TMH(280A)が新規上場承認されました。
社名の由来は「Technology Makes Happin」の頭文字であり、ティーエムエイチです。
11月のIPO第5弾になるかと思ったら、早くも12月のIPOの第1弾です。
人気の半導体産業に関わりのある企業ですが、業種は卸売業です。
当サイトでは、TMH(280A)IPO初値予想に関する最新情報を常に更新しています。新規上場承認時、仮条件決定時、公募価格決定時などの重要な節目ごとに記事を見直し、IPOが上場し、初値が付くまで継続して情報を提供いたします。IPOに関するスケジュール一覧も掲載しており、読者の皆さまが今後の予定を一目で確認できるようになっています。
最新の情報をいち早くキャッチしたい方や、IPOの動向を追いたい方は、定期的にご確認いただけると幸いです。
TMH(280A)の上場企業情報とIPO概要
企業名 | TMH |
---|---|
企業名(英語表記) | TMH Inc. |
企業名(フリガナ) | ティーエムエイチ |
業種 | 卸売業 |
住所 | 大分県大分市下郡北三丁目14番6号 |
URL | https://www.tmh-inc.co.jp/ |
決算日 | 11月末日 |
市場 | グロース |
主幹事 | SBI証券 |
社員数 | 37(人) |
平均年齢 | 42.6(歳) |
平均勤続年数 | 3.0(年) |
平均年間給与 | 6,367,000(円) |
上場企業情報は、10月31日(木)提出の有価証券届出書が参考元です。
TMHは、大分県に本社がある企業で、業種は卸売業です。
グロース市場での上場で、主幹事はSBI証券です。
社員数は37(人)、平均年齢42.6(歳)、平均勤続年数3.0(年)、平均年間給与6,367,000(円)です。
事業内容の解説【投資家向けポイント】
TMH(280A)は、”Technology Makes Happiness“の頭文字で、「先端技術で豊かな社会を創る」を掲げる企業です。
主に半導体製造装置や部品の販売、修理サービスを提供し、日本の半導体産業の復活と経済成長に貢献を目指しています。
主な事業内容
- 半導体製造トータルソリューション
– 半導体工場向けに半導体製造装置の販売、修理を展開
– オンラインプラットフォーム「LAYLAEC」を活用し、グローバルなサプライヤーと連携
– 中古半導体製造装置の買い取り・売却支援を行う - エンジニアリングサービス
– 装置の解体、搬出、設置からプロセスチューニングなどの技術支援を提供
– 国内外のエンジニアリング企業やサプライヤーとの協業により、幅広いソリューションを展開 - 越境ECプラットフォーム LAYLAEC
– 2018年に開設されたプラットフォームで、315万点以上のアイテムが登録
– 世界中のサプライヤーと連携し、半導体工場の調達プロセスを効率化
– 365日24時間、リアルタイムで部品の在庫、価格、納期を確認可能
サービスの特徴
- 部品販売・修理サービス: LAYLAECを通じて、希少部品の供給や修理サービスを提供
- 装置販売サービス: 半導体製造装置の解体から設置までのサポートを実施し、歩留まり改善なども対応
収益構造
- 部品販売・修理サービス:継続的な再発注が見込まれ、安定的な収益源
- 装置販売サービス:受注から売上計上までリードタイムがあるが、確実性が高い
新たな取り組み
- 2023年に「LAYLAAuction」を開設し、旧型半導体装置の売却をサポート
- 売買成立後の搬出や輸出手続きも担当し、工場の保管スペース削減に貢献
TMH(280A)の主な収益源は、継続的な部品販売とエンジニアリング力を活用した装置販売です。
TMH(280A)のIPOスケジュールと購入方法
上場日 | |
---|---|
仮条件決定日 | |
BB期間 | ~ |
当選発表日 | |
購入申込期間 | ~ |
※上場日・仮条件決定日以外のIPOスケジュールは、証券会社によって異なる場合もあるため、各証券会社でご確認ください。
2024年12月4日(水)の上場予定日までのIPOスケジュール、時系列形式でまとめています。
仮条件決定日は11月15日(金)、そのままBB期間が始まるので、IPOが欲しい方、この期間に各証券会社での申込が必要です。
公募価格が発表される11月26日(火)以降、各証券会社で当選・落選が分かります。早い証券会社の場合、夕方には発表です。
BB抽選に当選した場合、11月27日(水)以降の購入申込期間で、IPOの購入が可能です。
IPO購入方法【申込の注意点と上場日リスク】
-
証券会社の口座開設
IPO主幹事実績の多い
ネット証券会社が手軽でおすすめ -
ネットからIPOの抽選に申込【1回目】
-
11月26日(火)に当選落選を確認
当選の場合12月2日(月)迄に購入申込【2回目】 -
12月4日(水)の上場後に売却可能
念願のIPOに折角当選しても、購入申込を忘れると購入できません、ご注意です。
初値に影響がある上場日リスク
- 直前のIPO:2024年11月29日(金)上場
:情報・通信業
:サービス業 - 直後のIPO:2024年12月9日(月)上場
:情報・通信業
TMH(280A)のIPOデータ
項目名 | 金額・数量 |
---|---|
公募株数 | 190,000(株) |
売出株数 | 415,000(株) |
公開株数 | 605,000(株) |
オーバーアロットメント | 90,700(株) |
公開株数(OA含む) | 695,700(株) |
新規発行株式 | 190,000(株) |
上場時発行済株式総数 | 3,556,250(株) |
オファリング・レシオ | 17.0(%) |
オファリング・レシオ(OA含む) | 19.6(%) |
資本金 | 1.0(億円) |
吸収金額(想定価格) | 9.1(億円) |
吸収金額 | 9.1(億円) |
吸収金額(想定価格・OA含む) | 10.4(億円) |
吸収金額(OA含む) | 10.4(億円) |
時価総額(想定価格) | 53.3(億円) |
時価総額 | 53.3(億円) |
吸収金額と時価総額は、次の計算をしています。
- 吸収金額 = 公開株数 × 公募価格
- 時価総額 = 発行済株式総数 × 公募価格
吸収金額は、9.1(億円)、オーバーアロットメント迄含めると10.4(億円)です。
配当・優待の期待と投資のポイント
- 基本方針:
– 事業成長と経営の安定を目的に、必要な内部留保を確保しつつ、株主に安定的な配当を目指す - 株主利益最大化:
– 業績、財務状況、将来の投資計画などを考慮し、配当実施を検討していく方針 - 今期の配当:
– 営業拠点や物流拠点の設置資金に充てるため、当期は配当を見送り
配当実施条件
- 配当が行われる場合、年に2回の配当を基本方針
- 中間配当基準日: 毎年5月31日
- 期末配当基準日: 毎年11月30日
- 定款上、上記基準日以外でも、剰余金の配当が可能
優待に関しての明記はなく、配当も実施はしていません。
IPO資金の使い道と今後の計画
- 調達資金の総額: 約376,366千円
- 資金の使途: 以下の4つの分野に分けて活用
- 1. 広告宣伝費: 4,000千円
- 展示会出展などで認知度を高め、新規顧客の獲得を目指す
- 充当時期: 2025年11月期
- 2. 製造設備資金: 20,000千円
- 外注していた修理を自社で行うための設備資金(収益向上につながることを期待)
- 充当時期: 2025年11月期
- 3. システム開発費用: 81,000千円
- 越境ECサイト「LAYLAEC」や競売サイト「LAYLAAuction」、採用プラットフォーム「LAYLAHR」などの機能拡充
- 新しい収益源の創出が目的
- 充当時期: 2025年から2026年11月期以降
- 4. 採用費用・人件費: 271,366千円
- 成長のため、技術力のある人材やバイリンガル人材の確保に充当
- 充当時期: 2025年から2026年11月期以降
TMH(280A)のIPO価格
想定価格 | 1,500円 |
---|---|
仮条件価格 | 1,400円~1,500円 |
引受価額 | 1,380.0円 |
公募価格 | 1,500円 |
投資資金 | 15.0(万円) |
評価 | C |
TMHの公募価格は1,500円です。
投資資金は公募価格から計算し、15.0(万円)です。
過去のIPO【吸収金額10億円前後】
TMH(280A)と同じ、業種が卸売業の過去のIPO結果です。
グロース市場には、限定していません。
上場日 IPO名 |
主幹事 | 吸収金額 [億円] |
公募価格 [円] |
初値 [円] |
騰落率 [%] |
---|---|---|---|---|---|
2021年4月8日(木) |
野村證券 | 12.3 | 2,000 | 2,900 | 45.0 |
2020年6月24日(水) |
野村證券 | 14.3 | 2,000 | 4,530 | 126.5 |
2020年3月16日(月) |
みずほ証券 | 9.5 | 890 | 818 | -8.1 |
2019年12月18日(水) |
SBI証券・他 | 14.9 | 1,930 | 3,720 | 92.7 |
2019年10月2日(水) |
SMBC日興証券 | 13.1 | 2,700 | 2,920 | 8.1 |
2019年9月19日(木) |
野村證券 | 7.2 | 660 | 910 | 37.9 |
2019年6月26日(水) |
野村證券 | 11.8 | 1,280 | 1,450 | 13.3 |
2019年3月12日(火) |
野村證券 | 9.6 | 1,540 | 1,732 | 12.5 |
2018年12月13日(木) |
大和証券 | 14.0 | 750 | 855 | 14.0 |
2017年11月28日(火) |
野村證券 | 4.0 | 750 | 3,280 | 337.3 |
2017年4月25日(火) |
SBI証券・他 | 9.0 | 2,000 | 5,950 | 197.5 |
2017年3月28日(火) |
SBI証券・他 | 7.9 | 1,570 | 3,460 | 120.4 |
2017年3月9日(木) |
SBI証券・他 | 14.2 | 1,650 | 3,530 | 113.9 |
2016年3月16日(水) |
大和証券 | 4.7 | 1,350 | 2,001 | 48.2 |
2015年3月25日(水) |
SMBC日興証券 | 4.0 | 2,740 | 3,075 | 12.2 |
初値予想の分析【市場動向とIPOの見通し】
TMH(280A)の初値予想、随時更新していきますが、まずは最初の所感です。
IPO初値予想:マイナス要因
- 業績の不安定さ
過去の収益が一定していないため、投資家の信頼感に影響を与える可能性 - 財務健全性の低さ
自己資本比率が低い点や、一部の期間に赤字が見られるため、財務基盤が不安定 - 調達資金を人件費や設備投資に充当する予定が多く、即効性のある収益向上にはつながりにくいと判断される可能性
IPO初値予想:プラス要因
- 市場吸収額の小ささ
吸収金額は約10.4億円と小規模で、需給バランスが良好であるため、株価の下支えになる - ロックアップの設定
上位株主には180日のロックアップがあり、上場直後の株式流動性が抑制され、価格安定が期待 - 公募価格に割安感があるため、比較的投資家の関心を集めやすいと予想。
TMH (280A) のIPOは、業績面の不安や財務リスクが見られる一方、吸収金額の小ささや割安感がプラス要因となります。
また、安定的な株価維持のためのロックアップなどの保護策も設けられているため、初値は公募価格をやや上回る可能性が高いと判断されます。
TMH(280A)IPOの幹事団
証券会社名 | 売出株数 【株】 |
売出割合 【%】 |
保有株数 【株】 |
引受割合 【%】 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 336,600 | 81.11 | 617,300 | 88.7 |
野村證券 | 49,000 | 11.81 | 49,000 | 7.0 |
岡三証券 | 9,000 | 2.17 | 9,000 | 1.3 |
アイザワ証券 | 7,800 | 1.88 | 7,800 | 1.1 |
東洋証券 | 3,000 | 0.72 | 3,000 | 0.4 |
岩井コスモ証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
極東証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
西日本シティTT証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
広田証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
松井証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
マネックス証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
水戸証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
むさし証券 | 1,200 | 0.29 | 1,200 | 0.2 |
合計 | 415,000 | 100.0 | 695,700 | 100.0 |
※引受割合は、有価証券届出書に記載されている公募株数、売出株数(OAを含む)の合計株数からの割合です。
※計算方法や前提条件に違いがある場合、証券会社発表の引受割合と差異が生じることがあります。
主幹事は、SBI証券です。
その他、取り扱いの可能性があるのが、岡三証券のグループ企業、岡三オンライン証券です。
TMH(280A)IPOの主要株主
株主名 | 保有株数 【株】 |
保有割合率 【%】 |
潜在株数 【株】 |
潜在割合率 【%】 |
---|---|---|---|---|
榎並大輔 | 2,424,500 | 66.68 | – | – |
SBI AI&Blockchain (LPS) | 250,000 | 6.87 | – | – |
林書宏 | 105,000 | 2.88 | – | – |
林書玄 | 105,000 | 2.88 | – | – |
九州アントレプレナークラブ2号(LPS) | 105,000 | 2.88 | – | – |
関真希 | 92,500 | 2.54 | 92,500 | 2.54 |
香月賢一 | 92,500 | 2.54 | 92,500 | 2.54 |
おおいた中小企業成長ファンド(LPS) | 85,000 | 2.33 | – | – |
SEVENファンド2号 | 63,000 | 1.73 | – | – |
CBC(株) | 62,500 | 1.71 | – | – |
三菱UFJキャピタル6号 (LPS) | 62,500 | 1.71 | – | – |
Golden Asia Fund II, L.P. | 37,750 | 1.03 | – | – |
大分VCサクセスファンド6号(LPS) | 32,750 | 0.9 | – | – |
大分ベンチャーキャピタル(株) | 20,000 | 0.55 | – | – |
ほうわ創業・事業承継支援(LPS) | 13,250 | 0.36 | – | – |
(LPS)は、投資事業有限責任組合の事であり、ベンチャーキャピタルの可能性が高いです。
保有株数の多い順に、大株主上位15を表示しています。
180日間ロックアップ
2024年上場日から180日後の2025年6月1日までの期間。
- 榎並大輔(TMH役員、売出人)
- ET Family Asset株式会社(貸株人、売出人)
- 関真希香、月賢一、野木村修(TMH役員、予約権者)
- CBC株式会社(株主)
90日間ロックアップ
上場日から90日後の2025年3月3日までの期間。
- 林書宏、林書玄(売出人)
- おおいた中小企業成長ファンド投資事業有限責任組合
- 大分ベンチャーキャピタル株式会社
- SBI AI Blockchain 投資事業有限責任組合
- 九州アントレプレナークラブ2号投資事業有限責任組合
- SEVENファンド2号、三菱UFJキャピタル6号 投資事業有限責任組合
- Golden Asia Fund II LP、大分VCサクセスファンド6号投資事業有限責任組合
- ほうわ創業・事業承継支援投資事業有限責任組合
解除倍率(解除条件)
90日間ロックアップ対象者に対しては「公募価格の1.5倍以上」で、ロックアップ解除です。
TMH(280A)IPO時の業績データと評価
新規上場承認時の有価証券届書から、初値予想に役立つデータを収集しています。
2019年 11月 |
2020年 11月 |
2021年 11月 |
2022年 11月 |
2023年 11月 |
|
---|---|---|---|---|---|
売上高(百万円) | 883 | 1,003 | 1,110 | 1,698 | 1,747 |
経常利益(百万円) | -291 | -89 | 9 | 246 | -353 |
純利益(百万円) | -352 | -98 | 5 | 216 | 116 |
純資産額(百万円) | 175 | 76 | 82 | 368 | 509 |
総資産額(百万円) | 497 | 483 | 765 | 2,766 | 1,697 |
資本金(百万円) | 320 | 320 | 100 | 100 | 100 |
営業活動によるCF | 1,405 | -1,085 | |||
投資活動によるCF | -31 | -23 | |||
財務活動によるCF | 52 | 1 | |||
現金残高(百万円) | 2,115 | 1,074 | |||
1株当たり純資産額(円) | -18,726 | -26,292 | -25,857 | -37 | 6 |
1株当たり純利益(円) | -26,941 | -7,567 | 436 | 65 | 35 |
自己資本比率(%) | 35.28 | 15.80 | 10.72 | 13.33 | 30.00 |
自己資本利益率(%) | 7.19 | 96.15 | 26.56 | ||
発行済株式総数 | 11,680 | 11,680 | 11,680 | 11,680 | 11,880 |
従業員数 | 31 | 24 | 24 | 30 | 34 |
2019年11月から2023年11月までの5つの業績での比較です。
IPO参加スタンスと当選・落選結果
初値予想やIPO考察記事も、上場日まで随時更新していきます。
さて、今回のIPO初値予想記事はいかがでしたでしょうか?
現在、IPOのブログランキングに登録したばかりですが、もうすぐ1位を取れるかも知れません。
(IPO(新規公開株)カテゴリ以外に、株主優待、投資でFIREにも参加)
やる気につながりますので、応援よろしくお願いします。
最新IPO一覧リスト
現在進行中のIPO一覧リストです。
※吸収金額の算出は、公募価格が決定するまで想定価格ベースで計算しています。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
IPO(新規上場株)は、新規上場承認されて、上場するまでに、節目節目の大事なイベントがあります。 上場日はもちろん、BB抽選日、想定価格、仮条件、公募価格、そして初値とチェックすべき項目も多々あります。 そして、IPOの …