ジンジブ（142A）新規上場承認【IPO】は公募割れするの？

2024年の人気IPOジンジブ（142A）の株価下落が止まりません。

2024年3月に3,980円の初値をただき出した注目IPOでしたが、上場後は、株価が乱高下、2024年8月5日はストップ安です。

そんな、ジンジブ、IPOの抽選に外れた方、絶好の買い時チャンス？、それとも地獄の落とし穴？

今一度、IPO時のデータを確認してみるのもどうでしょうか？

ジンジブ(142A)の上場企業情報

企業名	ジンジブ
企業名（en）	JINJIB Co.,Ltd.
企業名（kana）	ジンジブ
業種	サービス業
本社	大阪府
決算日	3月31日
市場	グロース
主幹事	SBI証券
社員数	162（人）
平均年齢	29.6（歳）
平均勤続年数	2.0（年）
平均年間給与	3,077,000（円）

上場企業情報は、2月16日(金)提出の有価証券届出書が参考元です。

IPOスケジュール

ジンジブ(142A)のIPOスケジュール
上場日	2024年3月22日(金)
仮条件決定日	3月4日(月)
BB期間	3月6日(水) ～ 3月12日(火)
当選発表日	3月13日(水)
購入申込期間	3月14日(木) ～ 3月19日(火)

ジンジブ(142A)のIPO価格

想定価格	1,590円
仮条件価格	1,620円～1,750円
公募価格	1,750円
投資資金	15.9（万円）
初値	3,980

ジンジブ(142A)のIPOデータ

公募株数	200,000（株）
売出株数	150,000（株）
公開株数	350,000（株）
オーバーアロットメント	52,500（株）
新規発行株式	200,000（株）
上場時発行済株式総数	1,396,500（株）
資本金	3.0（億円）
吸収金額	6.1（億円）
吸収金額(OA含む)	7.0（億円）
時価総額	24.4（億円）

吸収金額と時価総額は、次の計算をしています。

吸収金額＝公開株数 × 公募価格
時価総額＝発行済株式総数 × 公募価格

吸収金額は、6.1（億円）、オーバーアロットメント迄含めると7.0（億円）です。

初値結果
事業内容

まとめ

初値結果

上場日は、3月22日でしたが、実際に初値がついたのは、3月25日で、3,980円です。

公募価格が1,750円なので、2倍以上の初値、IPOに当選し、すぐに売却で20万円以上の利益です。

事業内容

ジンジブは、日本の若者、特に高校生を対象にした就職支援事業を展開している会社です。

具体的には、高校生の就職活動をサポートするサービスなどを提供、高校生や高卒の若者が自分に合った仕事を見つけられるように手助けしています。

主なサービスは以下の通りです。

高校生向けの求人情報サイト「ジョブドラフトNavi」
高校生が企業の情報を分かりやすく知ることができるサイトです。求人情報だけでなく、職場の雰囲気や社員インタビューなどを動画や写真で紹介しています。
就職イベントの運営
「おしごとフェア」や「ジョブドラフトFes」など、高校生が企業と直接触れ合うことができるイベントを企画しています。これにより、高校生は就職先を見つけやすくなり、企業も自社の魅力をアピールしやすくなります。
適性検査や面接サポート
企業向けに、適性検査を提供したり、面接の進め方をサポートするサービスも行っています。これにより、企業が求める人材をより適切に見つけることができます。
新人育成やキャリア教育
高卒の新入社員向けに、1年間の育成研修を提供しています。また、高校でのキャリア教育支援も行い、若者が将来の進路をしっかり考える手助けをしています。
高卒第二新卒の就職支援
高校卒業後、早期に離職した若者や進路に迷っている既卒者の就職や転職を支援するサービスも提供しています。

IPOで得た資金の使い道

人材採用・人件費: 事業成長に必要な人材確保のために、251,525千円を新卒採用経費および年間従業員人件費に充当。
広告宣伝費: サービスの認知度向上を目的とし、145,000千円を広告宣伝費に充当。

ジンジブ(142A)IPOの幹事団

IPO幹事団による保有割合の一覧
証券会社名	公募株数【株】	公募割合【％】	保有株数【株】	引受割合【％】
ＳＢＩ証券	147,600	73.8	297,600	85.0
ＳＭＢＣ日興証券	17,500	8.75	17,500	5.0
岩井コスモ証券	3,500	1.75	3,500	1.0
香川証券	3,500	1.75	3,500	1.0
極東証券	3,500	1.75	3,500	1.0
Ｊトラストグローバル証券	3,500	1.75	3,500	1.0
東海東京証券	3,500	1.75	3,500	1.0
東洋証券	3,500	1.75	3,500	1.0
マネックス証券	3,500	1.75	3,500	1.0
水戸証券	3,500	1.75	3,500	1.0
むさし証券	3,500	1.75	3,500	1.0
あかつき証券	1,700	0.85	1,700	0.5
松井証券	1,700	0.85	1,700	0.5
合計	200,000	100.0	350,000	100.0

※保有割合は、有価証券届出書に記載されている公募株数に売出株数を追加、トータル株数からの割合です。 ※計算方法や前提条件に違いがある場合、証券会社発表の保有割合と差異が生じることがあります。

主幹事は、ＳＢＩ証券です。

SBI証券で当選した方、多かったです。

ジンジブ(142A)IPOの主要株主

保有株数と潜在株数の一覧
株主名	保有株数【株】	保有割合率【％】	潜在株数【株】	潜在割合率【％】
佐々木満秀	960,000	74.54	-	-
三菱ＵＦＪキャピタル７号(LPS)	130,000	10.09	-	-
ナントＣＶＣ２号(LPS)	50,000	3.88	-	-
海老根智仁	30,000	2.33	-	-
森隆史	22,700	1.76	21,200	1.65
森田司	14,800	1.15	11,800	0.92
渡邊圭美	13,800	1.07	11,800	0.92
新田圭	12,800	0.99	11,800	0.92
長谷川佳紀	12,800	0.99	11,800	0.92
池田良介	10,000	0.78	-	-
橋本典子	5,000	0.38	-	-
石川久美子	2,300	0.18	2,300	0.18
上垣内宥行	2,300	0.18	2,300	0.18
岡村大河	2,300	0.18	2,300	0.18
栢之間幸世	2,300	0.18	2,300	0.18

（LPS）は、投資事業有限責任組合の事であり、ベンチャーキャピタルの可能性が高いです。

保有株数の多い順に、大株主上位15を表示しています。

ジンジブ(142A)IPO時の業績データ

新規上場承認時の有価証券届書から、初値予想に役立つデータを収集しています。

期間:2019年6月～2023年3月
	2019年 6月	2020年 3月	2021年 3月	2022年 3月	2023年 3月
売上高(百万円)	200	462	691	972	1,517
経常利益(百万円)	-1	177	-298	-93	64
純利益(百万円)	-1	162	-299	-65	41
純資産額(百万円)	670	378	78	-55	22
総資産額(百万円)	875	864	1,136	1,455	1,634
資本金(百万円)	8	98	98	98	98
営業活動によるCF				223	310
投資活動によるCF				-33	-3
財務活動によるCF				-88	-124
現金残高(百万円)				963	1,145
１株当たり純資産額(円)	67,059	19,858	-10,114	-236	-155
１株当たり純利益(円)	-165	16,289	-29,972	-66	41
自己資本比率(%)	76.60	43.80	6.90	-3.80	1.40
自己資本利益率(%)		31.10
発行済株式総数	10,000	10,000	10,000	10,000	10,165
従業員数	15	78	76	89	127
平均臨時雇用人員	4	38	16	28	36

2019年6月から2023年3月までの5つの業績での比較です。

まとめ

ジンジブは、8月5日、ストップ安で、一挙に500円も株価が下がり、終値は2,328円です。

投資金額にすると、100株保有で5万円分も下落したことになります。

もちろんこれは、ジンジブという企業というより、外部的要因が大きいのですが・・・・

ただ、人気IPOでも、上場後は、下がるときは下がるという事です。

このままだと、公募価格より株価が下がるかもしれません。

IPOの時に折角いろいろ研究して、ジンジブIPOに当選しなかった方は、買いのチャンスかも知れません。

ただ、地獄の蓋が開いているだけなのかもしれませんが・・・・

投資は自己責任でお願いします。