カネ美食品株主優待クロス取引

惣菜店舗を展開する『テナント事業』、夕食宅配の製造を受託する『外販事業』の2つの事業の柱があるのがカネ美食品です。

デパ地下などに総菜店舗を展開、マスコミに紹介されることもよくある「eashion」や「ezmart」などのブランドが有名です。

そんなカネ美食品の株主優待制度、クロス取引コスト、過去の逆日歩をまとめました。

投資メモ

カネ美食品は、コンビニエンスストア向け弁当類を製造する「中食(なかしょく)」ビジネスを展開しています。
また、大手スーパーにテナント出店、寿司、惣菜、揚物の製造・加工・販売も行っている企業です。

カネ美食品(2669)の株主優待

総菜店舗ならではの8種類のセレクトグルメが優待品です。

優待内容詳細

保有株式数 優待内容
100株以上 3,000円相当のセレクトグルメ
300株以上 5,000円相当のセレクトグルメ
1,000株以上 10,000円相当のセレクトグルメ

年に2回、2月末と8月末に優待権利日があり、カネ美食品ならではのセレクトグルメです。

例えば、3,000円相当のグルメでも以下のような豪華ラインナップです。

  • 惣菜店舗を展開す氷温熟成 煮魚焼き魚ギフトセット6切
  • 有明海産焼海苔
  • 道場六三郎監修豚角煮セット
  • ひととえ凍らせて食べるアイスデザート
  • 手延素麺揖保乃糸5種の麺の食べ比べ
  • ラ・ロシェル坂井宏行監修フレンチシェフの深みビーフカレー
  • カゴメ すこやかフルーツギフト
  • 和牛ビーフコロッケ&和牛ミンチカツ

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度による特典はありません。

株主優待制度を利用した感想

保有株数によって、選べるグルメの中身は変わりますが、厳選された8種類から選ぶので、変に迷う事もなく、シンプルでありがたい優待品です。

送付されてくる申込ハガキに記入するだけで簡単です。

今どきのネット環境必須ではないので、どなたにも優しい優待制度です。

さらに申し込み期限を忘れた場合、指定商品を送ってくれます。

申込忘れが多い管理人にとって、これも大変ありがたい仕組みで、助かっています。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2024年8月31日」です。

権利付き最終日の「8月28日」までに100株以上の取得が必要です。

カネ美食品に配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

カネ美食品の優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2024年8月31日

権利付き最終日:8月28日(水)・・・残り4ヵ月と1日(123日)
逆日歩日数:3日

カネ美食品(2669)の基本情報

情報更新日:2024年3月30日

code2669優待内容セレクトグルメ配達便
業種小売業上場市場東証スタンダード 
決算2月 優待月2月、8月
本社愛知上場年月日2000年10月18日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数10,000,000企業のHP優待詳細
優待の種類食品

株価更新日:2024年4月26日

26日の終値株価3,185円最低投資額318,500円
最低必要株数100継続保有-

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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カネ美食品(2669)過去の逆日歩と制度信用リスクは?

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2024-02-273,415-51,000-138,100-87,100117,8002.9556.0119.0注意
2023-08-293,035-57,600-147,000-89,400123,50049.649.6119.0注意
2023-02-242,851-51,900-121,500-69,60086,00046.446.4122.0注意
2022-08-292,808-56,700-160,500-103,800124,40046.446.4114.0注意
2022-02-242,780-24,500-73,300-48,80073,8005.044.819.0注意
2021-08-272,812-24,500-109,300-84,800120,90046.446.418.0注意
2021-02-242,995-5,700-55,300-49,60072,50074.448.037.0注意
2020-08-273,090-22,700-68,700-46,00096,30049.649.61注意
2020-02-263,150-11,700-36,800-25,10042,600153.651.2335.0注意
2019-08-283,195-9,500-37,600-28,10039,900153.651.2330.0注意
2019-02-253,325-7,600-35,300-27,70041,20054.454.4130.0注意
2018-08-283,1200.00.00.02,600330.0
2018-02-233,3203,9003,9000.04,0001
2017-08-283,3950.00.00.02,5001
2017-02-233,4503,1003,1000.09001
2016-08-263,4301000.0-1001,4000.07.01
2016-02-243,4002,2002,2000.05001
2015-08-263,4007,7007,600-1003,0001
2015-02-243,2751,2001,100-1001,3003
2014-08-263,095800600-2001,5003
2013-08-273,010700600-1001,1003
2013-02-252,9802002000.03001
2012-08-282,7993004001009003
2012-02-242,7400.00.00.05001

カネ美食品の最大逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(8月31日)の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 8月31日のクロス取引可能な銘柄数

    △:やや注意
    優待銘柄は全部で110、クロス可能な貸借銘柄は69、類似優待銘柄は多いですが、注意が必要です。

    カネ美食品と同じ優待分類の銘柄です。

    尚、8月実施の『食品』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ×:規制情報では警戒範囲
    今までの優待権利日では、過去に11回、規制が入っています。調査時点では注意喚起等にはなっていませんが、今後に警戒です。
    • 2024/02/27:295円 (1日)・・・注意
    • 2023/08/29:4,960円 (1日)・・・注意
    • 2023/02/24:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2022/08/29:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2022/02/24:500円 (1日)・・・注意
    • 2021/08/27:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2021/02/24:7,440円 (3日)・・・注意
    • 2020/08/27:4,960円 (1日)・・・注意
    • 2020/02/26:15,360円 (3日)・・・注意
    • 2019/08/28:15,360円 (3日)・・・注意
    • 2019/02/25:5,440円 (1日)・・・注意
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    ×:株不足では警戒範囲
    東証スタンダード 市場、それなりに知名度や優待価値が高いため、株不足に注意。

    逆日歩更新日:2024年4月26日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    04/25(木)40008001001004004002.00
    04/24(水)00400100040001.00
    04/23(火)020040020003001001.330
    04/22(月)0400600001005006.00
    04/19(金)001,000010010090010.00
    04/18(木)04001,000002008005.00
    04/17(水)40001,40005002001,2007.00
    04/16(火)001,00002007003001.430
    04/15(月)4002001,00010009001001.110
    04/12(金)1000800100080001.00
  5. カネ美食品の発生逆日歩

    ×:過去逆日歩では警戒範囲
    高額逆日歩の常連銘柄です。過去に8回も最大逆日歩になっているので、最大限の警戒が必要です。
    • 2024/02/27:295円 (1日)・・・注意
    • 2023/08/29:4,960円 (1日)・・・注意
    • 2023/02/24:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2022/08/29:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2022/02/24:500円 (1日)・・・注意
    • 2021/08/27:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2021/02/24:7,440円 (3日)・・・注意
    • 2020/08/27:4,960円 (1日)・・・注意
    • 2020/02/26:15,360円 (3日)・・・注意
    • 2019/08/28:15,360円 (3日)・・・注意
    • 2019/02/25:5,440円 (1日)・・・注意

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    株数によって複数の優待特典があり、優待目当てで大量株取得者もいるので、急速に株不足になるリスクがあります。
    • 100株:約32万円
    • 300株:約96万円
    • 1000株:約319万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    継続保有特典こそありませんが、油断は禁物です。

    カネ美食品と同じ3,000円相当の優待価値、8月実施の優待一覧。


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カネ美食品(2669)のクロス取引(制度信用・一般信用)比較

怖い逆日歩ですが、カネ美食品は逆日歩なしの一般信用クロス取引も可能です。

4月26日の終値、株価3,185円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額31.9万円の貸株料【各証券会社で比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
18/284136135527013649
28/275170168668717061
38/2662052027910520573
48/2372392369212223986
58/22827326910514027398
68/2111375370144192375135
78/2012409404157210409147
88/1913443437170227443159
98/1614477471184245171
108/1515511505197262184
118/1418614606236315220
128/1319648639249332232
138/920682673262350245
148/821716707275367257
158/725328437306
168/626341454318
178/527354472330
188/228367489343
198/129380507355
207/3132420559392
217/3033433577404

カネ美食品の権利付最終日(2024年8月28日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額31.9万円、カネ美食品のクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年4月27日)から直近の優待権利日(2024年8月31日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、カネ美食品を31.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:31.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(125日分)+プレミアム料1,639円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(125日分)+プレミアム料
2,059円=198×2円+24円+1,639円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(125日分)
3,285円=1,100円+2,185円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(125日分)
1,551円=22円+1,529円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、カネ美食品を31.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:31.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ136円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(4日分)
461円=198×2円+24円+40円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:31.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ135円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(4日分)
430円=187×2円+17円+38円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:31.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)+プレミアム料40円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(4日分)+プレミアム料
461円=198×2円+24円+40円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
1,140円=1,100円+40円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:31.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)38円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(4日分)
459円=198×2円+24円+38円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
62円=22円+40円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
59円=20円+38円

※優待権利日最終日の貸株日数は、逆日歩日数の3日に返却日を加えた4日です。

※カネ美食品の制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

カネ美食品(2669)のクロス取引・株主優待まとめ

  • 優待価値としては、QUOカード優待より人気があるかも
  • なんと言っても、セレクトグルメ、すでに厳選された一押しのグルメで、はずれは少ない
  • それだけに、高額逆日歩、最大逆日歩が頻繁に発生中、発行済株式数が少ないのも、株不足に追い打ちをかけている銘柄
  • 株式分割などで、せめて流通株が今の5倍ぐらいにならないと、逆日歩解消は厳しい
  • 注意喚起も常に発生しているので、制度信用クロスはあまりおすすめできない
  • 逆に優待クロスの上級テクニックですが、制度信用買いで、逆日歩相当分の利益を稼ぐのもアリ