10月31日のクロス取引可能な銘柄数
△:やや注意優待銘柄数34のうち、クロス向けの貸借銘柄は19、類似優待も少ないので注意です。規制速報(注意喚起・申込停止)
×:規制情報では警戒範囲2025年6月27日より注意喚起の規制が発生中、逆日歩が更に2倍、リスクが高まります。- 2024/04/25:0円 (1日)・・・停止
- 2023/10/27:0円 (1日)・・・停止
近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)
○:株不足では低リスク発行済株式数は と多く、 市場です。出来高も多く、株不足のリスクは低そうです。逆日歩更新日:2025年6月30日
市場区分:東証
月/日 融資新規 融資返済 融資残高 貸株新規 貸株返済 貸株残高 差引残高 貸借倍率 逆日歩 06/27(金) 135,500 207,500 954,300 0 0 0 954,300 - 0 06/26(木) 30,900 13,900 1,026,300 0 0 0 1,026,300 - 0 06/25(水) 11,900 2,000 1,009,300 0 0 0 1,009,300 - 0 06/24(火) 4,600 4,200 999,400 0 0 0 999,400 - 0 06/23(月) 53,000 44,600 999,000 0 0 0 999,000 - 0 06/20(金) 33,000 100 990,600 0 0 0 990,600 - 0 06/19(木) 300 18,100 957,700 0 0 0 957,700 - 0 06/18(水) 0 75,700 975,500 0 0 0 975,500 - 0 06/17(火) 21,400 87,500 1,051,200 0 0 0 1,051,200 - 0 06/16(月) 36,100 1,100 1,117,300 0 0 0 1,117,300 - 0 REVOLUTIONの発生逆日歩
○:過去逆日歩では低リスク逆日歩の発生はありません。優待に必要な株数と投資額
○:必要株数では低リスク優待取得に2,000株必要ですが、投資金額としては少ない方なので、逆日歩が発生しても痛みは少ないです。継続保有(必須・特典)の有無
○:優待価値では低リスク継続保有が必須、優待クロスの難易度アップでクロス参加者は限定!
REVOLUTION(8894)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較
REVOLUTIONは、逆日歩の発生しない、一般信用取引も可能です。
株主になると、株主優待でいろんな商品が貰えますが、そもそも株を買うをお金がないので、自分には無関係だと思っている方! ここで情報をシャットダウンしてしまうと、もったいない! 株主優待クロス取引という、裏技があります! 裏 …
6月30日の終値、株価65円の必要株数分(2000株)で計算。
投資金額13.0万円の貸株料【各証券会社で比較】
営業 日数 | 月/日 | 貸株 日数 | SBI 証券 | GMO クリック 証券 | au カブコム 証券 | 松井 証券 | 楽天 証券 | SMBC 日興 証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10/29 | 5 | 69 | 69 | 27 | 36 | 69 | 25 |
2 | 10/28 | 6 | 83 | 82 | 32 | 43 | 83 | 30 |
3 | 10/27 | 7 | 97 | 96 | 37 | 50 | 97 | 35 |
4 | 10/24 | 8 | 111 | 110 | 43 | 57 | 111 | 40 |
5 | 10/23 | 9 | 125 | 123 | 48 | 64 | 125 | 45 |
6 | 10/22 | 12 | 167 | 165 | 64 | 85 | 167 | 60 |
7 | 10/21 | 13 | 181 | 178 | 69 | 93 | 181 | 65 |
8 | 10/20 | 14 | 194 | 192 | 75 | 100 | 194 | 70 |
9 | 10/17 | 15 | 208 | 206 | 80 | 107 | 75 | |
10 | 10/16 | 16 | 222 | 219 | 85 | 114 | 80 | |
11 | 10/15 | 19 | 264 | 261 | 102 | 135 | 95 | |
12 | 10/14 | 20 | 278 | 274 | 107 | 142 | 100 | |
13 | 10/10 | 21 | 292 | 288 | 112 | 150 | 105 | |
14 | 10/9 | 22 | 306 | 302 | 118 | 157 | 110 | |
15 | 10/8 | 26 | 139 | 185 | 130 | |||
16 | 10/7 | 27 | 144 | 192 | 135 | |||
17 | 10/6 | 28 | 150 | 199 | 140 | |||
18 | 10/3 | 29 | 155 | 207 | 145 | |||
19 | 10/2 | 30 | 160 | 214 | 150 | |||
20 | 10/1 | 33 | 176 | 235 | 165 | |||
21 | 9/30 | 34 | 182 | 242 | 170 |
REVOLUTIONの権利付最終日(2025年10月29日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。
一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。
「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。
一般信用クロス取引手数料とやり方
制度信用クロス取引手数料とやり方
REVOLUTION(8894)のクロス取引・株主優待まとめ
- R E V O L U T I O N(8894)の株主優待は年間12万円相当と優待利回りは超破格
- 貸借銘柄で、クロス取引も可能だが、ずーと売禁継続で、実際は不可能
- 一般信用売り在庫も確認できないので、優待取得には現物保有しかない
- 現物保有で2,000株になるとそれなりにリスクがあるので注意
- ただし、低位株であり、2,000株でも投資金額100万未満
- 優待利回り10%以上と、驚愕を通り越して恐怖も感じる
- もしかしたら、株価高騰の早いもの勝ちかも知れないが、管理人は参戦しない