日水コン(261A)が、2024年10月16日(水)、東証スタンダード市場に上場です。
東証スタンダード市場の上場といえば、つい先日のシマダヤのIPOが公募割れと、あまりよいイメージがありません。
さらに、直近IPOである、ケイ・ウノも公募割れ、オルツも公募割れこそ免れましたが、しばらくは公募価格以下と上場日当日の状況は厳しいです。
ただし、オルツは将来性が期待され、10月15日は初値を大きく超えれ、高値更新、ストップ高です。
そのような状況の中、日水コン(261A)、日本水道コンサルタントが上場します。
日水コン(261A)直前の気配運用データをご紹介です。
日水コン(261A)のIPO(新規上場)の前日気配運用
- 1,430円 :
- 3,290円 :
- 1,073円 :
- 72円、更新時間10分 : 更新値幅
- : 通常の更新値幅・更新時間(3分)
- : 初値決定まで適用されない(初値決定後に適用)
- 358円~5,720円 :
- : 成行注文は禁止されており、全て指値注文での売買
前日の気配運用のデータから見て、初値が大きく動く可能性が示唆されています。公募価格は1,430円と設定されていますが、上限値段が3,290円まで設定されており、投資家からの強い需要が予想される場合、初値は大幅に上昇する可能性があります。
一方で、下限値段は1,073円と低めに設定されています。これは、市場の動向や投資家心理がネガティブに傾いた場合に備えている形です。この幅広い設定は、ボラティリティが高いIPO銘柄に特有であり、初値が上下に大きく振れることを示唆しています。
また、成行注文が禁止されているため、全て指値での売買となります。
これにより、投資家は慎重に価格を見極めて取引を行う必要があり、株価の急激な変動を抑制する効果が期待されます。
全体的に、強い需要があれば初値が大幅に上昇するシナリオが有力ですが、IPO市場の動向や日水コンの事業に対する評価によっては、慎重な値動きも考えられます。
業績データからの【日水コン(261A)】初値予想分析
日水コンの2023年12月期業績予想では、売上高が前年から約5.3%増の 2,188億円 となり、営業利益は6.3%増加の 19.85億円 が見込まれています。
また、配当利回りが 4.06% と比較的高く設定されており、安定した収益性を示しています。
しかし、事業の大部分が官公庁からの受注(約94.3%)に依存しているため、成長性に乏しいという見方もあり、市場の注目度はやや低いです。
上場時の時価総額は約169.7億円と比較的大きく、吸収金額は86.3億円です。これは市場での需給バランスに影響を与える可能性がありますが、業績の安定性が長期投資に適していることを示しています。
気配運用からの【日水コン(261A)】分析
気配運用の上限値段は 3,290円、下限値段は 1,073円 に設定されていますが、初値の予想は公募価格(1,430円)を大きく超える動きが期待できない状況です。
さらに、気配更新の上限幅が72円であることから、初値が2,000円を超える可能性は低いと考えられます。
これは、吸収金額が約 86.3億円 と規模が大きく、売出株数が多いため需給バランスが厳しいこと、さらにIPO市場で人気が高いグロース市場ではなく、スタンダード市場に上場することも影響しています。
上場直前の【日水コン(261A)】市場の反応
市場の反応は慎重で、多くのアナリストは公募割れのリスクを指摘しています。
全株売出によるIPOであり、いわゆる「EXIT案件」としての性質が強いため、成長期待は低く、長期保有銘柄と見なされがちです。
大手証券会社のレポートでは初値予想が 1,300円〜1,450円 とされており、公募価格に近いか、わずかに下回る可能性が高いとの見解が出ています。
一方、野村證券が主幹事を務めている点や、水インフラという事業の安定性から、初値が大きく下振れする可能性はやや抑制されているとも言えます。
上場直前・気配運用データ後の初値予想の結論
現時点のデータと市場環境から、日水コンの初値は 1,350円〜1,450円 の範囲になる可能性が高いと予測されます。
業績は安定しているものの、成長余地が限られており、IPO市場全体の需給バランスも考慮すると、大きな上昇は期待しにくい状況です。
売出株の多さが初値に重しとなる一方で、業績は安定しているため、公募割れになったとしても、大きく値崩れする可能性も低いでしょう。
日水コン(261A)の事業内容やIPO関連データをわかりやすくまとめた一覧(過去データ)もあります。
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最新IPO一覧リスト
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※吸収金額の算出は、公募価格が決定するまで想定価格ベースで計算しています。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
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