上場直前【オルツ(260A)】IPO気配運用と初値予想

オルツ(260A)が、2024年10月11日（金）、東証グロース市場に上場です。

情報・通信業として、人気が高いIPOではありますが、果たして初値は高騰が期待できるの？！

気になるのは、市場吸収金額の大きさです。

グロース市場にしては、やや吸収金額が大きいからです。

そういう時は、過去データをチェックすると安心するかもしれません。（逆に不安になったらごめんなさい）

過去のIPO実績など、オルツ(260A)のIPOの同じような業種との比較などは、初値予想の全データ記事でアップ予定ですが、今回は、先に気配運用のご紹介です。

オルツ(260A)のIPO(新規上場)の前日気配運用

• 公募価格（売出価格）: 540円
• 上限値段: 1,242円
• 下限値段: 405円
• 気配更新の上限方向: 更新値幅27円、更新時間10分
• 気配更新の下限方向: 通常の更新値幅・更新時間（3分）
• 制限値幅: 初値決定まで適用されない（初値決定後に適用）
• 注文受付価格の範囲: 135円～2,160円
• 成行呼値の禁止: 成行注文は禁止されており、全て指値注文での売買

価格帯の広さ: 注文受付価格が135円～2,160円と幅広く設定されていることから、市場の関心や需給バランスに応じて価格が大きく変動する可能性があります。公募価格の約4倍までの価格帯が設定されていることから、IPOに対する強い期待が感じられますが、逆に下限も405円と低く設定されているため、市場の需要が弱い場合、初値は大きく下がるリスクもあります。

更新値幅: 上限方向の更新値幅は27円で、更新時間は10分と設定されています。これは、短期間で急激な上昇が見られる場合でも、一定の制御が効くようになっています。これにより、IPO銘柄特有のボラティリティ（価格変動）が抑制され、価格が比較的安定する可能性が高まります。

下限方向の更新: 下限方向は通常の更新値幅であり、3分間隔での更新が行われるため、価格下落の際も緩やかに進むでしょう。

業績データからの初値予想

オルツの業績を見ると、売上高は大幅に成長しているものの、利益面では赤字が続いています。2023年12月期の売上高は約41億円に達しましたが、経常損失は約15億円、純利益も赤字です​。

この赤字は、AI関連の高成長分野における研究開発投資の影響が大きく、短期的には利益を出しにくい構造です。

成長市場であるAI分野での将来性は大きいものの、短期的なリスクも伴っています。これにより、初値は市場での期待感によって多少高くなる可能性がある一方で、業績の赤字が圧力をかける要因ともなり得ます。

気配運用からの予想分析

オルツの公募価格は540円で、上限値段は1,242円に設定されています​。

気配更新は上限方向に27円刻み、下限方向は通常の3分ごとに動くため、初値形成時には、特に上方向への動きが限定的に遅れる可能性があります。しかし、成行注文が禁止されているため、大幅な価格乱高下のリスクは低く、安定した価格形成が期待されます。

このことから、初値は公募価格より上昇する可能性が高いですが、急激な上昇は制限されるでしょう。

市場の反応からの初値予想

市場全体の状況を見ると、AI関連銘柄への期待が高まっている一方で、赤字企業に対する慎重な姿勢も見られます。オルツは、AIを活用したデジタルクローン技術を開発しており、技術的な革新性から市場での注目度は高いです。

しかし、主要な株主にはベンチャーキャピタルが多く含まれており、ロックアップ解除後の売却リスクも考慮する必要があります。

また、IPO銘柄としての評価は、需要が比較的高いとされていますが、公募価格の1.3倍～1.5倍未満の可能性が強く示唆されています​。

上場直前・気配運用データ後の初値予想の結論

市場や業績、気配運用、他のIPOとの比較を総合的に考慮すると、オルツ(260A)の初値は750円から1,000円の範囲に収まる可能性が高いと予想です。

短期的な期待感と気配運用の制限により、極端な上昇は避けられるものの、公募価格を大きく上回る初値が予想されます。

オルツ(260A)の事業内容やIPO関連データをわかりやすくまとめた一覧（過去データ更新予定）もあります。

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