総合物流事業で有名な『中央倉庫(9319)』の株主優待情報をまとめました。

過去の逆日歩と株主優待制度クロス取引コスト(売買手数料・貸株料)の理解や、信用売り在庫の推移を知りたい方向けの記事です。

投資メモ

中央倉庫は、国内に多くの営業拠点を保有、輸出入業務の一貫引受体制で国際貨物等を取り扱っている企業
定温、常温、定湿、常湿、防塵、防虫の各性能を備えた、国土交通省認定倉庫を保有

  • 倉庫事業: 主力事業で、各種貨物の保管、管理、入出庫を行っている
    温度管理が必要な商品や特殊な保管が必要な商品の取り扱いにも対応
  • 輸送事業: 国内外への輸送サービスを提供し、特に国内輸送に強み
  • 国際物流事業: 海外輸送、通関、フォワーディングなどの国際物流サービスを展開

中央倉庫は、物流インフラの需要が安定している中で、堅実なビジネスモデルを持っているのが特徴。
特に、保管と輸送の一貫したサービス提供が企業の競争力を支えており、国内市場での需要の高まりとともに安定した収益が期待できる。

中央倉庫株主優待引用元:中央倉庫(9319)

中央倉庫(9319)の株主優待

中央倉庫(9319)の株主優待は、保有株数に応じたQUOカードです。

優待内容詳細

中央倉庫(9319)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。

以前から、中央倉庫の優待品を知っている方は、ちょっと驚いたかもしれませんが、お米券の優待は廃止です。

また、継続年数による優遇サービスも廃止です。

優待権利日も年1回から、年2回に変更です。

2025年3月末からの優待(未来)

保有株式数 優待の内容(QUOカード)
3月末 9月末
300株以上 2,000円分 1,000円分
1,000株以上 3,000円分 2,000円分
5,000株以上 5,000円分 5,000円分

優待制度がさらに拡充ですが、恩恵があるのは、1,000株以上です。

100株優待がなくなり、300株からの優待です。

2024年9月末までの優待(現状)

保有株式数 優待の内容(QUOカード)
3月末 9月末
100株以上 1,000円分 500円分
1,000株以上 2,000円分 1,000円分
5,000株以上 5,000円分 3,000円分

世間一般的には、優待拡充という評価です。

2024年9月末が100株保有で貰える最後のチャンスです。

優待変更の歴史(拡充)

  1. 2022年3月末まで
    <年1回:3月末のみ>
    100株:お米券2kg
    1,000株:お米券4kg
    5,000株:お米券10kg
    継続保有特典:有
  2. 2022年9月末(拡充)
    <年2回:3月末と9月末>
    100株:QUO1,000円分(3月)
    100株:QUO500円分(9月)
    1,000株:QUO2,000円分(3月)
    1,000株:QUO1,000円分(9月)
    5,000株:QUO5,000円分(3月)
    5,000株:QUO3,000円分(9月)
    継続保有特典:無
  3. 2025年3月末(拡充)
    100株優待の廃止
    300株優待の新設
    1,000株と5,000株優待の拡充

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度による特典はありません。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2025年3月31日」です。

権利付き最終日の「3月27日」までに100株以上の取得が必要です。

中央倉庫に配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

中央倉庫の優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2025年3月31日

権利付き最終日:3月27日(木)・・・残り5ヵ月と12日(163日)
逆日歩日数:1日

中央倉庫(9319)の基本情報

情報更新日:2024年8月30日

code9319優待内容クオカード
業種倉庫・運輸関連業上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月、9月
本社京都上場年月日1970年12月1日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数19,064,000企業のHP優待詳細
優待の種類金券

株価更新日:2024年10月11日

11日の終値株価1,494円最低投資額149,400円
最低必要株数100継続保有-

優待開示情報

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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中央倉庫(9319)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

過去の逆日歩比較ができる一覧表
権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高逆日歩品貸
日数
配当規制
確逆最逆
2024-03-271,194-8,700-109,300-100,600185,4002.859.6317.0
2023-09-271,1241,2000.0-1,200216,2000.09.6313.0
2023-03-291,08918,600-47,900-66,500125,7002.258.831.0
2022-09-2893310,700-700-11,400145,3000.08.0312.0
2022-03-291,0188,400-25,600-34,000144,3002.158.8114.0
2021-03-291,2204,700-14,400-19,10099,4001.210.4112.5
2020-03-271,300-2,100-21,600-19,50074,8001.9510.4112.5
2019-03-261,084-3,000-17,200-14,20065,2001.958.8312.5
2018-03-271,143-6,300-20,800-14,50056,4001.959.6314.5
2017-03-281,153-16,800-32,200-15,40040,7002.19.6312.5
2016-03-28990-4,600-31,300-26,70042,1001.958.0112.5
2015-03-269970.0-23,900-23,90049,2001.958.0112.5
2014-03-268925,4003,600-1,80022,700112.5
2013-03-2688226,10018,400-7,70026,9003
2012-03-276573,2002,500-70017,2003
2011-03-2862710,8007,200-3,6007,5001

2021年までは、年1回の3月末のみです。

2022年より、3月末と9月末の年2回です。

中央倉庫(9319)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(3月31日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2025年3月31日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 3月31日のクロス取引可能な銘柄数

    ○:銘柄数では低リスク
    株主優待数は793、そのうち553銘柄でクロス可能、QUOカード優待の企業も多いです。

    中央倉庫と同じQUOカード優待がある銘柄。

    尚、3月実施のQUOカード優待は、他にもあります。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:規制情報では低リスク
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    △:やや注意
    発行済株式数は19,064,000であり、東証プライム 市場ですが、やや株不足が発生する傾向に注意。

    逆日歩更新日:2024年10月14日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    10/10(木)5006003,80001003,80001.00
    10/09(水)1,8001,8003,9001001003,90001.00
    10/08(火)1,0001,0003,900003,90001.00
    10/07(月)1002003,90001003,90001.00
    10/04(金)5003004,00020004,00001.00
    10/03(木)5005003,800003,80001.00
    10/02(水)4002003,80020003,80001.00
    10/01(火)5001003,60040003,60001.00
    09/30(月)30018,9003,200003,20001.00
    09/27(金)17,100021,80050022,2003,20018,6006.810
  5. 中央倉庫の発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去10回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2024/03/27:285円 (3日)
    • 2023/03/29:225円 (3日)
    • 2022/03/29:215円 (1日)
    • 2021/03/29:120円 (1日)
    • 2020/03/27:195円 (1日)
    • 2019/03/26:195円 (3日)
    • 2018/03/27:195円 (3日)
    • 2017/03/28:210円 (3日)
    • 2016/03/28:195円 (1日)
    • 2015/03/26:195円 (1日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    100株なら優待取得の総コストは低いですが、複数パターンの優待があるので、株不足にご注意です。
    • 100株:約15万円
    • 1000株:約149万円
    • 5000株:約747万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    継続保有の特典こそありませんが、利便性の高い優待だけに、注意が必要です。

    中央倉庫と同じ1,000円相当の銘柄です。


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中央倉庫(9319)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩の次に大事な中央倉庫のクロス取引手数料です。

10月11日の終値、株価1,494円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額14.9万円の貸株料【各証券会社で比較】

クロス取引手数料が一目でわかる一覧表
営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
13/272323112163211
23/265807931418029
33/256969437499634
43/247111110435711140
53/218127126496512746
63/209143141557314351
73/1912191189739819169
83/18132072048010620774
93/17142232208611480
103/14152392369212286
113/13162552519813191
123/1219302299116155109
133/1120318314122163114
143/1021334330129171120
153/722135180126
163/623141188131
173/526159212149
183/427165220154
193/328171229160
202/2829178237166
212/2730184245171
222/2633202269189

中央倉庫の権利付最終日(2025年3月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額14.9万円、中央倉庫のクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年10月15日)から直近の優待権利日(2025年3月31日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、中央倉庫を14.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(167日分)+プレミアム料1,023円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(167日分)+プレミアム料
1,286円=115円+148円+1,023円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(167日分)1,363円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(167日分)
965円=10円+954円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、中央倉庫を14.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ32円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
272円=115円+148円+9円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ31円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:100円 信用:143円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
252円=100円+143円+9円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)+プレミアム料9円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(2日分)+プレミアム料
272円=115円+148円+9円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)9円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:14.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)9円
【超割】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(2日分)
272円=115円+148円+9円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
20円=10円+9円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
18円=9円+9円

※貸株日数は、逆日歩日数より1日多く数えるので2日です。

※中央倉庫の制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

中央倉庫(9319)のクロス取引・株主優待まとめ

  • 中央倉庫(9319)は、3月末の人気優待、それが2022年から9月末も実施
  • 株価も安く、たとえ逆日歩が発生しても、悪くて相殺する程度、運が良ければ、利益が出ていたクロス取引銘柄
  • ここ数年は、ず~とクロス取引勝利の結果
  • ただ今後は、QUOカード優待になったので、より人気が出ることが想定
  • 特に9月末は、3月末に比べて、優待価値が下がるので、損する可能性がより強い
  • 逆日歩常連銘柄だけに、クロス取引はやや注意が必要
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