セロテープの登録商標を持つ『ニチバン』の株主優待、クロス取引情報をまとめました。

当記事を最後まで読むことで、過去の逆日歩一覧、クロス取引手数料(貸株料・逆日歩)の理解が深まります。

ニチバン(4218)は、100年以上の歴史がある企業です。
絆創膏開発で蓄積してきた粘着技術が凄い!
ヘルスケアから工業品まで幅広く事業展開しています。
ニチバンの株主優待
引用元:ニチバン(4218)

ニチバン(4218)の株主優待

ニチバン(4218)の株主優待は、新製品を中心とした自社商品です。

ニチバンの優待内容詳細

保有株式数優待内容
100株以上3,500円相当の自社商品

ニチバン(4218)の優待権利日は年1回、9月末のみです。

自慢のセロテープ関連商品や、絆創膏などのグッズが貰えます。

株主優待に長期保有制度はあるの?

必須あり

半年以上の継続保有が必須です。

継続保有の条件

割当基準日(9月末日)と、その6ヵ月前である同年の3月末日に、同一株主番号にて連続して株主名簿に記載されること。

ニチバン(4218)の株主優待制度の歴史

ニチバン(4218)は、ここ数年で何回か優待制度を変更しています。

  1. 1,000株保有で3,000円相当の優待品
  2. 2017年10月1日
    単元株数変更(1000株⇒100株)
    株式併合(2株⇒1株)
  3. 2018年9月末(拡充)
    100株保有で3,000円相当の優待品
  4. 2021年9月末(改悪)
    100株保有で3,500円相当の優待品
    (半年以上の継続保有が必須)

ニチバンの株主優待、元々は1,000株保有で3,000円相当の自社商品が貰えました。

それが、単元株数変更と株式併合後、優待に必要な最低保有株数は、100株に変更です。

1,000株必要がが100株になり、そのタイミングで2株が1株に併合しているので、従来の投資額の1/5に拡充です。

言い換えると、優待価値が5倍になったという事です。

それで良かったのですが、その後500円分優待価値がアップする代わりに半年以上の継続保有が必須になりました。

これが、ここ数年のニチバンの株主優待制度の歴史です。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年9月30日」です。

権利日最終日の「9月27日」までに100.0株以上の取得が必要です。

ニチバンの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年9月30日

権利日最終:9月27日(水)・・・残り5ヵ月と25日(178日)
逆日歩日数:3日

ニチバン(4218)の基本情報

code4218優待内容自社製品
業種化学上場市場東証プライム 
決算3月 優待月9月
本拠地東京上場年月日1961年10月2日 
単位100貸借区分貸借
継続保有必須企業の優待HP優待詳細
優待の種類暮らし
最低必要株100.0最低投資額192,300円
配当予想35.0配当落日2023年3月30日
発行済株数20,738千株データ調査日2022年9月27日

最低投資額のみ、3月31日の終値株価で計算。

ニチバン(4218)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2021-09-281,852-1,800-16,100-14,30055,5000.0515.21
2020-09-281,822-23,100-116,000-92,900259,4000.0515.21
2019-09-261,6403,400-28,600-32,000356,8000.0513.61
2018-09-252,7241,600-4,200-5,800206,8000.1522.43
2017-09-261,130-10,000-39,000-29,000147,0000.159.23
2016-09-2776810,000-12,000-22,000144,0000.06.43
2015-09-2558915,000-85,000-100,000210,0000.04.81
2014-09-25395-16,000-311,000-295,000366,0004.04.01
2013-09-254078,000-281,000-289,000313,0000.056.01
2012-09-25264-15,000-172,000-157,000214,0000.156.03
2011-09-2727427,000-150,000-177,000214,0000.66.03

ニチバン(4218)の最大逆日歩リスク【7つのチェック】

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待9月の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 株主優待クロス取引9月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待実施企業は390、クロス取引可能な貸借銘柄は281、同じ優待分類の企業も多いです。

    ニチバンの優待分類と同じ『自社製品』関連銘柄です。

    尚、9月実施の『暮らし』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:少しだけ安全圏かも
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    △:やや注意
    発行済株式数は20,738千株であり、東証プライム 市場ですが、やや株不足が発生する傾向に注意です。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    03/30(木)2,20002,3001008,1006001,7003.830
    03/29(水)07001007,80008,600-8,5000.011.80
    03/28(火)2000800500080001.00
    03/27(月)100060010003003002.00
    03/24(金)00500002003002.50
    03/23(木)40030050002002003002.50
    03/22(水)100400400200040001.00
    03/20(月)20010070004002005003.50
    03/17(金)1000600100060001.00
    03/16(木)06005000050001.00
  5. ニチバンの発生逆日歩

    ×:投資は自己判断で!
    最大逆日歩が、いままで1回も発生、逆日歩が脅威です。
    • 2021年9月 :5円 (1日)
    • 2020年9月 :5円 (1日)
    • 2019年9月 :5円 (1日)
    • 2018年9月 :15円 (3日)
    • 2017年9月 :15円 (3日)
    • 2014年9月 :400円 (1日)
    • 2013年9月 :5円 (1日)
    • 2012年9月 :15円 (3日)
    • 2011年9月 :60円 (3日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待に必要な株数は100株のみ、株価もそれほど高くないので、逆日歩リスクは少ないです。
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ○:少しだけ安全圏かも
    継続保有が必須であるため、優待クロスの難易度もあがり、参加者は限定されます。

ニチバン(4218)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

ニチバンは、逆日歩の発生しない、一般信用取引も可能です。

3月31日の終値、株価1,923円の必要株数分(100.0株)で計算。

投資額19.2万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/274828132428229
29/265103101395310337
39/256123122476312344
49/227144142557414452
59/218164162638416459
69/20112262238711622681
79/19122462439512624688
89/151326726310313796
99/1414287284110147103
109/1318369365142189133
119/1219390385150200140
129/1120410405158210147
139/821431425166221155
149/722451446174231162
159/625197263184
169/526205274191
179/427213284199
189/128221295206
198/3129229305214
208/3032252337236
218/2933260347243

ニチバンの権利付最終日(2023年9月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額19.2万円、ニチバンのクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年4月2日)から直近の優待権利日(2023年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、ニチバンを19.2万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(181日分)+プレミアム料1,428円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(181日分)+プレミアム料
1,691円=115円+148円+1,428円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(181日分)1,904円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(181日分)
1,346円=13円+1,333円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、ニチバンを19.2万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ82円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
287円=115円+148円+24円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ81円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:100円 信用:143円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
266円=100円+143円+23円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)+プレミアム料24円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)+プレミアム料
287円=115円+148円+24円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)24円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:19.2万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)23円
【超割】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)
286円=115円+148円+23円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
37円=13円+24円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
35円=12円+23円

※貸株日数は、逆日歩日数より1日多く数えるので4日です。

※ニチバンの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

ニチバン(4218)のクロス取引・株主優待まとめ

ニチバン(4218)の逆日歩は微々たるものです。

毎年株不足にはなっていますが、100株で数円程度の逆日歩です。

注意喚起等の規制になった事もなく、クロス取引に最適な銘柄だったかもしれません。

しかし、2021年より、半年以上の継続保有が必須になり、クロス取引難度が上がっています。

その分、逆日歩リスクは少なくなるはずですが、2021年実績では、従来通りの逆日歩です。

ただ、出来高は極端に少なくなっており、クロス取引参加者が少なくなったことが過去データからわかります。

また優待変更の動きがあったタイミングで、配当額も年々減ってきています。連動するように株価もさがっているので、株価が安い!今後を期待するなら、クロス取引よりも現物保有かも!!

もちろん、今が底とは限りません。投資は自己判断でお願いします。

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