興研は、防じんマスク・防毒マスクなどの労働安全衛生保護具を製造、販売するメーカーとして歴史のある企業です。

ここ数年は100年に一度の大災害や、コロナ禍というパンデミックを受けて、一躍注目を浴びています。

そんな興研の株主優待品、お得に優待クロス取引するためのコスト(貸株料)、過去の逆日歩についてまとめました。

興研株主優待引用元:興研公式サイト

興研(7963)の株主優待

興研の株主優待品は、もちろん自社商品で高機能マスク!

今でこそ、マスクの供給は十分になっていますが、突然のマスク不足の際など、興研の株を持っていれば、高機能なマスクが手に入るので、今後のリスクに備えるなら、保有しておきたい株の1つです。

興研の優待内容詳細

保有株式数 優待の内容(継続保有期間)
1年以上 3年以上 5年以上
1,000株以上 感染対策用マスク20枚 感染対策用マスク20枚 感染対策用マスク20枚
火災・特殊災害避難用マスク1個
3,000株以上 感染対策用マスク20枚 感染対策用マスク20枚
火災・特殊災害避難用マスク1個
感染対策用マスク30枚
火災・特殊災害避難用マスク2個
5,000株以上 感染対策用マスク20枚
火災・特殊災害避難用マスク1個
感染対策用マスク30枚
火災・特殊災害避難用マスク2個
感染対策用マスク30枚
火災・特殊災害避難用マスク2個

その他、保有株式、継続保有期間によって、買える製品数に上限はありますが、定価の30%引きで各マスクが購入出来ます。

また、優待品を金額に換算すると次の通りです。

感染対策用マスク20枚8,000円相当
火災・特殊災害避難用マスク1個22,000円相当

株主優待に長期保有制度はあるの?

必須あり

1年以上の継続保有が必須条件です。

継続保有の条件

6月30日の時点で1,000株以上の株式を保有し、かつ、1年以上継続して保有し続ける事。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2024年6月30日」です。

権利付き最終日の「6月26日」までに1000株以上の取得が必要です。

興研に配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

興研の優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2024年6月30日

権利付き最終日:6月26日(水)・・・残り2ヵ月と1日(62日)
逆日歩日数:3日

興研(7963)の基本情報

情報更新日:2023年7月13日

code7963優待内容自社製品割引券
業種その他製品上場市場東証スタンダード 
決算12月 優待月6月
本社東京上場年月日1986年12月2日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数5,104,000企業のHP優待詳細
優待の種類自社商品

株価更新日:2024年4月24日

24日の終値株価1,634円最低投資額1,634,000円
最低必要株数1,000継続保有必須

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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興研(7963)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2023-06-281,6769,8006,100-3,70015,4000.013.630.0
2022-06-281,7040006,8000.014.41
2021-06-281,864-7,000-14,200-7,20013,7000.0515.21
2020-06-262,260-2,100-5,700-3,60025,6000.018.41
2019-06-251,2952000-2005,4000.010.43
2018-06-261,57700012,6000.012.83
2017-06-271,7239,20014,5005,3007,6003
2016-06-271,4842,0001,000-1,0002,7001
2015-06-251,73323,10023,000-1006,7001
2014-06-252,62819,00020,2001,2001,3001
2013-06-251,62530,70034,9004,2009,8003
2012-06-268767,90014,2006,3003,8003
2011-06-271,09044,10050,7006,6009,3001

興研の最大逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(6月30日)の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 6月30日のクロス取引可能な銘柄数

    △:やや注意
    優待銘柄数108のうち、クロス向けの貸借銘柄は64、類似優待も少ないので注意です。

    6月実施、「自社製品割引券」優待銘柄。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:規制情報では低リスク
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    ×:株不足では警戒範囲
    発行済株式数や浮動株比率などが低く、株不足の原因になる要素が多いです。

    逆日歩更新日:2024年4月25日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    04/24(水)003,2000003,200-0
    04/23(火)02003,2000003,200-0
    04/22(月)10003,4000003,400-0
    04/19(金)2,5001003,3000003,300-0
    04/18(木)00900000900-0
    04/17(水)0100900000900-0
    04/16(火)50001,0000001,000-0
    04/15(月)1000500000500-0
    04/12(金)0200400000400-0
    04/11(木)00600000600-0
  5. 興研の発生逆日歩

    ○:過去逆日歩では低リスク
    最大逆日歩も高額逆日歩も発生していませんが、1回ほど、少額ながら逆日歩は過去に発生しています。
    • 2021/06/28:5円 (1日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

    尚、優待に必要な最低株数は1,000株なので、実際の逆日歩金額はさらに10倍です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    ×:必要株数では警戒範囲
    優待取得の最低投資金額だけでも100万越え、さらに3つのバリエーションもあり警戒が必要です。
    • 1000株:約163万円
    • 3000株:約490万円
    • 5000株:約817万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ○:優待価値では低リスク
    1年以上の継続保有が必須なので、他の優待と比較するとややリスクは下がります。


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興研のクロス取引(制度信用・一般信用)どちらが良いの?

次は興研のクロス取引手数料です。

4月24日の終値、株価1,634円の必要株数分(1000株)を丸めた金額でコストシミュレーション。

投資金額163万円の貸株料【各証券会社で比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
16/264697688268357697250
26/255871860335447871313
36/2461,0451,0324025361,045375
46/2171,2191,2044696251,219438
56/2081,3931,3755367151,393500
66/19111,9161,8917379821,916688
76/18122,0902,0638041,0722,090750
86/17132,2642,2358711,1612,264813
96/14142,4382,4079381,250875
106/13152,6122,5791,0051,340938
116/12183,1353,0951,2061,6081,125
126/11193,3093,2671,2731,6971,188
136/10203,4833,4391,3401,7861,250
146/7213,6573,6111,4071,8761,313
156/6221,4741,9651,375
166/5251,6752,2331,563
176/4261,7422,3221,626
186/3271,8092,4121,688
195/31281,8762,5011,751
205/30291,9432,5901,813
215/29322,1442,8582,001
225/28332,2112,9472,063

興研の権利付最終日(2024年6月26日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額163万円、興研のクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年4月25日)から直近の優待権利日(2024年6月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、興研を163万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計400万円まで4,400円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(64日分)(+プレミアム料)
8,687円=4,400円+4,287円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:1,713円 信用:385円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(64日分)+プレミアム料
5,182円=385×2円+125円+4,287円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計400万円まで4,400円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(64日分)
10,116円=4,400円+5,716円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(64日分)
4,113円=112円+4,001円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、興研を163万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

投資額163万円の手数料【現物:1,238円 信用:880円】

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:信用取引だけにまとめた方が手数料が安くなる為
クロスコスト=制度信用手数料(400万円以内)+金利(1日)+貸株料(4日)
2,090円=1,760円+125円+205円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:1013円 信用:385円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が1013円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(4日分)
1,100円=385×2円+125円+205円
GMOクリック証券
【1日定額】

163万円の手数料【現物:1,238円 信用:880円】

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:信用取引だけにまとめた方が手数料が安くなる為
クロスコスト=制度信用手数料(400万円以内)+金利(1日)+貸株料(4日)
2,079円=1,760円+123円+196円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:880円 信用:264円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が880円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(4日分)
814円=264×2円+89円+196円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計400万円まで4,400円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(4日分)(+プレミアム料)
4,605円=4,400円+205円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:1,713円 信用:385円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(4日分)+プレミアム料
1,100円=385×2円+125円+205円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計400万円まで4,400円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
4,605円=4,400円+205円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計400万円まで4,400円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
4,596円=4,400円+196円
【超割】

約定毎の手数料【現物:640円 信用:385円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が640円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(4日分)
1,092円=385×2円+125円+196円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
317円=112円+205円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
299円=103円+196円

投資金額163万円の場合、権利日最終日の4日の貸株料も馬鹿にできません。証券会社を分散して、賢く手数料負担を抑えるのが重要です。

※興研の制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

興研のクロス取引・株主優待まとめ

規制は1度も発生したことがない。

逆日歩発生も1回だけ、しかもごくわずかの金額。

優待価値は魅力的だが、投資金額は高く、1年以上の継続条件が必要なので、初心者向けの優待クロス銘柄ではない。

優待に必要な最低株数は100株ではなく1,000株なので、間違えると手数料分損をします。