「酔虎伝」「八剣伝」で有名な『マルシェ』の株主優待情報をまとめました。

過去の逆日歩クロス取引コスト(売買手数料・貸株料)の理解を深める事を目的とした記事です。

マルシェは、居酒屋ブランドや、「焼そばセンター」など、ユニークな店舗を運営する企業です。
実はチムニー傘下、アサヒビールも主要株主です。
マルシェ株主優待
引用元:マルシェ

マルシェ(7524)の株主優待

マルシェ(7524)の株主優待は、飲食券です。

優待内容詳細

保有株式数優待の内容
飲食券優待品
100株以上1,000円券が3枚対象外
500株以上1,000円券が15枚対象外
1,000株以上1,000円券が25枚1品

マルシェ(7524)の優待権利日は年1回、9月末のみです。

飲食券について

金券代わりに使える食事券だと勝手に解釈していると、損する可能性がある優待券(飲食券)です。

枚数制限があり、飲食1回1名に付き1枚しか使えません。2名なら2枚、3名なら3枚です。

よって、3,000円分使えると、1人で豪遊すると痛い目にあいます。

因みにテイクアウトも店舗に来店した人数分しか利用できません。

お釣りもでませんし、各種クーポン、ポイント等の併用も基本不可です。転売ももちろん禁止なので、やめておいた方が良いでしょう。

飲食券が利用できるブランド

酔虎伝、八剣伝、居心伝、BARVIDA、海心丸、八右衛門、心 八剣伝、串まん、八縁、楽待庵、GOTTO、おまっとう、RAKU TAI AN、焼そばセンター、餃子食堂マルケン、ハッケン酒場、八剣食堂

優待品について

1,000株以上保有しているなら、飲食券に加えて、優待品も1品、優待ギフトの中から選べます。

優待品は、北海道北竜町産のひまわりライス((低農薬米)5kg)やアサヒスーパードライ(350ml缶×10本+500ml缶×2本)のセットなど、3,000円相当の商品です。

株主優待制度(改悪の過去)

マルシェは、外食産業という事もあり、コロナ禍で苦しんだのでしょう。

2020年に株主優待制度を変更し、改悪だと騒がれています。

  1. 2019年9月末まで
    年2回(3月、9月)の優待制度
  2. 2020年9月末(改悪)
    年1回(9月のみ)の優待制度

優待制度の中身の変更はないので、単純に優待利回りが1/2に減った事になります。

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度による特典はありません。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年9月30日」です。

権利日最終日の「9月27日」までに100.0株以上の取得が必要です。

マルシェの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年9月30日

権利日最終:9月27日(水)・・・残り6ヵ月と5日(189日)
逆日歩日数:3日

マルシェ(7524)の基本情報

code7524優待内容飲食券
業種小売業上場市場東証スタンダード 
決算3月 優待月9月
本拠地大阪上場年月日1996年11月19日 
単位100貸借区分貸借
継続保有企業の優待HP優待詳細
優待の種類飲食券 食品
最低必要株100.0最低投資額39,000円
配当予想0.0配当落日2023年3月30日
発行済株数8,550千株データ調査日2022年9月27日

最低投資額のみ、3月17日の終値株価で計算。

マルシェ(7524)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2021-09-28505-35,600-58,000-22,400113,5000.059.61停止
2020-09-28584-90,000-470,500-380,500624,20012.012.0110倍
2019-09-26783-31,600-106,800-75,200130,50012.812.815.0注意
2018-09-2581917,200-38,300-55,500139,4000.914.435.0注意
2017-09-26828-27,200-97,500-70,300139,80027.014.435.0注意
2016-09-27843-30,000-73,100-43,10099,30027.014.435.0注意
2015-09-25858-14,000-93,800-79,800121,80014.414.415.0注意
2014-09-25886-46,000-142,900-96,900142,80014.414.415.0注意
2013-09-25845-53,200-194,800-141,600175,00016.016.015.0
2012-09-25765-23,300-77,800-54,50091,00021.08.03
2011-09-27727-1,900-72,200-70,30088,80048.016.03

マルシェ(7524)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待9月の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 株主優待クロス取引9月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待実施企業は390、クロス取引可能な貸借銘柄は281、同じ優待分類の企業も多いです。

    マルシェの優待分類と同じ『飲食券』関連銘柄です。

    尚、9月実施の『飲食券 食品』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ×:投資は自己判断で!
    今までの優待権利日では、過去に8回、規制が入っています。調査時点では注意喚起等にはなっていませんが、今後に警戒です。
    • 2021年9月 :5円 (1日)・・・停止
    • 2020年9月 :1,200円 (1日)・・・10倍
    • 2019年9月 :1,280円 (1日)・・・注意
    • 2018年9月 :90円 (3日)・・・注意
    • 2017年9月 :2,700円 (3日)・・・注意
    • 2016年9月 :2,700円 (3日)・・・注意
    • 2015年9月 :1,440円 (1日)・・・注意
    • 2014年9月 :1,440円 (1日)・・・注意
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    ×:投資は自己判断で!
    発行済株数が少ないと、株不足になるという典型的な例かもしれません。因みに東証スタンダード 市場です。ある程度の逆日歩は覚悟する必要がありそうです。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    03/17(金)01002,0000044,700-42,7000.040.05
    03/16(木)02002,100100044,700-42,6000.050.10
    03/15(水)002,300030044,600-42,3000.050.15
    03/14(火)002,300100044,900-42,6000.050.05
    03/13(月)30002,300700044,800-42,5000.050.05
    03/10(金)20002,000010044,100-42,1000.050.05
    03/09(木)01001,80090090044,200-42,4000.040.05
    03/08(水)001,9000044,200-42,3000.040.15
    03/07(火)001,9000044,200-42,3000.040.05
    03/06(月)001,9000044,200-42,3000.040.05
  5. マルシェの発生逆日歩

    ×:投資は自己判断で!
    高額逆日歩の常連銘柄です。過去に6回も最大逆日歩になっているので、最大限の警戒が必要です。
    • 2021年9月 :5円 (1日)・・・停止
    • 2020年9月 :1,200円 (1日)・・・10倍
    • 2019年9月 :1,280円 (1日)・・・注意
    • 2018年9月 :90円 (3日)・・・注意
    • 2017年9月 :2,700円 (3日)・・・注意
    • 2016年9月 :2,700円 (3日)・・・注意
    • 2015年9月 :1,440円 (1日)・・・注意
    • 2014年9月 :1,440円 (1日)・・・注意
    • 2013年9月 :1,600円 (1日)
    • 2012年9月 :2,100円 (3日)
    • 2011年9月 :4,800円 (3日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    100株なら優待取得の総コストは低いですが、複数パターンの優待があるので、株不足にご注意です。
    • 100株:約4万円
    • 500株:約20万円
    • 1,000株:約39万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    継続保有特典はありませんが、優待そのものの価値が高い銘柄の場合、いつも人気で逆日歩が発生しやすくなります。

マルシェ(7524)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩の事は、わかりましたか?次はマルシェのクロス取引手数料です。

3月17日の終値、株価390円の必要株数分(100.0株)で計算。

投資額3.9万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/274171669176
29/2652121811217
39/25625251013259
49/227292911152910
59/218333313173312
69/2011464518244616
79/1912504919265018
89/15135453212819
99/14145858223021
109/13187574293827
119/12197978304128
129/11208382324330
139/8218886344531
149/7229291354733
159/625405337
169/526425639
179/427435840
189/128456042
198/3129466243
208/3032516848
218/2933537149

マルシェの権利付最終日(2023年9月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額3.9万円、マルシェのクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年3月22日)から直近の優待権利日(2023年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、マルシェを3.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(193日分)+プレミアム料309円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(193日分)+プレミアム料
463円=55円+99円+309円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(193日分)412円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(193日分)
291円=3円+289円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、マルシェを3.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ17円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
159円=55円+99円+5円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ16円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:50円 信用:97円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
152円=50円+97円+5円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)+プレミアム料5円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)+プレミアム料
159円=55円+99円+5円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)5円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:3.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)5円
【超割】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)
159円=55円+99円+5円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
8円=3円+5円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
7円=2円+5円

優待権利日最終日の制度信用クロスなら、貸株料はごくわずかです。

※マルシェの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

マルシェ(7524)のクロス取引・株主優待まとめ

マルシェ(7524)の株価は安いんです。

今どき、約5万円の投資額で、価値が3,000円相当の優待ってなかなかありません。

最大逆日歩になっても、十分利益が出る計算です。

そのことを皆さんわかっているようで、クロス取引突撃組がたくさんいます。

約半分の確率で最大逆日歩が発生していますが、ここ10年の間に、優待価値を超える逆日歩が発生したのは1回だけです。

まさにクロス取引銘柄です。2021年はさすがに申込停止(売禁)になっています。

逆日歩よりクロス取引できなくなるリスクの方がショックかも・・・・本来ならありえませんが、マルシェでクロス取引するなら、売禁になる数日前に制度信用クロスという選択肢もありです。

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