ソフトバンク(9434)の株主優待・逆日歩

話題の新設優待『ソフトバンク』の株主優待情報をまとめました。

総合利回り10%以上と煽っている方もいるようですが、見せかけの数字に騙されないように注意です。

さらに株主優待が実施されるのは、まだまだ先です。

もしかしたら、市場の反応を待って、さらに優待制度が拡充する可能性もあるので、見定めるのが大事です。

今回、そんなソフトバンクの株主優待銘柄のつなぎ売り(クロス取引)の知識を高める事に必要な情報をまとめています。

投資メモ

ソフトバンクは、通信会社として知られている企業であり、世界的にも有名なブランド
ヤフー、LINE、ZOZO、ペイペイといったサービスも行っており、楽天経済に対するライバル企業

ソフトバンク(9434)の株主優待

ソフトバンク(9434)の株主優待は、PayPay ポイントです。

優待内容詳細

保有株式数 優待内容
100株以上 PayPay ポイント(1,000 ポイント)

優待権利日は年1回、3月末のみです。

PayPay ポイントの価値は、1ポイント1円相当なので、約1,000円分の価値です。

株主優待に長期保有制度はあるの?

必須あり

優待を取得するには、継続保有が必須であり、条件はかなり厳しいです。

継続保有の条件

3月 31 日および9月 30 日最終の株主名簿に3回以上連続で記載または記録されていること。

初回は 2025 年3月 31 日から 2026 年3月 31 日までです。

つまり、優待が実際貰えるのは、2026年の3月末からです。(ここ大事)

総合利回り10%以上の罠に注意

ソフトバンクは、高配当銘柄として、有名です。

中間配当や期末配当で43円も貰えるからです。

株価2,000円、つまり20万円の投資で8,600円の配当が貰えます。(2024年3月の実績)

これを計算すると、配当利回りは年間で4.3%です。

これでも、十分魅力ある銘柄ですが、さすがに総合10%以上にはなりません。

数字のからくりは、株式分割です。(1/10に分割)

今まで100株で、2,000円していたものが、100株が200円になるのです。

でも、保有価値は変わらないので、安心してください(株価の変動は考慮していません)

株式分割されるのは、2024年10月1日からです。

よって今ソフトバンクの株を100株買っていたら、自動的に1,000株保有していることになります。

さて今度は、株式分割後の配当と優待で計算です。

株価が200円として、配当は年間で8円60銭です。

200円で100株なので、20,000円に対して、860円の配当です。さらに優待価値が1,000円分です。

1,860円を20,000円で割ってみてください。

総合利回りは、9.3%です。

計算しやすいように、株価200円にしましたが、株価が190円前後の今なら、総合利回りが約10%になります。

これが数字のマジックです。

今仮に100株保有した場合は、分割前なので、総合利回りは1%も上昇しません。

なぜなら、PayPay優待は、株式分割後の100株以上で1,000ポイントのみだからです。

今100株保有して、優待貰える時に1,000株保有していたとしても、1,000ポイントしか貰えません。

 

実際に株主優待が貰えるのは、2026年の3月末です。

それなのに、今から10%以上の総合利回りで煽るのは、ちょっとセンスのなさを感じてしまいます。

これは、あくまで管理人の予想ですが、ソフトバンクは、優待発表後の市場反応をみているのではないでしょうか?

ライバル企業のKDDIやdocomoや楽天の優待に合わせて、今後拡充する可能性も高いです。

今の優待は、正直ショボすぎます。

確かに、株式分割して、オリエンタルランドや任天堂はさらに株価を上げていますが、それは株価が高すぎてから分割しているからです。

IPO後にすぐに株式分割している、その他の銘柄をチェックしてみれば明らかですが、株価が下がっている銘柄多いんですよね・・・・

ソフトバンクは、そのあたりのロックアップ解除ですぐに売りに走るような変な銘柄ではないのですが、株価がまだそんなに上昇していない時点での分割は、ちょっと気になります。

慎重な投資家なら、焦る必要はありません。

株主優待:権利確定日はいつ?

2025年は、1年以上継続保有の条件をクリアするのに必要です。

次回の優待権利日は「2025年3月31日」です。

権利付き最終日の「3月27日」までに100株以上の取得が必要です。

ソフトバンクに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

ソフトバンクの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2025年3月31日

権利付き最終日:3月27日(木)・・・残り4ヵ月と6日(126日)
逆日歩日数:1日

ソフトバンク(9434)の基本情報

情報更新日:2024年4月26日

code9434優待内容電子マネー
業種情報・通信業上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月
本社東京上場年月日2018年12月19日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数4,756,200,000企業のHP優待詳細
優待の種類---

株価更新日:2024年11月20日

20日の終値株価194円最低投資額19,370円
最低必要株数100継続保有必須

優待開示情報

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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2024年4月時点では、株式分割前の株価で表示しています。

ソフトバンク(9434)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

過去の逆日歩比較ができる一覧表
権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高逆日歩品貸
日数
配当規制
確逆最逆
2024-03-272,027284,100-531,800-815,90012,155,5000.016.8343.0
2023-03-291,574-292,000-1,299,200-1,007,20015,786,9006.012.8343.0

参考までに、優待を実施していませんが、2023年と2024年の過去の逆日歩です。

ソフトバンク(9434)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(3月31日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2025年3月31日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 3月31日のクロス取引可能な銘柄数

    ○:銘柄数では低リスク
    優待実施数は793と多く、クロス取引可能な銘柄数も553ですが、ユニークな優待で注目の可能性もありです。

    3月実施、「電子マネー」優待銘柄。

    • バローHD
  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:規制情報では低リスク
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    △:やや注意
    発行済株式数は4,756,200,000と多い方ですが、優待価値の人気度も高く、権利日当日の急な株不足にご注意です。

    逆日歩更新日:2024年11月21日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    11/20(水)31,6005,6001,161,9000001,161,900-0
    11/19(火)1,20058,0001,135,9000001,135,900-0
    11/18(月)041,2001,192,7000001,192,700-0
    11/15(金)1,10030,0001,233,9000001,233,900-0
    11/14(木)52,6004,0001,262,80009,30001,262,800-0
    11/13(水)0120,8001,214,2009,30009,3001,204,900130.560
    11/12(火)11,600225,9001,335,00003,90001,335,000-0
    11/11(月)101,1008,7001,549,3003,90003,9001,545,400397.260
    11/08(金)022,2001,456,9000001,456,900-0
    11/07(木)31,70001,479,1000001,479,100-0
  5. ソフトバンクの発生逆日歩

    ○:過去逆日歩では低リスク
    最大逆日歩も高額逆日歩も発生していませんが、1回ほど、少額ながら逆日歩は過去に発生しています。
    • 2023/03/29:600円 (3日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    ○:必要株数では低リスク
    優待に必要な株数は100株のみ、株価もそれほど高くないので、逆日歩リスクは少ないです。
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ○:優待価値では低リスク
    1年以上の継続保有が必須なので、他の優待と比較するとややリスクは下がります。

    ソフトバンクと同じ1,000円相当の銘柄です。


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ソフトバンク(9434)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

逆日歩の次はソフトバンクのクロス取引手数料です。

11月20日の終値、株価194円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額1.9万円の貸株料【各証券会社で比較】

クロス取引手数料が一目でわかる一覧表
営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
13/272442241
23/265101045104
33/256121256124
43/247141457145
53/218161668166
63/209181879187
73/19122424912249
83/181326261014269
93/17142828111510
103/14153030121611
113/13163232121712
123/12193938152014
133/11204140162115
143/10214342162215
153/722172316
163/623182417
173/526202719
183/427212820
193/328222920
202/2829233021
212/2730233122
222/2633263424

ソフトバンクの権利付最終日(2025年3月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額1.9万円、ソフトバンクのクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年11月21日)から直近の優待権利日(2025年3月31日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、ソフトバンクを1.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(128日分)+プレミアム料100円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(128日分)+プレミアム料
254円=55円+99円+100円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(128日分)133円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(128日分)
95円=1円+93円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、ソフトバンクを1.9万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ4円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
155円=55円+99円+1円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ4円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:50円 信用:97円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
148円=50円+97円+1円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)+プレミアム料1円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(2日分)+プレミアム料
155円=55円+99円+1円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)1円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:1.9万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)1円
【超割】

約定毎の手数料【現物:55円 信用:99円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(2日分)
155円=55円+99円+1円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
2円=1円+1円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
2円=1円+1円

優待権利日最終日の制度信用クロスなら、貸株料はごくわずかです。

※ソフトバンクの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

一般信用売り在庫情報【SMBC日興証券】

SMBC日興証券で確認、ソフトバンクの一般信用売り在庫の近況です。

一般信用売り在庫の増減が分かる一覧表
月/日朝方日中夕方
11/20(水)5,4005,400-5,400
11/19(火)5,4005,4005,4005,400
11/18(月)5,5005,5005,5005,500
11/15(金)5,4005,4005,4005,400
11/14(木)5,4005,4005,4005,400
11/13(水)5,4005,4005,4005,400
11/12(火)5,4005,4005,4005,400
11/11(月)5,4005,4005,4005,400

1日平均4回の在庫確認、増減チェックでクロス取引の参考にどうぞ。
※リアルタイムの監視ではないので、在庫数はあくまで確認時の数量です。

3月の株主優待情報をまとめて確認

ソフトバンク(9434)のクロス取引・株主優待まとめ

  • ソフトバンクの総合利回り10%は分割後の計算になるので注意
  • 高額配当銘柄としての魅力は高い
  • ソフトバンクの将来性に期待するなら、分割後の現物保有は確かに魅力
  • 端株(ワン株)等で、先に10株買っておく方法もあるが、株価下落のリスクもある
  • そもそも株主優待はまだまだ先、2026年3月末からスタート
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