2024年9月末の優待が、このタイミングで拡充発表です。

ちょっと遅い気もしますが、気が付かない方もいるので、チャンスと言えばチャンスです。

関西フードマーケットの完全子会社になり、期待を裏切らない優待制度の発表です。

従来の優待制度は継続しつつ、お米や割引券の追加、これは欲しい。

そんな大手百貨店グループを展開する『エイチ・ツー・オー リテイリング』の株主優待情報をまとめました。

記事最後まで読むことで、逆日歩リスクの理解とお得な優待クロス取引のやり方がわかります。

投資メモ

エイチ・ツー・オー リテイリングは、2007年阪急百貨店と阪神百貨店が経営統合して誕生した企業。
その後、関西スーパーも経営統合し、食品スーパー事業も強い!

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株主優待

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株主優待は、グループ店舗で利用できる優待割引券でしたが、従来優待品をAとして、割引券のB、お米のCの3点から選べる優待制度に拡充です。

グループ企業の関西フードマーケット(9919)も、株主優待制度を実施しています。↓

優待内容詳細

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。

2024年9月末からの優待(現状)

保有株式数 優待の内容(優待券)
A B C
3年未満 3年以上
100株以上 5枚 5枚 2枚 2kg
500株以上 10枚 20枚 2枚 2kg
1,000株以上 10枚 20枚 6枚 5kg
5,000株以上 10枚 20枚 10枚 10kg

Aの優待品は、百貨店、スーパーで利用できる株主優待券です。

買物1回に1枚利用でき、買物金額から5%~10%の割引です。

さらに100株以上の株主全員に「阪急キッチンエール」の入会優待券もついてきます。

A:株主優待券が利用できる店舗と割引率

阪急百貨店、阪神百貨店の各店舗:10%(食料品、レストラン・喫茶は5%

関西スーパー、イズミヤ、阪急オアシス、デイリーカナート、カナート、はやしの各店舗:5%

フルーツギャザリング(ビューティセレクトショップ)の各店舗:10%

また、優待券1枚で2名、阪急百貨店、阪神百貨店で開催する有料文化催事に無料で入場可能。

「阪急キッチンエール(関西)」入会優待券とは?

阪急キッチンエールは、食品宅配サービスです。

通常は、月会費523円(税込)しますが、優待券1枚で月会費12ヵ月分が無料です。

B:500円割引券

関西スーパー、イズミヤ、阪急オアシス、デイリーカナート、カナート、はやし、まるとく市場の各店舗で利用可能な割引券です。

C:お米

お米の産地の発表はありませんが、お米は定番の人気アイテムです。

100株保有で2kgなので、ブランドによりますが、800円ぐらいの価値でしょう。

2024年は米不足でスーパーからお米が消えているので、貴重かもしれません。

2024年3月までの優待(過去)

保有株式数 優待の内容(優待券)
3年未満 3年以上
100株以上 5枚 5枚
500株以上 10枚 20枚

過去の優待制度もそれほど悪くありませんが、必要とされる方が限定される優待品です。

株主優待に長期保有制度はあるの?

継続保有特典あり

継続保有が必須ではなく、3年以上の継続保有でかつ500株以上で、優待券の10枚追加。

継続保有の条件

過去3年間すべての基準日(3月末、9月末)において、500株以上を継続して保有し、 かつ株主番号が継続して同一である株主。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2025年3月31日」です。

権利付き最終日の「3月27日」までに100株以上の取得が必要です。

エイチ・ツー・オー リテイリングに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

エイチ・ツー・オー リテイリングの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2025年3月31日

権利付き最終日:3月27日(木)・・・残り5ヵ月と5日(156日)
逆日歩日数:1日

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の基本情報

情報更新日:2024年9月30日

code8242優待内容買物優待券
業種小売業上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月、9月
本社大阪上場年月日1949年5月16日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数125,201,000企業のHP優待詳細
優待の種類買物券

株価更新日:2024年10月21日

21日の終値株価2,076円最低投資額207,600円
最低必要株数100継続保有継続保有特典

優待開示情報

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

過去の逆日歩比較ができる一覧表
権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高逆日歩品貸
日数
配当規制
確逆最逆
2024-09-262,23925,200-38,400-63,600839,4000.018.4120.0
2024-03-271,9562000.0-200677,0000.016.033.0
2023-09-271,83843,40029,800-13,600715,8000.015.2312.5
2023-03-291,44024,4009,500-14,900566,6000.036.0312.5
2022-09-281,08141,5000.0-41,5001,188,2000.08.8312.5
2022-03-2988525,900-39,000-64,900526,4000.07.2112.5
2021-09-28988339,500214,300-125,2001,054,900112.5
2021-03-2992937,900-700-38,600771,0000.08.0112.5
2020-09-286989,900-21,800-31,7001,019,2000.05.6112.5
2020-03-278380.00.00.01,182,2000.07.2120.0
2019-09-261,2460.0-29,200-29,200580,8000.0510.4120.0
2019-03-261,5540.0-7,200-7,200703,4000.012.8320.0
2018-09-251,856-1,300-33,400-32,100467,6000.1515.2320.0
2018-03-271,93218,20024,7006,500751,600320.0
2017-09-262,004-28,900-70,900-42,000339,6003.316.8320.0
2017-03-281,853-98,800-116,200-17,400362,1003.1515.2320.0
2016-09-271,4810.0-26,600-26,600381,1000.312.0320.0
2016-03-282,021-7,300-39,500-32,200525,1001.316.8117.5
2015-09-252,278-3,300-31,000-27,700630,9000.018.4117.5
2015-03-262,313-77,800-89,800-12,000457,4000.119.2112.5
2014-09-251,825-36,900-79,500-42,600352,2001.9515.2112.5
2014-03-26799-39,000-40,000-1,0001,282,0000.058.016.25
2013-09-25814215,000175,000-40,000519,00016.25
2013-03-2693050,00025,000-25,0002,212,0003
2012-09-25886-231,000-198,00033,0001,111,0000.68.03
2012-03-27719-451,000-413,00038,000886,0000.68.03
2011-09-27607-351,000-356,000-5,000234,0000.38.03
2011-03-28549-36,000-55,000-19,000209,0000.058.01

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(3月31日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2025年3月31日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 3月31日のクロス取引可能な銘柄数

    ○:銘柄数では低リスク
    優待実施企業は793、クロス取引可能な貸借銘柄は553、同じ優待分類の企業も多いです。

    エイチ・ツー・オー リテイリングと同じ優待分類の銘柄です。

    尚、3月実施の『買物券』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:規制情報では低リスク
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    △:やや注意
    発行済株数は125,201,000もありますが、優待が人気のため、権利日最終日はいつも株不足になっており、警戒が必要。

    逆日歩更新日:2024年10月21日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    10/18(金)050027,60010002,00025,60013.80
    10/17(木)01,30028,10001001,90026,20014.790
    10/16(水)7,400029,400002,00027,40014.70
    10/15(火)1,70090022,000002,00020,00011.00
    10/11(金)50010021,200002,00019,20010.60
    10/10(木)030020,8001,10002,00018,80010.40
    10/09(水)01,50021,100060090020,20023.440
    10/08(火)3,300022,60003001,50021,10015.070
    10/07(月)1,40090019,30040001,80017,50010.720
    10/04(金)040018,80001001,40017,40013.430
  5. エイチ・ツー・オー リテイリングの発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去13回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2019/09/26:5円 (1日)
    • 2018/09/25:15円 (3日)
    • 2017/09/26:330円 (3日)
    • 2017/03/28:315円 (3日)
    • 2016/09/27:30円 (3日)
    • 2016/03/28:130円 (1日)
    • 2015/03/26:10円 (1日)
    • 2014/09/25:195円 (1日)
    • 2014/03/26:5円 (1日)
    • 2012/09/25:60円 (3日)
    • 2012/03/27:60円 (3日)
    • 2011/09/27:30円 (3日)
    • 2011/03/28:5円 (1日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    株数によって複数の優待特典があり、優待目当てで大量株取得者もいるので、急速に株不足になるリスクがあります。
    • 100株:約21万円
    • 500株:約104万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    優待がお得になる継続保有特典あり、条件次第で、リスクの増減有!

    優待価値は低いですが、『エイチ・ツー・オー リテイリング』と同じ金額相当の株主優待がある銘柄です。


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エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩リスクの次は、エイチ・ツー・オー リテイリングのクロス取引手数料で比較です。

10月21日の終値、株価2,076円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額20.8万円の貸株料【各証券会社で比較】

クロス取引手数料が一目でわかる一覧表
営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
13/272444417234416
23/265111110435711140
33/256133132516813348
43/247156154608015656
53/218178176689117864
63/2092001977710320072
73/191226726310313726796
83/1813289285111148289104
93/1714311307120160112
103/1415333329128171120
113/1316356351137182128
123/1219422417162217152
133/1120444439171228160
143/1021467461180239168
153/722188251176
163/623197262183
173/526222296207
183/427231308215
193/328239319223
202/2829248331231
212/2730256342239
222/2633282376263

エイチ・ツー・オー リテイリングの権利付最終日(2025年3月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額20.8万円、エイチ・ツー・オー リテイリングのクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年10月22日)から直近の優待権利日(2025年3月31日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、エイチ・ツー・オー リテイリングを20.8万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(160日分)+プレミアム料1,368円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(160日分)+プレミアム料
1,780円=198×2円+16円+1,368円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(160日分)1,824円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(160日分)
1,291円=14円+1,276円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、エイチ・ツー・オー リテイリングを20.8万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ44円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(2日分)
425円=198×2円+16円+13円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ44円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(2日分)
398円=187×2円+11円+13円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)+プレミアム料13円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(2日分)+プレミアム料
425円=198×2円+16円+13円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)13円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)13円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(2日分)
424円=198×2円+16円+13円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
27円=14円+13円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
26円=13円+13円

※優待権利日最終日に売買しても、逆日歩日数が多い時は、貸株日数(貸株料)も通常より多くなります。

※エイチ・ツー・オー リテイリングの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)のクロス取引・株主優待まとめ

  • エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の逆日歩リスクは、低い方。
  • ここ10年の最大逆日歩は100株保有で330円
  • 発行済株式数が多い大型株であるのと、優待の魅力が今ひとつというのが理由かな
  • 百貨店での買い物割引10%は、悪くはないですが、食料品やレストランだと5%になってしまうのが残念ポイント
  • さらに1会計で1枚の利用なのも、不人気につながる原因の1つ
  • 他の百貨店優待のように、いっそのこと優待カードにしてしまえばと思うのは、管理人だけでしょうか?
  • 優待制度の拡充で人気化する可能性が高い、今後は高額逆日歩が発生する可能性も
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