フォルシア(304A)が新規上場承認されました。
12月のIPO第16弾です。
フォルシア(304A)は、検索技術とDX支援を融合させ、複数業界にまたがる新たな価値創出を目指す事業を展開しています。
野村證券主幹事、人気の情報・通信業、東証グロース市場での上場と、IPO的に良い条件がそろっています。
さらに、公募株数が売出株数の約15倍以上、ベンチャーキャピタル保有株もなく、初値も高騰する予感です。
そんな、フォルシア(304A)のIPOは、本当に魅力があるの?
有価証券届出書をベースに初値予想の分析に必要な情報を整理してまとめたのが、当記事の内容です。
当サイトでは、フォルシア(304A)IPO初値予想に関する最新情報を常に更新しています。新規上場承認時、仮条件決定時、公募価格決定時などの重要な節目ごとに記事を見直し、IPOが上場し、初値が付くまで継続して情報を提供いたします。IPOに関するスケジュール一覧も掲載しており、読者の皆さまが今後の予定を一目で確認できるようになっています。
最新の情報をいち早くキャッチしたい方や、IPOの動向を追いたい方は、定期的にご確認いただけると幸いです。
フォルシア(304A)の上場企業情報とIPO概要
企業名 | フォルシア |
---|---|
企業名(英語表記) | FORCIA,Inc |
企業名(フリガナ) | フォルシア |
業種 | 情報・通信業 |
住所 | 東京都新宿区新宿四丁目1番6号 |
URL | https://www.forcia.com/news/ |
決算日 | 2月末日 |
市場 | グロース |
主幹事 | 野村證券 |
社員数 | 130(人) |
平均年齢 | 36.2(歳) |
平均勤続年数 | 5.2(年) |
平均年間給与 | 6,918,000(円) |
上場企業情報は、11月22日(金)提出の有価証券届出書が参考元です。
フォルシアは、東京都に本社がある企業で、業種は情報・通信業です。
グロース市場での上場で、主幹事は野村證券です。
社員数は130(人)、平均年齢36.2(歳)、平均勤続年数5.2(年)、平均年間給与6,918,000(円)です。
事業内容の解説【投資家向けポイント】
フォルシアは「検索テクノロジー」を中心としたデジタルビジネスプラットフォームを提供する企業です。
独自の検索基盤「Spook」を活用し、膨大で複雑なデータを迅速かつ効率的に処理。
特に旅行・観光業界での利用が多く、高速検索や動的価格設定、複数チャネルでのデータ連携をサポートします。
また、ECサイト運営や商品データの整備に役立つ「Masstery」などのツールも提供し、業務効率化を支援しています。
- Spook(検索基盤技術): データ整理・圧縮、UI最適化などを通じ、高速かつ精度の高い検索を実現。
- Webコネクト: 旅行商品の販売プラットフォーム。ダイナミックプライシングやリアルタイム在庫管理が可能。
- Masstery: 商品データの自動整備ツール。EC運営での効率化を促進。
政府主導の観光DX推進やMaaS市場の成長を背景に、旅行業界のデジタル化を支える存在として注目されています。
同時に、ECや会員制サービスなど他業界にも進出中。
収益はSaaS型の継続課金とライセンス提供を組み合わせたハイブリッドモデルで安定化を図っています。
フォルシア(304A)のIPOスケジュールと購入方法
上場日 | |
---|---|
仮条件決定日 | |
BB期間 | ~ |
当選発表日 | |
購入申込期間 | ~ |
※上場日・仮条件決定日以外のIPOスケジュールは、証券会社によって異なる場合もあるため、各証券会社でご確認ください。
2024年12月26日(木)の上場予定日までのIPOスケジュール、時系列形式でまとめています。
仮条件決定日は12月6日(金)、そのままBB期間が始まるので、IPOが欲しい方、この期間に各証券会社での申込が必要です。
公募価格が発表される12月17日(火)以降、各証券会社で当選・落選が分かります。早い証券会社の場合、夕方には発表です。
BB抽選に当選した場合、12月18日(水)以降の購入申込期間で、IPOの購入が可能です。
IPO購入方法【申込の注意点と上場日リスク】
-
証券会社の口座開設
IPO主幹事実績の多い
ネット証券会社が手軽でおすすめ -
ネットからIPOの抽選に申込【1回目】
-
12月17日(火)に当選落選を確認
当選の場合12月23日(月)迄に購入申込【2回目】 -
12月26日(木)の上場後に売却可能
念願のIPOに折角当選しても、購入申込を忘れると購入できません、ご注意です。
初値に影響がある上場日リスク
- 直前のIPO:2024年12月25日(水)上場
:サービス業
:陸運業 - 当日(トリプル上場):2024年12月26日(木)上場
:情報・通信業
:その他製品 - 直後のIPO:2024年12月27日(金)上場
:サービス業
フォルシア(304A)のIPOデータ
項目名 | 金額・数量 |
---|---|
公募株数 | 200,000(株) |
売出株数 | 13,100(株) |
公開株数 | 213,100(株) |
オーバーアロットメント | 31,900(株) |
公開株数(OA含む) | 245,000(株) |
新規発行株式 | 200,000(株) |
上場時発行済株式総数 | 1,200,000(株) |
オファリング・レシオ | 17.8(%) |
オファリング・レシオ(OA含む) | 20.4(%) |
資本金 | 50.0(百万円) |
吸収金額(想定価格) | 3.6(億円) |
吸収金額(想定価格・OA含む) | 4.2(億円) |
時価総額(想定価格) | 20.4(億円) |
吸収金額と時価総額は、次の計算をしています。
- 吸収金額 = 公開株数 × 想定価格
- 時価総額 = 発行済株式総数 × 想定価格
吸収金額は、3.6(億円)、オーバーアロットメント迄含めると4.2(億円)です。
配当・優待の期待と投資のポイント
配当や株主優待は実施されるのかも調査しました。
- 現状の配当方針
配当を未実施。成長戦略を優先し、内部留保 - 将来的な配当の可能性
経営基盤の安定化と財務状況の改善により、将来的には配当実施を検討。 - 内部留保の活用目的
事業拡大や技術開発への投資、組織体制の強化に注力。
フォルシアは、成長フェーズにある企業で、長期的な利益拡大を見据えた戦略を採用しています。
つまり、配当に関しては、利益が拡大するまで実施しないという事です。
株主優待に関しては、言及がありませんが、配当と同じ考えだと思われるので、上場してもしばらくは優待が新設されることは無いでしょう。
IPO資金の使い道と今後の計画
- 調達予定金額:約3.55億円
- 主な用途:採用・人件費、インフラ費用
1. 採用費及び人件費
- 用途:
- 「webコネクト」の事業拡大に必要な技術・営業人材の採用
- 人員増加による人件費の支払い
- 総額:約2.8億円
- 具体的な配分:
- 2025年2月期:約0.74億円
- 2026年2月期:約0.85億円
- 2027年2月期:約1.21億円
- 目的:「webコネクト」の機能拡大と顧客数・売上増加
2. インフラ費用
- 用途:
- AWS(アマゾン ウェブ サービス)などのクラウドサービス費用
- 「webコネクト」のプロダクト性能向上・品質改善
- 総額:約0.74億円
- 具体的な配分:
- 2025年2月期:約0.17億円
- 2026年2月期:約0.21億円
- 2027年2月期:約0.37億円
- 目的:サービス安定化による顧客数・売上増加
インフラ設備より、人件費に費用をかけている部分が気になります。
開発体制は、もう十分ということなのでしょうか。単純に人材が足りていないだけなのかも知れません。
フォルシア(304A)のIPO価格
想定価格 | 1,700円 |
---|---|
仮条件価格 | 1,700円~1,750円 |
引受価額 | 1,445.0円 |
公募価格 | ー |
評価 | A |
フォルシアの想定価格は1,700円です。
仮条件価格は、1,700円~1,750円に決定です。
過去のIPO【吸収金額4.2億円前後】
東証グロース市場、情報・通信業、市場吸収金額4.2億円前後の過去のIPO結果です。
上場日 IPO名 |
主幹事 | 吸収金額 [億円] |
公募価格 [円] |
初値 [円] |
騰落率 [%] |
---|---|---|---|---|---|
2024年10月29日(火) |
SMBC日興証券 | 5.6 | 1,500 | 2,285 | 52.3 |
2023年6月22日(木) |
みずほ証券・他 | 5.4 | 1,050 | 5,560 | 429.5 |
2023年4月18日(火) |
大和証券 | 4.3 | 470 | 2,106 | 348.1 |
2022年12月27日(火) |
岡三証券 | 5.2 | 1,500 | 2,118 | 41.2 |
2022年11月15日(火) |
大和証券 | 4.2 | 700 | 1,110 | 58.6 |
2022年5月31日(火) |
いちよし証券 | 5.5 | 880 | 2,200 | 150.0 |
2022年4月12日(火) |
大和証券 | 6.2 | 720 | 2,320 | 222.2 |
さすが人気業種、さらに市場吸収金額が少ないとあって、過去のIPOは、初値のほぼすべて、公募価格を大きく超えています。
初値予想の分析【市場動向とIPOの見通し】
以下にフォルシア(304A)のIPO初値予想に関して、マイナス要因とプラス要因を分類し、総合的な初値予想を解説します。
IPO初値予想:マイナス要因
- 業績の成長ペースが鈍化 2024年2月期の売上高は前期比9.3%減少、収益成長が停滞している点が懸念材料
- 時価総額が小型で目立ちにくい IPO時の時価総額が約20億円と小規模であり、大型IPOに比べ市場参加者の注目を集めにくい可能性あり
- 競合が多いDX分野では市場シェアの維持が課題
IPO初値予想:プラス要因
- オファリング・レシオの低さ 公開株数に対するオファリング・レシオは20.4%と低水準、需給バランスが安定しやすい点はプラス要素
- 事業内容の独自性 旅行・観光業界向けのSaaS型サービス「webコネクト」や検索技術基盤「Spook」が魅力
特化型の高機能サービスを展開していることが評価 - 小型IPOで高値形成の可能性 吸収金額が約4.2億円と小規模で、初値高騰しやすい傾向
- 安定した収益モデル SaaS型サービスの契約形態がストック型であるため、収益が安定していることは投資家の安心材料
- ベンチャーキャピタルの保有株がない 売り圧力がほとんどなく、初値高騰しやすい状況になっている
フォルシアの特徴として、業績面では減収が見られるものの、DXや観光業界向けサービスなど独自性の高い事業を展開しており、投資家の一定の関心を引くと考えられます。
市場吸収額が小さいため、需給バランスが崩れにくい点も初値高騰の要因となるでしょう。
大株主のロックアップ解除倍率もなく、過去IPO同様、初値は、公募価格の数倍も期待できる。(初回初値予想:更新予定)
フォルシア(304A)IPOの幹事団
証券会社名 | 公募株数 【株】 |
公募割合 【%】 |
保有株数 【株】 |
引受割合 【%】 |
---|---|---|---|---|
野村證券 | 178,900 | 89.45 | 223,900 | 91.4 |
マネックス証券 | 10,600 | 5.3 | 10,600 | 4.3 |
SBI証券 | 2,100 | 1.05 | 2,100 | 0.9 |
楽天証券 | 2,100 | 1.05 | 2,100 | 0.9 |
岡三証券 | 2,100 | 1.05 | 2,100 | 0.9 |
東海東京証券 | 2,100 | 1.05 | 2,100 | 0.9 |
松井証券 | 2,100 | 1.05 | 2,100 | 0.9 |
合計 | 200,000 | 100.0 | 245,000 | 100.0 |
※引受割合は、有価証券届出書に記載されている公募株数、売出株数(OAを含む)の合計株数からの割合です。
※計算方法や前提条件に違いがある場合、証券会社発表の引受割合と差異が生じることがあります。
主幹事は、野村證券です。
その他、取り扱いの可能性があるのが、岡三証券のグループ企業、岡三オンライン証券です。
フォルシア(304A)IPOの主要株主
株主名 | 保有株数 【株】 |
保有割合率 【%】 |
---|---|---|
屋代 哲郎 | 409,800 | 40.98 |
屋代 浩子 | 394,900 | 39.49 |
フォルシア社員持株会 | 110,200 | 11.02 |
山田 尚紀 | 32,000 | 3.2 |
フォルシア役員持株会 | 26,400 | 2.64 |
谷本 真一 | 10,000 | 1.0 |
吉村 龍吾 | 10,000 | 1.0 |
西 弘子 | 4,700 | 0.47 |
近藤 崇宏 | 2,000 | 0.2 |
保有株数の多い順に、大株主上位9を表示しています。
フォルシア(304A)のロックアップに関する情報を簡潔にまとめました。
ロックアップ対象者
- 貸株人・売出人:屋代哲郎
- 株主:屋代浩子、フォルシア社員持株会、山田尚紀、フォルシア役員持株会、谷本真一、吉村龍吾、西弘子
ロックアップ解除日
- 解除日:2025年6月23日(上場売買開始日から180日後)
ロックアップ解除倍率の記載はありません。
フォルシア(304A)IPO時の業績データと評価
新規上場承認時の有価証券届書から、初値予想に役立つデータを収集しています。
2020年 2月 |
2021年 2月 |
2022年 2月 |
2023年 2月 |
2024年 2月 |
|
---|---|---|---|---|---|
売上高(百万円) | 1,596 | 1,441 | 1,652 | 2,146 | 1,946 |
経常利益(百万円) | 82 | 45 | 54 | 106 | 140 |
純利益(百万円) | 68 | 34 | 26 | 130 | 99 |
純資産額(百万円) | 1,154 | 1,188 | 1,215 | 1,335 | 1,434 |
総資産額(百万円) | 1,322 | 1,329 | 1,437 | 1,511 | 1,626 |
資本金(百万円) | 50 | 50 | 50 | 50 | 50 |
営業活動によるCF | -249 | 519 | |||
投資活動によるCF | 79 | -80 | |||
現金残高(百万円) | 520 | 958 | |||
1株当たり純資産額(円) | 115,455 | 118,889 | 121,516 | 1,335 | 1,434 |
1株当たり純利益(円) | 6,880 | 3,434 | 2,628 | 130 | 99 |
自己資本比率(%) | 87.30 | 89.40 | 84.50 | 88.30 | 88.20 |
自己資本利益率(%) | 6.10 | 2.90 | 2.20 | 10.20 | 7.20 |
発行済株式総数 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
従業員数 | 113 | 116 | 117 | 126 | 129 |
2020年2月から2024年2月までの5つの業績での比較です。
IPO参加スタンスと当選・落選結果
初値予想やIPO考察記事も、上場日まで随時更新していきます。
さて、今回のIPO初値予想記事はいかがでしたでしょうか?
現在、IPOのブログランキングに登録したばかりですが、もうすぐ1位を取れるかも知れません。
(IPO(新規公開株)カテゴリ以外に、株主優待、投資でFIREにも参加)
やる気につながりますので、応援よろしくお願いします。
最新IPO一覧リスト
現在進行中のIPO一覧リストです。
※吸収金額の算出は、公募価格が決定するまで想定価格ベースで計算しています。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
IPO(新規上場株)は、新規上場承認されて、上場するまでに、節目節目の大事なイベントがあります。 上場日はもちろん、BB抽選日、想定価格、仮条件、公募価格、そして初値とチェックすべき項目も多々あります。 そして、IPOの …