9月優待拡充!
海運大手の総合輸送グループ『商船三井』の株主優待情報をまとめました。

逆日歩優待クロス取引のやり方(比較)、貸株料についての記事です。

投資メモ

商船三井は、130年余りにわたり海運業を中心とした経営ノウハウを蓄積している企業!
世界最大規模の輸送船隊で、世界の資源(鉄鉱石、石炭、穀物など)を輸送!エネルギーの安定供給に貢献!

商船三井株主優待引用元:商船三井

商船三井(9104)の株主優待

商船三井(9104)の株主優待は、同社が運航する客船「にっぽん丸」の乗船割引やフェリー料金の割引です。

優待内容詳細

保有株式数優待の内容
3月末9月末
100株以上①2枚①2枚 + ②1枚
1,500株以上①4枚①4枚 + ②2枚
3,000株以上①6枚①6枚 + ②3枚

商船三井(9104)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。

従来は、3月末と9月末の優待内容は一緒でした。

しかし、2022年9月末、優待制度の変更(拡充)により、フェリーの旅客運賃が5,000円も安くなる優待券の登場です。

①「にっぽん丸」クルーズ優待券

1名、1クルーズ2枚まで同時に利用可能です。
優待券1枚で、1名、1クルーズの正規旅行料金から10%割引です。(但し、30日以上のクルーズは3%割引)
優待券2枚で、1名、1クルーズの正規旅行料金から20%割引です。(但し、30日以上のクルーズは6%割引)
有効期間は1年です。

②フェリーサービス共通クーポン券

1名、1乗船に付き1枚の利用です。
自社グループの商船三井フェリー株式会社および株式会社フェリーさんふらわあの2社が運航するフェリーで利用できます。
優待クーポン券1枚につき、フェリーの旅客運賃から5,000円割引(貨物運賃や法人料金は適用外)です。

フェリー運航区間
  • 大洗⇔苫小牧航路
  • 大阪⇔別府航路
  • 神戸⇔大分航路
  • 大阪⇔志布志(鹿児島)航路

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度による特典はありません。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年9月30日」です。

権利日最終日の「9月27日」までに100.0株以上の取得が必要です。

商船三井の優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年9月30日

権利日最終:9月27日(水)・・・残り3ヵ月と17日(109日)
逆日歩日数:3日

商船三井(9104)の基本情報

code9104優待内容クルーズ割引券
業種海運業上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月、9月
本拠地東京上場年月日1949年7月9日 
単位100貸借区分貸借
継続保有企業の優待HP優待詳細
優待の種類旅行・宿泊
最低必要株100.0最低投資額327,800円
配当予想500.0配当落日2023年3月30日
発行済株数362,010千株データ調査日2022年9月27日

最低投資額のみ、6月9日の終値株価で計算。

優待開示情報

商船三井(9104)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2022-03-2910,340858,900-142,800-1,001,7004,868,8000.05166.41900.0注意
2021-09-288,580398,9000-398,90012,426,0000.068.81300.0
2021-03-293,8250003,528,8000.031.21135.0
2020-09-282,110-252,600-130,900121,7001,901,8000.0517.6115.0
2020-03-271,800-102,500-195,800-93,3001,727,5000.0514.4135.0
2019-09-262,820-698,100-645,40052,7001,165,0004.6523.2130.0
2019-03-262,45216,4000-16,4001,180,3000.020.0325.0
2018-09-253,3352,5000-2,5001,059,2000.027.2320.0
2018-03-273,010113,700109,500-4,200912,900310.0
2017-09-26344486,0001,446,000960,0008,326,00031.0
2017-03-28354-319,000-636,000-317,0009,092,0000.04.030.0
2016-09-272370-365,000-365,00014,158,0000.04.032.0
2016-03-28238399,0000-399,00016,313,0000.04.011.5
2015-03-264161,033,000692,000-341,00018,226,00014.0
2014-09-253582,315,0002,504,000189,0008,209,00013.0
2014-03-263894,402,0004,998,000596,0007,151,00013.0
2013-09-254522,722,0004,182,0001,460,00018,874,00012.0
2013-03-263206,038,0007,232,0001,194,00015,680,0003
2012-09-251953,463,0004,502,0001,039,00016,942,0003
2012-03-27369-36,000-219,000-183,00012,527,0000.06.03
2011-09-273061,914,0002,558,000644,00010,832,0003
2011-03-284731,988,0001,746,000-242,0007,333,0001

商船三井(9104)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待9月の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 株主優待クロス取引9月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待実施企業は390、クロス取引可能な貸借銘柄は281、同じ優待分類の企業も多いです。

    商船三井の優待分類と同じ『クルーズ割引券』関連銘柄です。

    尚、9月実施の『旅行・宿泊』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    △:やや注意
    調査時点で規制情報はありませんが、過去に1度だけ規制が入った事があるので、少しだけ注意です。
    • 2022年3月 :5円 (1日)・・・注意
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    △:やや注意
    発行済株式数は362,010千株と多い方ですが、優待価値の人気度も高く、権利日当日の急な株不足にご注意です。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    06/08(木)64,00014,900432,30050,2001,100432,30001.00
    06/07(水)19,1008,700383,20011,9001,500383,20001.00
    06/06(火)13,00026,200372,8004,90018,100372,80001.00
    06/05(月)203,900162,100386,00041,8000386,00001.00
    06/02(金)41,500106,600344,20020065,300344,20001.00
    06/01(木)52,40021,300409,30033,8002,700409,30001.00
    05/31(水)19,50021,200378,20010,80012,500378,20001.00
    05/30(火)33,40092,700379,9001,00060,300379,90001.00
    05/29(月)240,400161,200439,20087,0007,800439,20001.00
    05/26(金)30,50021,200360,00010,100800360,00001.00
  5. 商船三井の発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去4回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2022年3月 :5円 (1日)・・・注意
    • 2020年9月 :5円 (1日)
    • 2020年3月 :5円 (1日)
    • 2019年9月 :465円 (1日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    株数によって複数の優待特典があり、優待目当てで大量株取得者もいるので、急速に株不足になるリスクがあります。
    • 100株:約33万円
    • 1,500株:約492万円
    • 3,000株:約983万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    継続保有特典はありませんが、優待そのものの価値が高い銘柄の場合、いつも人気で逆日歩が発生しやすくなります。

商船三井(9104)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩の次は商船三井のクロス取引手数料です。

6月9日の終値、株価3,278円の必要株数分(100.0株)で計算。

次の証券会社毎の金利(貸株料)で計算です。

制度信用取引・一般信用取引の金利(貸株料)比較表

証券会社名信用金利貸株料
制度信用一般信用制度信用一般信用
SBI証券2.80%2.80%1.15%一般短期:3.90%
一般無期:1.10%
GMOクリック証券2.75%2.00%1.10%一般短期:3.85%
一般無期:0.80%
auカブコム証券2.98%2.79%1.15%1.50%
松井証券3.10%4.10%1.15%2.00%
楽天証券2.80%2.80%1.10%一般短期:3.90%
一般無期:1.10%
SMBC日興証券2.50%3.00%1.15%1.40%
SBIネオトレード証券2.30%2.75%1.10%取り扱いなし

(2022年9月時点)

投資額32.8万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/274140138547214050
29/265175173679017563
39/2562102088110821075
49/2272452429412624588
59/218280277108144280101
69/2011386381148198386138
79/1912421415162216421151
89/1513456450175234164
99/1414491484189252176
109/1318631623243324226
119/1219666657256341239
129/1120701692270359252
139/821736727283377264
149/722771761297395277
159/625337449315
169/526350467327
179/427364485340
189/128377503352
198/3129391521365
208/3032431575403
218/2933445593415

商船三井の権利付最終日(2023年9月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額32.8万円、商船三井のクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年6月10日)から直近の優待権利日(2023年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、商船三井を32.8万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:32.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(111日分)+プレミアム料1,496円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(111日分)+プレミアム料
1,917円=198×2円+25円+1,496円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(111日分)
3,095円=1,100円+1,995円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(111日分)
1,419円=22円+1,396円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、商船三井を32.8万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:32.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ140円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(4日分)
462円=198×2円+25円+41円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:32.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ138円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(4日分)
432円=187×2円+18円+40円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:32.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)+プレミアム料41円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(4日分)+プレミアム料
462円=198×2円+25円+41円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
1,141円=1,100円+41円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:32.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)40円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(4日分)
461円=198×2円+25円+40円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
64円=22円+41円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
60円=21円+40円

※優待権利日最終日の貸株日数は、逆日歩日数の3日に返却日を加えた4日です。

※商船三井の制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

商船三井(9104)のクロス取引・株主優待まとめ

商船三井(9104)は、逆日歩リスクの低い銘柄です。正確には、優待価値がそれほど高くなかったので、逆日歩リスクが低かったのです。

本来(2022年3月末まで)の優待品は、豪華客船「にっぽん丸」の乗車割引券です。

「にっぽん丸」は、世界一周クルーズからワンナイトクルーズまで、多くのクルーズプランがありますが、正規旅行料金は安くても10万円近くします。

10万円で10%の割引は、割引額にしたら1万円になるので、大きいですが、クルーズを利用する方限定なので、需要がそこまで高くはなかったでしょう。

しかし、2022年9月末の優待拡充により、人気のフェリー航路の乗船料金が5,000円も安くなります。

例えば、茨城県の大洗から北海道の苫小牧まで、今まではどんなに安くても1万円前後はした乗船料金が5,000円も割引です。安いプランなら半額で乗船可能です。

さらに、大阪⇔別府航路なら、料金が安い時期に乗船すれば、片道3,000円ぐらいになる計算です。

かなりお得なフェリー割引券の登場で、高額逆日歩リスクが高まったのは、間違いないでしょう。

ただし、元々大型株ではあるので、まずはとりあえず、優待拡充後の1回目の逆日歩結果で様子をみるのが賢明です。今後のクロス取引の参考になるからです。

ただし、商船三井の優待拡充情報を知らない方がまだ多いので、1年目はそれほど、大きな逆日歩にならない可能性もあります。

さあ、クロス取引、する? しない? 投資判断は自己責任で!

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