Sapeet(269A)が、2024年10月29日(火)、東証グロース市場に上場です。
公募割れが続いているIPOですが、グロース市場だけなら、勝率は高いです。
ここ最近で公募割れしたのもキッズスターとROXXだけです。
IPO不調を一気に吹き飛ばす初値結果になるのか?
Sapeet(269A)の初値に期待です。
そんなSapeet(269A)の上場直前の気配運用データをご紹介です。
Sapeet(269A)のIPO(新規上場)の前日気配運用
- 1,500円 :
- 3,450円 :
- 1,125円 :
- 75円、更新時間10分 : 更新値幅
- : 通常の更新値幅・更新時間(3分)
- : 初値決定まで適用されない(初値決定後に適用)
- 375円~6,000円 :
- : 成行注文は禁止されており、全て指値注文での売買
Sapeet(269A)の気配運用データに基づくと、以下のような株価の動きやリスクが予想されます。
まず、上限値段が公募価格の約2.3倍に設定されていることから、初値が大きく上昇する可能性が示唆されています。
一方で、下限値段は公募価格の75%に設定されており、初値が低くつくリスクもあります。
成行呼値の禁止により、投資家は指値注文のみでの売買となり、初値形成時の価格変動が安定しやすくなる反面、大幅な気配の変動に時間がかかる可能性があります。
高い成長期待がある一方で、需給バランスの変化によって株価が急激に動くリスクもあり、慎重な判断が求められます。
業績データからの分析
2024年10月28日現在の最新データと市場反応を元に、明日上場予定の の初値予想を以下の視点から分析しました。
Sapeetの業績は成長しているものの、赤字継続中であることが確認できます。
Sapeetの売上は2019年から2023年の5年間で堅実に増加し、2023年には4.21億円に到達していますが、経常利益や純資産の赤字傾向が続いており、直近の利益も-1.47億円と厳しい財務状況です。
特に直近2期(2022年9月、2023年9月)では、経常利益と純利益ともに赤字で、純資産も-2.53億円となっている点は不安材料です。
成長性を期待する反面、リスク回避の姿勢も見られ、これが初値に一定の重しとなる可能性があります。
また、
と比較的高めであり、公開株数の多さが供給過多の懸念を招いています。上場初日の需給バランスも、需給逼迫感の薄れから初値に影響するかもしれません。
気配運用からの分析
最新の気配運用データから、投資家の積極的な買い意欲も一定の水準にあることが示唆されています。
IPOに対して積極的に投資する層からの関心は高いものの、前述の通り財務状況がリスクと見なされ、上値は限定的になると予想されます。
また、
と比較的小規模であり、需給面での影響も軽微なため、大幅な値動きは期待しづらいと考えられます。ただし、直近の気配上限値3,450円や更新幅を考慮すると、強気な買い意欲があれば、2,700円前後での初値も想定されます。
市場が赤字のリスクより成長性を評価した場合、この価格帯は現実的な予想範囲内といえるでしょう。
市場の反応
ネット上の最新情報や市場の反応を確認したところ、AI関連企業への期待が高まっており、特に成長分野であるAI領域への注目が引き続き見られます。
IPO銘柄に対する注目度は高いものの、Sapeetの赤字決算を嫌気する声もあるため、投資家の初値に対する期待値はやや控えめになる可能性があります。
さらに、AI分野は競争が激化しているため、他の成長企業との比較で慎重な視点が求められていることが市場反応から伺えます。
上場直前・気配運用データ後の初値予想の結論
これらの要素を総合すると、AIやデジタル技術関連株への注目が高まる中、Sapeetに対する市場の期待は大きいとの判断です。
ブックビルディング期間中も人気集中したのがその証拠です。
IPOによる調達資金の用途やAI技術の将来性もあり、大手証券会社の情報からは2,500円から3,000円といった範囲の初値が多く予想されています。
成長性への期待と財務上の懸念が拮抗し、初値はやや抑制されるかもしれませんが、それでもAI関連分野の企業は需要が強く、初値が公募価格の1.5~2倍程度になるケースも目立っています。
これをSapeetに当てはめると、公募価格1,500円に対して2,700円前後の初値は妥当と考えられます。
初値予想は、2,300円~2,600円の範囲です。