日水コン(261A)IPOの初値予想

日水コン(261A)が新規上場承認されました。

10月上場第4弾です。

日水コンと聞いても、ピンとこない方、英語表記だと「日本水道コンサルタント」です。

日水コン(261A)のIPO関連情報を簡潔にまとめ、初値予想までしているのが、当記事です。

IPO情報について

当サイトでは、日水コン(261A)IPO初値予想に関する最新情報を常に更新しています。新規上場承認時、仮条件決定時、公募価格決定時などの重要な節目ごとに記事を見直し、IPOが上場し、初値が付くまで継続して情報を提供いたします。IPOに関するスケジュール一覧も掲載しており、読者の皆さまが今後の予定を一目で確認できるようになっています。

最新の情報をいち早くキャッチしたい方や、IPOの動向を追いたい方は、定期的にご確認いただけると幸いです。

株主優待・配当を実施しているかなどのチェックもしています。

日水コン(261A)の上場企業情報とIPO概要

企業情報と従業員データ
企業名 日水コン
企業名(英語名) Nihon Suido Consultants Co., Ltd.
企業名(フリガナ) ニッスイコン
業種 サービス業
住所 東京都新宿区西新宿六丁目22番1号
URL https://www.nissuicon.co.jp
決算日 12月末日
市場 スタンダード
主幹事 野村證券
社員数 660(人)
平均年齢 41.5(歳)
平均勤続年数 13.8(年)
平均年間給与 8,271,081(円)

上場企業情報は、9月9日(月)提出の有価証券届出書が参考元です。

日水コンは、東京都に本社がある企業で、業種はサービス業です。

スタンダード市場での上場で、主幹事は野村證券です。

社員数は660(人)、平均年齢41.5(歳)、平均勤続年数13.8(年)、平均年間給与8,271,081(円)です。

事業内容

日水コンは1959年に設立され、水に関する事業を専門とする建設コンサルティング会社です。
上下水道など、社会インフラの整備に必要な技術的なサポートを提供しています。

特に、官公庁からの依頼で、水道や河川、ダムなどに関わる調査や設計を行うことが主な業務です。
また、最近では日本国内だけでなく、東南アジアやアフリカなど、海外でもコンサルティングサービスを提供しています。

日水コンは「水のインパクトカンパニー」を目指しており、これは水に関連する社会的な課題を解決し、経済的な成長を実現することを意味します。
2025年を目標に、中期経営計画「2025」を進めており、環境保護や防災、廃棄物対策などにも積極的に取り組んでいます。

強みと競争優位性

  1. 官公庁との強い信頼関係
    国や地方自治体から多くの依頼を受けており、公共の水インフラ整備を長年にわたり手掛けてきた実績があり
  2. 多様な案件への対応力
    土木、建築、電気、水質など、さまざまな専門分野のプロフェッショナルがチームを組んで案件に取り組んでおり、幅広い業務に対応可能
  3. 先進的な技術力
    高い専門知識と技術力を持つ有資格者が数多く在籍しており、国からの複雑な依頼にも対応

さらに、PPP(官民連携)という、官と民が協力して公共施設の運営を行うプロジェクトにも積極的に参加しており、自治体や民間企業との協力も進めています。

日水コンは、このように幅広い技術と豊富な経験を活かして、国内外で水に関する課題解決に取り組んでいる会社です。

日水コン(261A)のIPOスケジュールと購入方法

日水コン(261A)のIPOスケジュール
上場日
仮条件決定日
BB期間
当選発表日
購入申込期間

※上場日・仮条件決定日以外のIPOスケジュールは、証券会社によって異なる場合もあるため、各証券会社でご確認ください。

2024年10月16日(水)の上場予定日までのIPOスケジュール、時系列形式でまとめています。

仮条件決定日は9月25日(水)、そのままBB期間が始まるので、IPOが欲しい方、この期間に各証券会社での申込が必要です。

公募価格が発表される10月4日(金)以降、各証券会社で当選・落選が分かります。早い証券会社の場合、夕方には発表です。

BB抽選に当選した場合、10月7日(月)以降の購入申込期間で、IPOの購入が可能です。

IPO購入方法【申込の注意点と上場日リスク】

  1. 証券会社の口座開設
    IPO主幹事実績の多い
    ネット証券会社が手軽でおすすめ
  2. ネットからIPOの抽選に申込【1回目】
  3. 10月4日(金)に当選落選を確認
    当選の場合10月10日(木)迄に購入申込【2回目】
  4. 10月16日(水)の上場後に売却可能

念願のIPOに折角当選しても、購入申込を忘れると購入できません、ご注意です。

初値に影響がある上場日リスク

  • 直前のIPO:2024年10月11日(金)上場
    オルツ(260A):情報・通信業
  • 直後のIPO:2024年10月18日(金)上場
    インターメスティック(262A):小売業

上場日が早くて10月16日、遅いと10月22日と、新規上場承認時の段階で上場日が確定しないIPOが増えてきました。

BB抽選日やIPOの購入日も上場日に合わせて、期間が変更します。

当サイトでは、最長期間での表示です。
いつの間にか、締め切りになっていたことがないよう、IPOに申し込むときは、必ず証券会社でご確認ください。

日水コン(261A)のIPOデータ

IPO資金調達関連指標と企業価値
項目名 金額・数量
公募株数 0(株)
売出株数 5,245,300(株)
公開株数 5,245,300(株)
オーバーアロットメント 786,700(株)
公開株数(OA含む) 6,032,000(株)
新規発行株式 0(株)
上場時発行済株式総数 11,866,000(株)
オファリング・レシオ 44.2(%)
オファリング・レシオ(OA含む) 50.8(%)
資本金 1.0(億円)
吸収金額 75.0(億円)
吸収金額(OA含む) 86.3(億円)
時価総額 169.7(億円)

吸収金額と時価総額は、次の計算をしています。

  • 吸収金額 = 公開株数 × 公募価格
  • 時価総額 = 発行済株式総数 × 公募価格

吸収金額は、75.0(億円)、オーバーアロットメント迄含めると86.3(億円)です。

スタンダード市場、サービス業のしばりにすると、ノパレーゼしか該当しません。

そこで、業種関係なく、スタンダード市場の過去のIPOをまとめました。

日水コン(261A)の吸収金額(OA含む)の近似値で、フィルタリングしています。

吸収金額85億円前後の過去のIPO

業種の指定はなく、吸収金額によって、選別しています。

過去のIPO【東証スタンダード市場】
上場日
IPO名
主幹事 吸収金額
[億円]
公募価格
[円]
初値
[円]
騰落率
[%]
2023年11月16日(木)
Japan Eyewear Holdings(5889)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券・他 103.3 1,360 1,271 -6.5
2023年9月25日(月)
ジェイ・イー・ティ(6228)
SBI証券・他 74.5 4,630 4,420 -4.5
2023年6月30日(金)
ノバレーゼ(9160)
野村證券 75.1 600 590 -1.7

いずれも、公募割れです。

さらに、それより以前、東証二部と東証一部のIPO結果もご紹介です。

過去のIPO【東証二部市場】
上場日
IPO名
主幹事 吸収金額
[億円]
公募価格
[円]
初値
[円]
騰落率
[%]
2021年7月30日(金)
AIメカテック(6227)
みずほ証券 75.7 1,920 1,941 1.1
2018年9月6日(木)
ナルミヤ・インターナショナル(9275)
SMBC日興証券・他 93.4 1,560 1,501 -3.8
2017年10月31日(火)
Casa(7196)
SMBC日興証券・他 84.4 2,270 2,331 2.7
2017年3月23日(木)
グリーンズ(6547)
野村證券 70.8 1,400 1,521 8.6

初値も公募割れ付近が多いです。

過去のIPO【東証一部市場】
上場日
IPO名
主幹事 吸収金額
[億円]
公募価格
[円]
初値
[円]
騰落率
[%]
2022年3月2日(水)
ビーウィズ(9216)
みずほ証券 85.3 1,400 1,320 -5.7
2019年3月5日(火)
日本国土開発(1887)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 78.9 510 624 22.4
2018年3月16日(金)
日総工産(6569)
みずほ証券 102.0 3,250 4,020 23.7
2016年3月15日(火)
ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)
みずほ証券 71.2 3,000 2,480 -17.3
2014年3月13日(木)
ダイキョーニシカワ(4246)
野村證券 67.3 1,600 1,799 12.4

東証一部の場合、今の市場区分では、スタンダードというより、プライム市場ですが、吸収金額による需要局面を確認したかったので、掲載しています。

配当・優待の期待は?

安定した配当を目指しており、配当性向は連結ベースで50%を目安にしています。
配当は年2回(中間配当と期末配当)を基本とし、株主総会ではなく取締役会で決議されます。

2023年度の期末配当では、1株当たり100,000円(株式分割後は1株50円)が支払われました。
今後も安定的な配当を継続しつつ、自己株式の取得も検討しています。

優待については、言及されていません。

日水コン(261A)のIPO価格

IPO関連価格指標が一目でわかる一覧表
想定価格 1,430円
仮条件価格 1,320円1,430円
公募価格 1,430円
投資資金 14.3(万円)
評価 C

日水コンの公募価格は1,430円です。

投資資金は公募価格から計算し、14.3(万円)です。

初値予想の分析【市場動向とIPOの見通し】

公募株数なしのIPOです。

IPO初値予想:マイナス要因

  • オファリング・レシオの高さ: 公募株数が非常に多く、オファリング・レシオは44.2%(OA込み50.8%)
    供給過多による初値の伸び悩みが懸念
  • 利益成長の鈍化: 直近の2023年の売上成長率は約5.3%にとどまり、収益の伸びがやや鈍化
    経常利益や純利益は過去数年で安定していますが、大幅な成長は期待しにくい状況
  • 売出株数だけのIPO:ベンチャーキャピタルによる売り圧力がある

IPO初値予想:プラス要因

  • 強固な官公庁との取引実績: 国や地方自治体からの上下水道関連の大規模プロジェクトを手掛けており、公共インフラに関するコンサルティング需要が安定
    公共案件での信頼性が高く、安定的な収益源を確保
  • 環境分野への強み: 環境保護や防災、水質管理に関わる分野での取り組みもあり、今後の成長分野として注目
    特に、官民連携(PPP)プロジェクトへの参加が拡大しつつある点はポジティブ
  • 配当利回りの高さ: 公募価格(1,430円)を基に計算すると、配当利回りは3.5%程度となり、安定した株主還元が期待できる
  • 事業の安定性: インフラ整備という長期的かつ公共性の高い事業を展開しており、経済環境の影響を受けにくいことも投資家にとって魅力的

上場時の初値をメインに初値予想をしていますが、セカンダリー投資など、その後の株価の事も考えて、マイナス要因、プラス要因を分けています。

売出株数とOAだけなので、初値はあまり期待できません。

公募割れの可能性もあるのではないでしょうか?

プラス要因としては、公共インフラ関連の安定した需要と高い配当利回りが挙げられ、投資家にとって魅力的です。しかし、マイナス要因として、オファリング・レシオの高さ、市場吸収金額の大きさが初値の上昇を抑える可能性ありです。

初値は1,330円~1,500円の範囲で予想され、やや慎重なスタンスが求められる銘柄です。

日水コン(261A)IPOの幹事団

IPO幹事団による保有割合の一覧
証券会社名 売出株数
【株】
売出割合
【%】
保有株数
【株】
引受割合
【%】
野村證券 4,720,800 90.0 5,507,500 91.3
岡三証券 524,500 10.0 524,500 8.7
合計 5,245,300 100.0 6,032,000 100.0

※引受割合は、有価証券届出書に記載されている公募株数、売出株数(OAを含む)の合計株数からの割合です。
※計算方法や前提条件に違いがある場合、証券会社発表の引受割合と差異が生じることがあります。

主幹事は、野村證券です。

その他、取り扱いの可能性があるのが、岡三証券のグループ企業、岡三オンライン証券です。

IPOの取り扱いのある証券会社は「野村証券」「岡三証券」のみの発表です。

日水コン(261A)IPOの主要株主

保有株数と潜在株数の一覧
株主名 保有株数
【株】
保有割合率
【%】
潜在株数
【株】
潜在割合率
【%】
野村キャピタル・パートナーズ第一号(LPS) 6,032,000 49.65
(株)クボタ 2,370,000 19.51
一般財団法人水・地域イノベーション財団 1,820,000 14.98
伊藤忠商事(株) 1,000,000 8.23
四戸 泉 300,000 2.47
北村 昌之 100,000 0.82
佐久間 麻弥 80,000 0.66
吉田 春子 40,000 0.33
恵谷 啓二 40,000 0.33
丸山 慎一 40,000 0.33
野村 喜一 24,800 0.2 22,800 0.19
間山 一典 24,800 0.2 22,800 0.19
中西 新二 22,000 0.18 20,000 0.16
野村 恭悟 22,000 0.18 20,000 0.16
古橋 裕子 20,000 0.16

(LPS)は、投資事業有限責任組合の事であり、ベンチャーキャピタルの可能性が高いです。

保有株数の多い順に、大株主上位15を表示しています。

「野村キャピタル・パートナーズ第一号」のベンチャーキャピタルの保有株数が約半分です。

同じく、水関連企業のクボタも主要株主です。

日水コン(261A)IPO時の業績データと評価

新規上場承認時の有価証券届書から、初値予想に役立つデータを収集しています。

連結決算データ

期間:2022年12月~2023年12月
2022年
12月
2023年
12月
売上高(百万円) 20,770 21,884
経常利益(百万円) 1,909 1,639
純資産額(百万円) 12,049 13,248
総資産額(百万円) 21,204 21,496
営業活動によるCF 1,584 -856
投資活動によるCF 2,892 583
財務活動によるCF -4,963 288
現金残高(百万円) 9,019 9,047
1株当たり純資産額(円) 1,012 1,111
1株当たり純利益(円) 54 93
自己資本比率(%) 56.61 61.33
自己資本利益率(%) 7.81 8.76
従業員数 688 710
平均臨時雇用人員 315 310

2022年12月から2023年12月までの2つの業績での比較です。

単独決算データ

期間:2019年12月~2023年12月
2019年
12月
2020年
12月
2021年
12月
2022年
12月
2023年
12月
売上高(百万円) 18,290 20,100 21,096 19,818 20,875
経常利益(百万円) 1,345 2,058 1,696 1,851 1,776
純利益(百万円) 828 1,311 856 1,076 1,112
純資産額(百万円) 12,619 13,644 14,701 11,592 12,696
総資産額(百万円) 26,158 25,945 25,098 20,441 20,707
資本金(百万円) 100 100 100 100 100
1株当たり純資産額(円) 1,261,920 1,364,410 1,470,148 977 1,070
1株当たり純利益(円) 82,855 131,151 85,614 54 94
1株当たり配当額(円) 1,500 1,500 1,500 1,500 100,000
配当性向(%) 1.80 1.10 1.80 1.40 53.30
自己資本比率(%) 48.24 52.59 58.57 56.71 61.31
自己資本利益率(%) 6.80 9.99 6.04 8.19 9.16
発行済株式総数 10,000 10,000 10,000 5,933 5,933
従業員数 566 588 608 634 652
平均臨時雇用人員 270 277 286 295 292

2019年12月から2023年12月までの5つの業績での比較です。

業績的には、売上の鈍化はありますが、順調というイメージです。

IPO参加スタンスと当選・落選結果

IPOに参加するかは、ちょっとまだ微妙な段階です。

IPOの参加スタンスは、全ての証券会社で不参加です。

事業的には魅力ですが、IPOで短期的に設ける銘柄としては、ちょっと危ない気がしてなりません。

今後は、初値後のセカンダリーでの購入を視野に入れながら、予想を続けていきます。

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最新IPO一覧リスト

現在進行中のIPO一覧リストです。

IPOスケジュール一覧【2024年】
上場日
BB期間
code:業種
会社名
市場
吸収金額
想定価格
仮条件
公募
初値
評価
10/29(火)
10/11~10/18
269A:情報・通信業
Sapeet
グロース
5.4億円
1,450

A
10/28(月)
10/10~10/17
265A:情報・通信業
Hmcomm
グロース
8.9億円
850

A
10/25(金)
10/10~10/16
268A:精密機器
リガク・ HD
プライム
630.4億円
1,230

C
10/23(水)
10/8~10/11
9023:陸運業
東京地下鉄
プライム
2,556.4億円
1,100
1,100~1,200

B
10/22(火)
10/3~10/16
264A:情報・通信業
Schoo
グロース
36.2億円
580
630~690

B
10/21(月)
10/2~10/8
7118:サービス業
伸和 HD
札証アンビシャス
2.8億円
1,650
1,400~1,650

C
10/18(金)
9/30~10/4
262A:小売業
インターメスティック
プライム
201.0億円
1,480
1,500~1,630
1,630
C
10/16(水)
9/27~10/9
261A:サービス業
日水コン
スタンダード
86.3億円
1,430
1,320~1,430
1,430
C
10/11(金)
9/26~10/2
260A:情報・通信業
オルツ
グロース
55.9億円
510
510~540
540
B
※東京地下鉄(東京メトロ)の場合、海外分を含めると吸収金額は想定価格ベースで3,195.5億円です。
※リガク・ホールディングス(268A)の場合、海外分を含めると吸収金額は想定価格ベースで1,096.3億円です。

2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。