ETSグループ(253A)の株主優待は新設ではなく拡充【過去の逆日歩とクロス取引】

ETSグループ(253A)』が株主優待を新設です。

でも、実は新設ではなく、株主優待の復活、さらに優待制度の拡充です。

一体どういう事?

株主優待投資歴20年以上だからこそ知っている、お得な株主優待とIPO情報を毎日お届けしています。

今回は、そんなETSグループ(253A)の株主優待についてまとめた記事です。

投資メモ

ETSグループは、主に電力および建設分野で事業を展開している企業
電力供給に関する設備の設計・建設・保守管理などを行う

  • 電力インフラ事業: 主に電力の送配電網に関する設備の設計・施工
    地中線・架空線の敷設や、変電所の建設・保守
  • エネルギーソリューション事業: 再生可能エネルギー発電所の設置や、エネルギー効率化を目的としたソリューションの提供
  • 情報通信設備の構築: 通信インフラや災害対策機器、セキュリティ機器の設置を行い、デジタル化やリモート監視のニーズに対応
  • 建設コンサルティング: 土木工事や建設プロジェクトのコンサルティングも手がけ、設計・施工だけでなく、プロジェクト全体の管理も行っている

ETSグループの強みは、電力インフラ事業や再生可能エネルギーといった安定的かつ成長分野に注力している点です。日本国内の電力需要は安定しており、また、世界的なエネルギー転換(再生可能エネルギーの普及)により、長期的な成長が期待できます。

株式移行について

ETSグループ(253A)とETSホールディングス(1789)は、企業再編に伴いその役割と形態が変わりました。
ETSホールディングスは、かつて電力設備工事を中心に事業を展開していた企業ですが、2024年にグループ全体の再編。
その結果、ETSグループが新たに上場し、ETSホールディングスはETSグループの完全子会社として吸収され、上場廃止になっています。

再編の目的は、グループ全体の事業効率化と、持続的成長のための資本構造の最適化です。
ETSグループとして上場することで、再生可能エネルギーやインフラ関連の市場拡大に対応、より積極的な資本調達と経営戦略の実行を目的としています。

  • 株式移行: ETSホールディングスの発行済み株式はそのままETSグループに移行
    株価もこれに伴って引き継がれているため、投資家にとっては大きな混乱はなく、同一企業の事業継続という形が保たれています
  • 役割の違い: ETSグループは新たなコーポレートアイデンティティを持ち、事業拡大を目指す一方で、ETSホールディングスはその運営母体としてグループ全体の資本管理や統括業務を行う形となっています

この再編は、電力や再生可能エネルギー市場における成長を見据えたものであり、ETSグループの持続的な成長にプラスです。

ETSグループ(253A)の株主優待

ETSグループ(253A)の株主優待は、Amazonカードです。

優待内容詳細

保有株式数 優待内容
1年以上 2年以上 3年以上
500株以上 5,000円分 6,000円分 7,500円分
1,000株以上 10,000円分 12,000円分 15,000円分

優待権利日は年1回、9月末のみです。

500株以上、1年以上の保有で、Amazonカードが貰えます。

優待拡充の部分

  • 優待のバリエーションが増える
  • 継続保有で優待価値がさらにアップ
  • Amazonカードに変更で利便性のアップ

優待改悪の部分

  • 1年以上の継続保有が必須
  • 優待に必要な最低保有株数が500株と投資資金が必要

ETSグループ(253A)の株主優待はお得なの?

以前の優待が1,000円分のQUOカードだったことを考えると、優待価値の変更はありません。

単純に投資資金が5倍になっただけです。(優待価値も5倍)

また、QUOカードから、Amazonカードになる事で、ネットショップで使えるので、利便性もアップです。

総合的に判断すると、ETSグループ(253A)の株主優待は拡充になるでしょう。

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度もありますが、1年以上の継続保有が必須です。

継続保有の条件

1年以上の継続保有が必須ですが、導入初回のみは、半年間でOKです。

本来、継続保有期間は、「基準日(毎年9月末)において、同一の株主番号で株主名簿に連続して記載または記録された期間」ですが、2025年度だけ、3月末に保有が確認されていればよいのです。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2025年9月30日」です。

権利付き最終日の「9月26日」までに500株以上の取得が必要です。

ETSグループに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

ETSグループの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2025年9月30日

権利付き最終日:9月26日(金)・・・残り11ヵ月と20日(355日)
逆日歩日数:1日

ETSグループ(253A)の基本情報

情報更新日:2024年10月1日

code253A優待内容Amazonカード
業種建設業上場市場東証スタンダード 
決算--- 優待月9月
本社東京上場年月日2024年10月1日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数6,368,000企業のHP優待詳細
優待の種類Amazonカード

株価更新日:2024年10月3日

3日の終値株価619円最低投資額309,500円
最低必要株数500継続保有特典

優待開示情報

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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ETSグループ(253A)過去の逆日歩

証券コードが変更になっているので、ETSグループ(253A)としての過去の逆日歩はありません。

でも、それでは物足りないでしょう。

株式移行する前の「ETSホールディングス(1789)」時代の逆日歩データをご紹介です。

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

過去の逆日歩比較ができる一覧表
権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高逆日歩品貸
日数
配当規制
確逆最逆
2023-09-27690-27,600-93,200-65,600110,00033.611.235.0停止
2022-09-286770.00.00.029,6000.011.232.0停止
2021-09-289950.0-22,800-22,80099,8000.0516.015.0注意
2020-09-287800.0-110,600-110,600253,3006.46.415.0
2019-09-265844,500-11,000-15,500142,7000.359.615.0注意
2018-09-256095,800-16,200-22,00090,2001.211.235.0注意
2017-09-2666413,800-14,500-28,300126,40033.611.235.0注意
2016-09-27365-3,900-67,000-63,100108,10024.08.035.0注意
2015-09-254200.0-72,200-72,200115,5008.08.014.0注意
2014-09-2539078,300103,70025,40032,70012.0
2013-09-2529913,30010,000-3,30012,9001
2012-09-2518369,40066,700-2,7005,7003
2011-09-2718949,90039,500-10,40020,8003

また、以前の企業情報も確認可能です。

ETSグループ(253A)のクロス取引・逆日歩リスク

ETSグループは、2024年10月2日からの申込停止(売禁)により、制度信用クロス取引はできませんが、今後の為に逆日歩回避のチェック結果を残しています。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(9月30日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2025年9月30日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 9月30日のクロス取引可能な銘柄数

    ○:銘柄数では低リスク
    優待実施数は386と多く、クロス取引可能な銘柄数も270ですが、ユニークな優待で注目の可能性もありです。
  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ×:規制情報では警戒範囲
    2024年10月2日より申込停止の規制が発生中、更に今まで8.0回も規制が入っている、要注意銘柄です。
    • 2023/09/27:3,360円 (3日)・・・停止
    • 2022/09/28:0円 (3日)・・・停止
    • 2021/09/28:5円 (1日)・・・注意
    • 2019/09/26:35円 (1日)・・・注意
    • 2018/09/25:120円 (3日)・・・注意
    • 2017/09/26:3,360円 (3日)・・・注意
    • 2016/09/27:2,400円 (3日)・・・注意
    • 2015/09/25:800円 (1日)・・・注意
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    ×:株不足では警戒範囲
    発行済株式数や浮動株比率などが低く、株不足の原因になる要素が多いです。

    逆日歩更新日:2024年10月4日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    10/03(木)042,50046,500002,70043,80017.220
    10/02(水)59,0004,50089,00006,0002,70086,30032.960
    10/01(火)5,30082,30034,5008,10008,70025,8003.970
  5. ETSグループの発生逆日歩

    ×:過去逆日歩では警戒範囲
    高額逆日歩の常連銘柄です。過去に5回も最大逆日歩になっているので、最大限の警戒が必要です。
    • 2023/09/27:3,360円 (3日)・・・停止
    • 2021/09/28:5円 (1日)・・・注意
    • 2020/09/28:640円 (1日)
    • 2019/09/26:35円 (1日)・・・注意
    • 2018/09/25:120円 (3日)・・・注意
    • 2017/09/26:3,360円 (3日)・・・注意
    • 2016/09/27:2,400円 (3日)・・・注意
    • 2015/09/25:800円 (1日)・・・注意

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

    尚、優待に必要な最低株数は500株なので、実際の逆日歩金額はさらに5倍です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    株数によって複数の優待特典があり、優待目当てで大量株取得者もいるので、急速に株不足になるリスクがあります。
    • 500株:約31万円
    • 1000株:約62万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ×:優待価値では警戒範囲
    継続保有が必須ではなく、特典のみなので、逆日歩リスクは顕在です。

    9月実施の高額優待、他にもあります。


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ETSグループ(253A)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較

ETSグループは、貸借銘柄ですが、申込停止の状態で、制度信用クロス取引はできません。

証券会社に在庫があれば、一般信用クロス取引は可能です。

すぐに一般信用クロス取引の手数料を確認

10月3日の終値、株価619円の必要株数分(500株)で計算。

投資金額31.0万円の貸株料【各証券会社で比較】

クロス取引手数料が一目でわかる一覧表
営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/262666525346624
29/253999838519936
39/2461991967610219971
49/2372322298911923283
59/22826526210213626595
69/199298294115153298107
79/1810331327127170331119
89/1713431425166221431155
99/1614464458178238166
109/1515497490191255178
119/1216530523204272190
129/1117563556217289202
139/1020662654255340238
149/921696687268357250
159/822280374262
169/523293391273
179/424306408285
189/327344459321
199/228357476333
209/129369493345
218/2930382510357
228/2831395527369

ETSグループの権利付最終日(2025年9月26日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額31.0万円、ETSグループのクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年10月6日)から直近の優待権利日(2025年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、ETSグループを31.0万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:31万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(358日分)+プレミアム料4,561円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(358日分)+プレミアム料
4,981円=198×2円+24円+4,561円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(358日分)
7,181円=1,100円+6,081円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(358日分)
4,278円=21円+4,257円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料について

制度信用取引の手数料と最適クロス取引の組み合わせは、申込停止(売禁)の規制が解除になり次第、この部分に表示します。

ETSグループ(253A)のクロス取引・株主優待まとめ

  • ETSグループ(253A)の事業は魅力、ETSホールディングス(1789)の時もじわりじわりと株価上昇
  • ETSホールディングス(1789)の時は、人気QUOカード優待として知られていたので、高額逆日歩の常連銘柄
  • ETSグループ(253A)は、1年以上の継続保有が必須だが、優待価値が高いので、逆日歩の可能性も高い
  • ETSグループ(253A)は、株式移行初日に優待新設のサプライズを発表、今後同じような銘柄あるかも知れない
  • 移行(上場)初日は、優待サプライズもあり、株価はストップ高、低位株で魅力だが、割高感もある
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