生協向けカタログ通販事業が中心の『スクロール』の株主優待情報をまとめました。

記事最後まで読むことで、逆日歩リスクの理解とお得なクロス取引のやり方がわかります。

スクロールは、通販事業を中心に、ソリューション事業、Eコマース事業のある企業です。
特にソリューション事業は、物流インフラ、システム、決済代行等、通販事業のノウハウを仕組みとして活用!
スクロール株主優待
引用元:スクロール

スクロール(8005)の株主優待

スクロール(8005)の株主優待は、自社カタログやネット通販サイトで利用できる優待券です。

優待内容詳細

保有株式数3月末9月末
1年未満1年以上2年以上3年以上
100株以上500円分500円分1,000円分1,500円分2,000円分
1,000株以上2,500円分2,500円分3,500円分4,500円分5,500円分
10,000株以上5,000円分5,000円分6,500円分8,000円分11,000円分

スクロール(8005)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。

保有株数、保有年数に応じて、株主優待券が追加されます。

3月末は、2017年3月の優待まで、静岡茶100gも貰えていましたが、2018年3月に廃止、保有株数による優待券だけになっています。

優待券は1枚あたり、500円券として、カタログギフトやポイントに変換して、ネット通販サイトで利用可能です。

また、優待券を選ばず、「静岡県グリーンバンクへの寄付」をする事も可能です。

株主優待に長期保有制度はあるの?

特典あり

継続保有が必須ではなく、1年、2年、3年以上で9月末の優待券の枚数が増えるランクアップ特典です。

継続保有の適用があるのは、9月末のみです。

継続保有の条件

毎年3月31日および9月30日の株主名簿に同一株主番号で、連続して記載または記録されていること。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年9月30日」です。

権利日最終日の「9月27日」までに100.0株以上の取得が必要です。

スクロールの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年9月30日

権利日最終:9月27日(水)・・・残り5ヵ月と25日(178日)
逆日歩日数:3日

スクロール(8005)の基本情報

code8005優待内容買物割引券
業種小売業上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月、9月
本拠地静岡上場年月日1971年10月1日 
単位100貸借区分貸借
継続保有特典企業の優待HP優待詳細
優待の種類暮らし ファッション
最低必要株100.0最低投資額80,800円
配当予想20.0配当落日2023年3月30日
発行済株数34,981千株データ調査日2022年9月27日

最低投資額のみ、3月31日の終値株価で計算。

スクロール(8005)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2022-03-2990343,2000-43,200480,9000.016.0154.5注意
2021-09-28877-42,300-210,600-168,300451,2000.057.2110.0
2021-03-291,118132,3000-132,3001,205,9000.09.6152.5
2020-09-2890794,80062,400-32,4001,408,80017.5
2020-03-273092,300-11,700-14,000317,1000.04.015.0
2019-09-2634835,9000-35,900280,3000.04.015.0
2019-03-2639083,10074,300-8,800254,60035.0
2018-09-256889,9000-9,900487,5000.05.635.0
2018-03-2742113,900-14,000-27,900128,0000.04.035.0
2017-09-263921,200-80,300-81,500220,4000.94.035.0
2017-03-283570-57,700-57,700261,9000.94.035.0
2016-09-2739856,10021,500-34,600249,50035.0
2016-03-2842288,80032,400-56,400204,10015.0
2015-03-26289-154,800-231,600-76,800145,9000.554.015.0
2014-09-2529535,200-84,900-120,100316,2000.054.015.0
2014-03-2627921,0000-21,000169,3000.06.015.0
2013-09-2528221,300-53,500-74,800201,1000.056.015.0
2013-03-2629427,800-23,700-51,500166,6000.156.03
2012-09-2529019,300-38,500-57,800134,9000.156.03
2012-03-2733056,4002,700-53,700138,4003
2011-09-2725621,500-43,200-64,700110,4000.06.03
2011-03-28312128,70087,600-41,100190,8001

スクロール(8005)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待9月の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 株主優待クロス取引9月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待実施企業は390、クロス取引可能な貸借銘柄は281、同じ優待分類の企業も多いです。

    スクロールの優待分類と同じ『買物割引券』関連銘柄です。

    尚、9月実施の『暮らし ファッション』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    △:やや注意
    調査時点で規制情報はありませんが、過去に1度だけ規制が入った事があるので、少しだけ注意です。
    • 2022年3月 :0円 (1日)・・・注意
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    △:やや注意
    発行済株式数は34,981千株であり、東証プライム 市場ですが、やや株不足が発生する傾向に注意です。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    03/30(木)15,30020024,5000106,80041,200-16,7000.590
    03/29(水)1,10013,9009,400125,8000148,000-138,6000.065.25
    03/28(火)11,90011,60022,20012,000022,20001.00
    03/27(月)02,70021,9001,200010,20011,7002.150
    03/24(金)1,0003,90024,6002001009,00015,6002.730
    03/23(木)2002,70027,50003008,90018,6003.090
    03/22(水)1,3003,50030,000009,20020,8003.260
    03/20(月)1,50020032,20080009,20023,0003.50
    03/17(金)7003,40030,900008,40022,5003.680
    03/16(木)800033,600008,40025,2004.00
  5. スクロールの発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去8回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2021年9月 :5円 (1日)
    • 2017年9月 :90円 (3日)
    • 2017年3月 :90円 (3日)
    • 2015年3月 :55円 (1日)
    • 2014年9月 :5円 (1日)
    • 2013年9月 :5円 (1日)
    • 2013年3月 :15円 (3日)
    • 2012年9月 :15円 (3日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    100株なら優待取得の総コストは低いですが、複数パターンの優待があるので、株不足にご注意です。
    • 100株:約8万円
    • 1,000株:約81万円
    • 10,000株:約808万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ×:投資は自己判断で!
    継続保有が必須ではなく、特典のみなので、逆日歩リスクは顕在です。

スクロール(8005)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩の理解を深めたら、次はスクロールのクロス取引手数料です。

3月31日の終値、株価808円の必要株数分(100.0株)で計算。

投資額8.1万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/274353413183512
29/265434317224316
39/256525120275219
49/227616023316122
59/218696827366925
69/2011959437499534
79/1912104103405310437
89/1513113111435840
99/1414121120476243
109/1318156154608056
119/1219164162638459
129/1120173171678962
139/821182179709365
149/722190188739868
159/6258311178
169/5268711581
179/4279012084
189/1289312487
198/31299712990
208/303210714299
218/2933110146103

スクロールの権利付最終日(2023年9月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額8.1万円、スクロールのクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年4月2日)から直近の優待権利日(2023年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、スクロールを8.1万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(181日分)+プレミアム料603円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:99円 信用:99円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(181日分)+プレミアム料
801円=99円+99円+603円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(181日分)803円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(181日分)
568円=6円+562円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、スクロールを8.1万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ35円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:99円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
208円=99円+99円+10円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ34円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:90円 信用:97円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
197円=90円+97円+10円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)+プレミアム料10円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:99円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)+プレミアム料
208円=99円+99円+10円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)10円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:8.1万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)10円
【超割】

約定毎の手数料【現物:99円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)
208円=99円+99円+10円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
16円=6円+10円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
15円=5円+10円

投資金額8.1万円の場合、貸株料、売買手数料ともに証券会社の差は少ないです。

※スクロールの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

スクロール(8005)のクロス取引・株主優待まとめ

スクロール(8005)は、何度か、優待制度の改悪や拡充をおこない現時点の優待制度になっています。

静岡茶などの人気優待が廃止になった時期もありましたが、その後は株価も上昇、企業として正しい判断だったのでしょう。

なお、継続保有対象者でないと、優待利回りがあまり良くないという事もあり、優待人気はそれほどありません。

逆日歩が発生したとしても、本当に少額です。ただし、2022年3月初の注意喚起が発生しています。

今後は、最大逆日歩はないにしても、優待価値を上回る逆日歩が発生してしまうかもしれません。やや警戒が必要です。

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