大手百貨店グループを展開する『エイチ・ツー・オー リテイリング』の株主優待情報をまとめました。

記事最後まで読むことで、逆日歩リスクの理解とお得な優待クロス取引のやり方がわかります。

投資メモ

エイチ・ツー・オー リテイリングは、2007年阪急百貨店と阪神百貨店が経営統合して誕生した企業。
その後、関西スーパーも経営統合し、食品スーパー事業も強い!

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株主優待

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株主優待は、グループ店舗で利用できる優待割引券です。

グループ企業の関西フードマーケット(9919)も、株主優待制度を実施しています。↓

優待内容詳細

保有株式数優待の内容(優待券)
3年未満3年以上
100株以上5枚5枚
500株以上10枚15枚

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。

メインは、百貨店、スーパーで利用できる株主優待券です。

買物1回に1枚利用でき、買物金額から5%~10%の割引です。

さらに100株以上の株主全員に「阪急キッチンエール」の入会優待券も!

株主優待券が利用できる店舗と割引率

阪急百貨店、阪神百貨店の各店舗:10%(食料品、レストラン・喫茶は5%

関西スーパー、イズミヤ、阪急オアシス、デイリーカナート、カナート、はやしの各店舗:5%

フルーツギャザリング(ビューティセレクトショップ)の各店舗:10%

また、優待券1枚で2名、阪急百貨店、阪神百貨店で開催する有料文化催事に無料で入場可能。

「阪急キッチンエール(関西)」入会優待券とは?

阪急キッチンエールは、食品宅配サービスです。

通常は、月会費523円(税込)しますが、優待券1枚で月会費12ヵ月分が無料です。

株主優待に長期保有制度はあるの?

特典あり

継続保有が必須ではなく、3年以上の継続保有でかつ500株以上で、優待券の10枚追加。

継続保有の条件

過去3年間すべての基準日(3月末、9月末)において、500株以上を継続して保有し、 かつ株主番号が継続して同一である株主。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年9月30日」です。

権利日最終日の「9月27日」までに100.0株以上の取得が必要です。

エイチ・ツー・オー リテイリングの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年9月30日

権利日最終:9月27日(水)・・・残り5日(毎日更新)
逆日歩日数:3日

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の基本情報

code8242優待内容買物割引券等
業種小売業上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月、9月
本拠地大阪上場年月日1949年5月16日 
単位100貸借区分貸借
継続保有特典企業の優待HP優待詳細
優待の種類買物券
最低必要株100.0最低投資額174,800円
配当予想25.0配当落日2023年3月30日
発行済株数125,201千株データ調査日2022年9月27日

最低投資額のみ、9月21日の終値株価で計算。

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2022-03-2988525,900-39,000-64,900526,4000.07.2112.5
2021-09-28988339,500214,300-125,2001,054,900112.5
2021-03-2992937,900-700-38,600771,0000.08.0112.5
2020-09-286989,900-21,800-31,7001,019,2000.05.6112.5
2020-03-278380001,182,2000.07.2120.0
2019-09-261,2460-29,200-29,200580,8000.0510.4120.0
2019-03-261,5540-7,200-7,200703,4000.012.8320.0
2018-09-251,856-1,300-33,400-32,100467,6000.1515.2320.0
2018-03-271,93218,20024,7006,500751,600320.0
2017-09-262,004-28,900-70,900-42,000339,6003.316.8320.0
2017-03-281,853-98,800-116,200-17,400362,1003.1515.2320.0
2016-09-271,4810-26,600-26,600381,1000.312.0320.0
2016-03-282,021-7,300-39,500-32,200525,1001.316.8117.5
2015-09-252,278-3,300-31,000-27,700630,9000.018.4117.5
2015-03-262,313-77,800-89,800-12,000457,4000.119.2112.5
2014-09-251,825-36,900-79,500-42,600352,2001.9515.2112.5
2014-03-26799-39,000-40,000-1,0001,282,0000.058.016.25
2013-09-25814215,000175,000-40,000519,00016.25
2013-03-2693050,00025,000-25,0002,212,0003
2012-09-25886-231,000-198,00033,0001,111,0000.68.03
2012-03-27719-451,000-413,00038,000886,0000.68.03
2011-09-27607-351,000-356,000-5,000234,0000.38.03
2011-03-28549-36,000-55,000-19,000209,0000.058.01

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待9月の逆日歩日数

    △:やや注意
    優待権利日の逆日歩日数は3日、場合によっては、高額逆日歩が発生するので、ご注意です。
  2. 株主優待クロス取引9月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待数は非常に多く、クロス取引可能な銘柄数は281(優待実施銘柄の全体は390)です。

    エイチ・ツー・オー リテイリングの優待と同じ分類の『買物割引券等』等の銘柄一覧です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:少しだけ安全圏かも
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    △:やや注意
    発行済株数は125,201千株もありますが、優待が人気のため、常に株不足になっており、警戒が必要です。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    09/20(水)4,7007,10022,7005,7006,9007,00015,7003.240
    09/19(火)6,40014,70025,10070019,0008,20016,9003.060
    09/15(金)3,40010,70033,40012,000026,5006,9001.260
    09/14(木)22,200040,70001,40014,50026,2002.810
    09/13(水)3,00010,10018,5002,8001,50015,9002,6001.160
    09/12(火)11,40020025,6001,900014,60011,0001.750
    09/11(月)4,00020014,40011,4004,20012,7001,7001.130
    09/08(金)3,3007,60010,600005,5005,1001.930
    09/07(木)1,50040014,9002,90005,5009,4002.710
    09/06(水)03,40013,800002,60011,2005.310
  5. エイチ・ツー・オー リテイリングの発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去13回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2019年9月 :5円 (1日)
    • 2018年9月 :15円 (3日)
    • 2017年9月 :330円 (3日)
    • 2017年3月 :315円 (3日)
    • 2016年9月 :30円 (3日)
    • 2016年3月 :130円 (1日)
    • 2015年3月 :10円 (1日)
    • 2014年9月 :195円 (1日)
    • 2014年3月 :5円 (1日)
    • 2012年9月 :60円 (3日)
    • 2012年3月 :60円 (3日)
    • 2011年9月 :30円 (3日)
    • 2011年3月 :5円 (1日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    100株なら優待取得の総コストは低いですが、複数パターンの優待があるので、株不足にご注意です。
    • 100株:約17万円
    • 500株:約87万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ×:投資は自己判断で!
    継続保有が必須ではなく、特典のみなので、逆日歩リスクは顕在です。

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩リスクの次は、エイチ・ツー・オー リテイリングのクロス取引手数料で比較です。

9月21日の終値、株価1,748円の必要株数分(100.0株)で計算。

投資額17.5万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/274757429387527
29/265939236489334
39/256112111435811240
49/227131129506713147
59/218150148587715054
69/20112062037910520674
79/19122242228611522481
89/15132432409312587
99/141426225810113494
109/1318337332129173121
119/1219355351137182128
129/1120374369144192134
139/821393388151201141
149/722411406158211148
159/625180240168
169/526187249175
179/427194259181
189/128201268188
198/3129209278195
208/3032230307215
218/2933237316222

エイチ・ツー・オー リテイリングの権利付最終日(2023年9月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額17.5万円、エイチ・ツー・オー リテイリングのクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年9月22日)から直近の優待権利日(2023年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、エイチ・ツー・オー リテイリングを17.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)のみ131円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+一般信用売り手数料+貸株料(7日分)
394円=115円+148円+131円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)のみ129円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:100円 信用:143円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+一般信用売り手数料+貸株料(7日分)
372円=100円+143円+129円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)+プレミアム料50円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(7日分)+プレミアム料
313円=115円+148円+50円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)67円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)131円
【超割】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(7日分)
394円=115円+148円+131円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(7日分)
59円=12円+47円

※クロス取引の最適組み合わせにより、より安くなる手数料を表示していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、エイチ・ツー・オー リテイリングを17.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ75円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
285円=115円+148円+22円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)のみ74円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:100円 信用:143円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(4日分)
264円=100円+143円+21円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)+プレミアム料22円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)+プレミアム料
285円=115円+148円+22円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)22円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(4日分)21円
【超割】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(4日分)
284円=115円+148円+21円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
34円=12円+22円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(4日分)
32円=11円+21円

※貸株日数は、逆日歩日数より1日多く数えるので4日です。

※エイチ・ツー・オー リテイリングの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)のクロス取引・株主優待まとめ

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の逆日歩リスクは、低い方です。

ここ10年の最大逆日歩は100株保有で330円です。

発行済株式数が多い大型株であるのと、優待の魅力が今ひとつというのが理由でしょう。

百貨店での買い物割引10%は、悪くはないですが、食料品やレストランだと5%になってしまうのが残念ポイントです。

さらに1会計で1枚の利用なのも、不人気につながる原因の1つでしょう。

他の百貨店優待のように、いっそのこと優待カードにしてしまえばと思うのは、管理人だけでしょうか?

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