HIS株主優待

ハウステンボス売却で話題になっている『エイチ・アイ・エス』の株主優待情報をまとめました。

コロナ禍の影響で、海外旅行事業は大打撃、ホテル事業の変なホテルで話題をさらうなど、再起をはかり奮闘中。

ハウステンボスは売却してしまったので、ハウステンボス関連の優待品はなくなっています。

そんな最新HISの過去の逆日歩クロス取引コスト(売買手数料・貸株料)の理解を深めたい方向けの記事です。

投資メモ

エイチ・アイ・エス(9603)は、格安海外旅行ブームの火付け役、日本を代表する大手旅行会社
ホテル事業、テーマパーク事業にも進出、総合旅行会社へと成長したが、ハウステンボスは売却

  • 旅行事業: 国内外のパッケージツアー、航空券販売、クルーズ旅行の提供が主力
    特に、個人旅行者向けにカスタマイズされたプランが強み
  • ホテル・リゾート事業: 海外および国内でホテルやリゾート施設を運営し、観光需要に応じた宿泊サービスを提供
  • エネルギー事業: 旅行業にとどまらず、太陽光発電や再生可能エネルギー事業への参入も進めている
  • その他の事業: ロボット開発(Hapi-robo)や農業支援、英語学習プラットフォーム「Smrt English」、医療ツーリズムなど、多角的な事業展開

エイチ・アイ・エス(9603)の強みは、旅行・観光分野における広範な事業展開と、特に日本国内での強固な市場シェアです。
かつて、H.I.S. の重要な収益源であった長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」は、2022年に香港の投資ファンドPAGに売却されました。この売却により、H.I.S. は約666億円の収入を得、財務基盤の強化に寄与しています。

H.I.S. の最大の魅力は、観光業界がコロナ後に回復する中で、主力の旅行事業が再び成長する可能性にあります。特に、海外旅行需要の回復に伴い、今後の業績改善が見込まれます。また、ハウステンボスの売却で得た資金を活用して、事業の多角化を進め、リスク分散を図っている点にも注目です。

エイチ・アイ・エス(9603)の株主優待

HIS(エイチ・アイ・エス)の株主優待は、自社サービスの優待券と割引券です。

優待内容詳細

優待権利日は年2回、4月末と10月末です。

ハウステンボス売却後の最新株主優待(現状)

保有株式数 優待の内容
100株以上 優待券2,000円分
500株以上 優待券4,000円分
1,000株以上 優待券6,000円分

HIS(エイチ・アイ・エス)での旅行代金や提携宿泊施設で利用できます。

ハウステンボス入場割引券500円分は廃止です

優待券は、エイチ・アイ・エスグループ企業で利用可能です。

  •  12,000円以上で1枚(1,000円)
  •  24,000円以上で2枚(2,000円)

1枚で最大5名まで利用可能ですが、割引率は低いです。

事前決済においての旅行商品で使える優待券、現地決済商品、旅行保険、商品券、物販、レンタルなどには使えません。

確実に12,000円以上の旅行計画があって、1,000円分お得に旅行したい方以外、メリットのある株主優待ではありません。

ハウステンボス売却までの株主優待(過去)

保有株式数 優待の内容
優待券 割引券
100株以上 優待券2,000円分 500円分相当
500株以上 優待券4,000円分
1,000株以上 優待券6,000円分

優待券より、ハウステンボスで使える割引券の方が有効活用されやすいです。

金額の縛りもなく、100株保有で貰えるので、ハウステンボスに旅行に行くなら、取得しておいて損はしないでしょう。

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度による特典はありません。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2025年4月30日」です。

権利付き最終日の「4月25日」までに100株以上の取得が必要です。

エイチ・アイ・エスに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

エイチ・アイ・エスの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2025年4月30日

権利付き最終日:4月25日(金)・・・残り5ヵ月と4日(155日)
逆日歩日数:1日

エイチ・アイ・エス(9603)の基本情報

情報更新日:2024年10月5日

code9603優待内容優待券
業種サービス業上場市場東証プライム 
決算10月 優待月4月、10月
本社東京上場年月日1995年3月30日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数79,860,000企業のHP優待詳細
優待の種類旅行・宿泊 娯楽レジャー

株価更新日:2024年11月20日

20日の終値株価1,780円最低投資額178,000円
最低必要株数100継続保有-

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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エイチ・アイ・エス(9603)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

過去の逆日歩比較ができる一覧表
権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高逆日歩品貸
日数
配当規制
確逆最逆
2024-04-251,737116,700111,500-5,200921,6000.014.410.0
2023-10-271,674-21,000-9,50011,500550,6000.013.610.0
2023-04-262,03498,10062,600-35,5001,013,9000.016.830.0
2022-10-272,032246,200250,9004,7001,001,4000.033.610.0注意
2022-04-262,251-43,400-249,500-206,1001,413,3000.236.840.0注意
2021-10-272,46822,50028,9006,4001,305,50030.0注意
2021-04-272,29454,1000-54,1001,480,2000.036.86停止
2020-10-281,502-811,100-934,400-123,3001,860,0000.1525.630.0注意
2020-04-271,303-452,900-596,100-143,2001,326,6000.0522.41注意
2019-10-292,8200-97,900-97,900764,3000.123.2133.0
2019-04-233,7159,3002,100-7,200318,30011
2018-10-263,385-4,300-112,000-107,700438,7001.7527.2129.0
2018-04-243,86520,200200-20,000284,2004
2017-10-263,760-133,500-233,400-99,900365,2002.2530.4129.0
2017-04-252,57145,50027,500-18,000885,2003
2016-10-262,8660-106,400-106,4001,213,0000.123.2122.0
2016-04-252,8456,9000-6,9002,146,6000.023.24
2015-10-274,00035,40012,500-22,900445,900322.0
2015-04-244,03564,20060,300-3,900409,0001
2014-10-282,776136,300113,800-22,500331,600418.0注意
2014-04-245,68036,50040,8004,300136,9001
2013-10-285,43015,60017,6002,000107,2001
2013-04-244,15014,00016,4002,400316,8001
2012-10-262,5284,8006,6001,800169,3001
2012-04-242,6169,5009,600100158,2004
2011-10-262,05535,40031,500-3,900130,2001
2011-04-251,86522,50019,600-2,900121,4004

旅行優待券のお得度は決して良いとは言えません。
それが、逆日歩結果として表れています。

ハウステンボスの割引券もなくなったので、今後はより逆日歩が発生しにくくなるのではないでしょうか。

エイチ・アイ・エス(9603)の最大逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(4月30日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2025年4月30日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 4月30日のクロス取引可能な銘柄数

    △:やや注意
    優待銘柄は全部で32、クロス可能な貸借銘柄は22、類似優待銘柄は多いですが、注意が必要です。

    4月実施の『優待券』関連銘柄。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ×:規制情報では警戒範囲
    今までの優待権利日では、過去に7回、規制が入っています。調査時点では注意喚起等にはなっていませんが、今後に警戒です。
    • 2022/10/27:0円 (1日)・・・注意
    • 2022/04/26:20円 (4日)・・・注意
    • 2021/10/27:0円 (3日)・・・注意
    • 2021/04/27:0円 (6日)・・・停止
    • 2020/10/28:15円 (3日)・・・注意
    • 2020/04/27:5円 (1日)・・・注意
    • 2014/10/28:0円 (4日)・・・注意
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    △:やや注意
    発行済株式数は79,860,000であり、東証プライム 市場ですが、やや株不足が発生する傾向に注意。

    逆日歩更新日:2024年11月21日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    11/20(水)05,40036,90050008,80028,1004.190
    11/19(火)2,200042,30001008,30034,0005.10
    11/18(月)5,000040,10040008,40031,7004.770
    11/15(金)04,30035,10001008,00027,1004.390
    11/14(木)700039,400008,10031,3004.860
    11/13(水)01,10038,70040008,10030,6004.780
    11/12(火)1,300039,80010007,70032,1005.170
    11/11(月)2,0005,60038,5002001007,60030,9005.070
    11/08(金)4001,50042,1001,00007,50034,6005.610
    11/07(木)3003,60043,2001,0001006,50036,7006.650
  5. エイチ・アイ・エスの発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去7回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2022/04/26:20円 (4日)・・・注意
    • 2020/10/28:15円 (3日)・・・注意
    • 2020/04/27:5円 (1日)・・・注意
    • 2019/10/29:10円 (1日)
    • 2018/10/26:175円 (1日)
    • 2017/10/26:225円 (1日)
    • 2016/10/26:10円 (1日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    100株なら優待取得の総コストは低いですが、複数パターンの優待があるので、株不足にご注意です。
    • 100株:約18万円
    • 500株:約89万円
    • 1000株:約178万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    継続保有特典こそありませんが、油断は禁物です。

    エイチ・アイ・エスと優待価値が2,000円でほぼ一緒、4月実施の優待一覧。


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エイチ・アイ・エス(9603)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

エイチ・アイ・エスの逆日歩リスクがわかったら、次は貸株料です。

11月20日の終値、株価1,780円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額17.8万円の貸株料【各証券会社で比較】

クロス取引手数料が一目でわかる一覧表
営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
14/252383815203814
24/243575622295720
34/236114113445911441
44/227133131516813348
54/218152150597815255
64/189171169668817161
74/1710190188739819068
84/16132472449512789
94/151426626310213796
104/1415285282110146102
114/1116304300117156109
124/1017323319124166116
134/920380376146195137
144/821399394154205143
154/722161215150
164/423168224157
174/324176234164
184/227198263184
194/128205273191
203/3129212283198
213/2830219293205
223/2731227302212

エイチ・アイ・エスの権利付最終日(2025年4月25日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額17.8万円、エイチ・アイ・エスのクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年11月21日)から直近の優待権利日(2025年4月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、エイチ・アイ・エスを17.8万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(157日分)+プレミアム料1,148円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(157日分)+プレミアム料
1,411円=115円+148円+1,148円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(157日分)1,531円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(157日分)
1,084円=12円+1,072円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、エイチ・アイ・エスを17.8万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ38円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
274円=115円+148円+11円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ38円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:100円 信用:143円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
254円=100円+143円+11円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)+プレミアム料11円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(2日分)+プレミアム料
274円=115円+148円+11円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)11円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:17.8万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)11円
【超割】

約定毎の手数料【現物:115円 信用:148円】

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買い手数料+信用売り手数料+貸株料(2日分)
274円=115円+148円+11円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
23円=12円+11円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
22円=11円+11円

※貸株日数は、逆日歩日数より1日多く数えるので2日です。

※エイチ・アイ・エスの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

一般信用売り在庫情報【SMBC日興証券】

SMBC日興証券で確認、H.I.S.の一般信用売り在庫の近況です。

一般信用売り在庫の増減が分かる一覧表
月/日朝方日中夕方
11/20(水)1,8001,700-1,800
11/19(火)1,8001,8001,8001,800
11/18(月)1,8001,7001,8001,800
11/15(金)1,8001,8001,8001,800
11/14(木)1,8001,8001,8001,800
11/13(水)1,8001,8001,8001,800
11/12(火)2,6002,6001,8001,800
11/11(月)2,7002,8002,8002,600

1日平均4回の在庫確認、増減チェックでクロス取引の参考にどうぞ。
※リアルタイムの監視ではないので、在庫数はあくまで確認時の数量です。

4月の株主優待情報をまとめて確認

エイチ・アイ・エス(9603)のクロス取引・株主優待まとめ

  • HIS(エイチ・アイ・エス)は、毎回注意喚起や申込停止(売禁)の規制は入るが、高額逆日歩の発生はなし
  • HIS(エイチ・アイ・エス)の株主優待は、割引券であり、魅力度は低い
  • 逆日歩常連銘柄は、いつかは高額逆日歩になることもあるが、HISの場合、優待価値は低いので比較的安心
  • 一般信用売り在庫も、優待権利日直前まで余る時が多い
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