初心者でも簡単に株の面白さを体感できる株主優待!

生活に密着している優待が多く、経済の仕組みを学びながら、資産を増やすことが出来るのが魅力です。

さらに株初心者でも少ない資金を有効活用して、効率的に株主優待の権利を持つことが出来る方法もあります。

 

それが、貸借銘柄の株主優待クロスです。

1年365日のうち、たったの1日だけ株を保有するだけで、株主優待が貰えるんです。

株を保有している期間も短いので、株価下落リスクも限定的で安心感があります。

 

ただ唯一のリスクが逆日歩です。失敗すると優待価値以上の大ダメージを受けることもあります。

逆日歩を制する事が出来れば、手数料負担が結構大きい一般信用取引によるクロス取引よりお得に優待を入手できるのも事実です。

そんな逆日歩、株主優待クロス取引15年以上の管理人が明かす、7つのチェックポイントを大公開!

 

株主優待の逆日歩に影響を与えるのは市場環境と銘柄特性

様々な条件によって発生する高額逆日歩です。

高額逆日歩は怖いです。

一撃で今までの優待利益を吹き飛ばすからです。

でも、逆日歩発生の仕組みをきちんと理解すれば、恐れる事はありません。

株主優待のクロス取引時においては、次の項目をチェック、高額逆日歩になる銘柄の傾向を掴むことは可能です。

株主優待クロスの市場環境とは?

高額逆日歩になるのは、全て個別銘柄の特性によると思っていたら危険です。

外部要因、つまり株主優待権利日の市場環境によっても、高額逆日歩になりやすいかどうかが決まります。

その要素は主に2つ「逆日歩日数」と「同じ権利日のある優待銘柄数」です。

特に優待権利日が水曜日になると、株返却に土日を含む事になるので、自動的に逆日歩日数3倍で、リスクも3倍です。

株主優待クロスの銘柄特性とは?

株主優待権利日の曜日によって、倍率が変わる外部要因リスクなどもチェックすべき項目ですが、何より注意すべきは個別銘柄毎の特徴です。

全7つのチェック項目、残りの5つは次の通りです。

「規制情報」「株の流通量」「過去の逆日歩実績」「優待必要株数」「継続保有条件」

この項目のどこをチェックすれば良いのって思いますよね。

早速、確認していきましょう。

逆日歩発生7つのチェック【優待クロス参加者必見!】

逆日歩に絶対遭遇しないという保証はありませんが、きちんと逆日歩の仕組みを理解することで、リスクを抑える事は可能です。

なお、逆日歩に影響を与える指標として、信用倍率、貸借倍率があります。

信用倍率は1週間おきに発表されるので、優待クロス時に劇的に増える株不足に関しては、あまり参考にならないと判断しています。

また、貸借倍率は、「信用買い÷信用売り」で算出される値ですが、株不足を判断する上で、発行済株式数や浮動株比率との関係も深いので、合わせてのチェックが良いでしょう。貸借倍率は「④株不足をチェック」の中での確認項目にしています。

①逆日歩日数(品貸日数)は最重要!

逆日歩と言うのは、貸借銘柄の売株を投資家が借りている場合に発生する手数料みたいなものです。

レンタルDVD屋さんなどと同じで、株返却までの期間が長ければ長いほど、逆日歩日数が増えます。

さらに、手続等の関係で、株の売買の登録には2日かかるという原則があります。

つまり、水曜日に借りた株は、実際は金曜日に登録されます。翌日にすぐ返却したくても、土日はお休み扱いになり、結局返却可能になるのは、月曜日です。

よって水曜日が優待権利日になってしまうと、自動的に逆日歩日数3日です。

その他、祝日などを間に挟むと、逆日歩日数が増えるので、必ずチェックして下さい

②優待数が多ければリスクも分散!

株主優待の権利を取得するには、各企業(銘柄)が設定している株主優待権利日に株を保有する事が必要ですが、権利日は企業によってバラバラです。

権利日が集中する月もあれば、閑散期の月もあります。

特に株主優待クロスの場合、クロス取引実施者が多ければ多いほど、高額逆日歩になりやすいですが、優待銘柄数が多ければ、クロス取引される銘柄も分散されます。

分散効果により、優待銘柄数が少ない月より、優待銘柄数が多い月の方が、逆日歩リスクが少なくなる傾向があります。

③申込停止や注意喚起の規制情報に敏感になれ!

信用売りの在庫は、無限にあるわけではありません。

在庫数が少なくなると、注意喚起や申込停止の規制が入ります。

 

規制情報は、日本証券金融株式会社の日証金が毎日発表していますが、優待権利日前日などは、当サイトでも掲載しています。

逆日歩のルールとして、この規制が入ると、自動的に逆日歩が通常時の2倍になります。

ただでさえ、株主優待権利日の逆日歩は4倍ですから、更に2倍で8倍、高額逆日歩のリスクが高まります。

また、優待権利日翌日に株式分割がある場合も要注意です。

分割された株数で逆日歩が計算されるので、過去数万円単位の逆日歩が発生したケースもあります。

④逆日歩が発生するのは流通している株が足りないから!

逆日歩が発生するのが、信用売りの在庫が足りなくなるからですが、そもそも通常時はどのくらいの株が流通しているの?

株不足の傾向を知ることが重要です。

 

株不足を把握するには、まずどのくらい流通量があるのか知る発行済株式数ですが、日本の紙幣と同じで、全てが市場に出回っているとは限りません。

日本の紙幣は大半が銀行に眠っていますよね。それと同じで、実際の株の流通量を知るには、銘柄毎に浮遊株や毎日の出来高などをチェックする必要があります。

貸借銘柄として、買いの量と売りの量の比率である貸借倍率も1つの目安となるでしょう。

 

また以前は、東証1部以外は小型株で危険だと判断するという方も結構いたようです。

2022年現在、プライム市場に変更になっていますが、過去どこに上場していたかで判断するのも1つの方法です。

⑤逆日歩の発生しやすい銘柄がある!

逆日歩が発生しやすい銘柄があるのも事実です。

優待内容が魅力的であったりして、他のチェックポイントでは問題なくても、毎回高額逆日歩になるケースがあります。

色々な指標での判断が難しい時こそ、過去の逆日歩履歴をチェックする事が大事です。

当サイトでも個別銘柄ごとに過去10年の実績を公開しているので、参考にしてみてください。

⑥株主優待を取得する為に必要な株数が多いとリスクも高まる!

ここ最近は、100株が基本単位の銘柄が増えましたが、1株や1000株が単位となっている銘柄も存在します。

逆日歩の計算式は、この株の単位が基本になるので、1000株単位の銘柄は、最大逆日歩が大きくなり、高額逆日歩のリスクが高まります。

 

また、100株以外で優待の権利が貰える銘柄も要注意です。

例えば、株主優待取得に必要な株数が500株や1000株の銘柄です。

1投資家が購入する株数が増えるという事は、株不足になりやすくなります。

さらに、ランクアップ制度などで、優待必要株数が複数ある銘柄も、株不足リスクが高まります。

⑦継続保有条件も逆日歩にとって良い悪いがある!

株主優待には、半年以上や1年以上の継続保有の条件がある場合もあります。

優待クロスで大事なのは、継続保有が優待取得の必須条件になるのか、ランクアップになるのかのチェックです。

 

継続保有の場合、優待内容のランクアップで継続条件が必要より、優待取得条件としての継続保有の方が、逆日歩リスクが下がります。

その理由は、1日だけのクロス取引では、優待の権利が貰えないので、クロス取引参加者が少なくなるからです。

 

逆に継続保有のランクアップによって、優待内容が豪華になる場合は、「⑥優待に必要な株数が多いと危険」と同じように、100株だけ保有しておいて、権利日の時だけ、保有株数を増やす猛者もいますので、逆日歩リスクは高まります。

株主優待クロスにおける高額逆日歩を回避するチェックポイント総まとめ

冒頭時にもお伝えしましたが、逆日歩回避のチェックポイントは、あくまで株主優待クロス取引時における限定的なものです。

また、7つのチェックポイントすべてをクリアしたから、高額逆日歩にならないことを保証しているわけではありません。

 

逆日歩リスクが怖い方は、各証券会社が在庫を持つ「一般信用取引でのクロス取引」がおすすめですが、早い者勝ちの争奪戦、手数料との戦いになります。

制度信用クロスも一般信用クロスも、基本的には同じやり方でつなぎ売りが可能です。どちらか1つのこだわらないで、銘柄ごとに分散投資するのが、ベストな選択かなと思っています。

管理人は15年以上、複数パターンの株主優待クロスの合わせ技で優雅な優待生活を満喫しています。

さあ、あなたも今よりワンランク上の楽しい優待生活を送ってみませんか?

個別銘柄記事では、7つのチェックを行い、独自の視点で、優待情報をお届けしています。