2024年9月25日は、ROXX(241A)とリプライオリティ(242A)の上場日です。
東証グロース市場と福岡証券取引所QBoardに分かれますが、久々のW(ダブル)上場です。
公募割れリスクが高いと言われている、2つの銘柄ですが、気配運用はどうなのでしょうか?
上場日直前の気配運用をご紹介です。
ROXX(241A)の気配運用からの初値予想
9月24日、上場日前日の気配運用です。
気配運用の主要な情報
- 公募価格(売出価格): 2,110円
- 上限値段: 4,855円
- 下限値段: 1,583円
- 気配更新の上限方向: 更新値幅106円、更新時間10分
- 気配更新の下限方向: 通常の更新値幅・更新時間(3分)
- 制限値幅: 初値決定まで適用されない(初値決定後に適用)
- 成行呼値の禁止: 成行注文は禁止されており、全て指値注文での売買となります。
初値予想に関する要点
公募価格と市場期待
- 公募価格2,110円が板中心値段として設定されています。これは、企業価値評価を踏まえて投資家に提示された価格であり、上場初日の取引はこの価格から始まることが多いです。
- 公募価格と比べて気配の上限値段が4,855円まで設定されており、上昇の余地が広く取られていることから、投資家の期待が実は高いことも示唆されます。
上限値段と需給
- 上限値段が4,855円と設定されており、気配更新の幅が106円ごとに10分間で更新されます。需給が合致すれば、この範囲で価格が徐々に上昇することが考えられます。初値がこの上限付近まで上昇する可能性もありますが、一般的に初値は板中心値段に近い範囲で決まることが多いです。
下限方向のリスク
- 下限値段は1,583円と設定されていますが、公募価格よりもかなり低い水準です。市場における需給バランスが著しく悪化しない限り、この下限値段に近づく可能性は低いと考えられます。
成行注文の禁止
- 成行注文が禁止されているため、全ての注文は指値で出されます。これにより、極端な価格変動は抑制される可能性があります。
ROXX(241A)の初値予想の金額範囲
初値予想範囲: 2,000円~2,200円
- 公募価格との比較: 公募価格2,110円は企業の事前評価として設定された価格ですが、板中心も同じ価格です。多くの場合、初値は板中心値段とその近辺で形成されることが多いため、公募割れのリスクもあります。
- 上限値段と更新幅: 上限値段が4,855円まで設定されているものの、初値がこの値段に到達するにはかなり強い買い需要が必要です。初値が一旦ついてからの需要があるかも知れませんが、初値が4,000円になる可能性は限りなく低いです。
- 需給の見込み: ROXXの評価や市場全体の動向、同業他社のIPO結果なども考慮すると、公募価格を大幅に下回る「公募割れ」のリスクはないとは言い切れません。上限値段は確かに高めですが、最近のIPOでは、企業の業績や成長見通しが市場から期待されない場合、初値が公募価格を下回る「公募割れ」が頻発しているからです。
もっとズバリの初値予想を知りたい方、ROXX(241A)のIPO記事も参考にどうぞ。
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リプライオリティ(242A)の気配運用からの初値予想
リプライオリティ(242A)も、9月24日、上場日前日の気配運用です。
気配運用の主要な情報
板中心値段(公募価格)
- 1,520円: 公募価格であり、上場初日の最初の基準となる価格です。この価格を基に取引が始まり、売買が成立しやすい状況ではこの価格で初値がつく可能性があります。
上限方向の気配運用
- 上限値段: 3,500円
- 気配更新幅: 76円ごとに更新
- 更新時間: 10分
- 上限値段は3,500円に設定されており、価格が徐々に上昇する場合、76円ごとに10分間隔で気配が更新されます。売買が成立しやすい値段帯に近づくと、通常の更新幅・時間でさらに更新される可能性があります。上限付近まで買い需要が高まった場合、3,500円に近づく可能性もありますが、上場規模や投資家の需要次第です。
下限方向の気配運用
- 下限値段: 1,140円
- 気配更新幅・更新時間: 通常の更新幅、更新時間は5分
- 初値が公募価格を下回る場合、1,140円が下限として設定されており、この値段を超える価格帯での取引が成立する可能性が高いです。公募割れの可能性もあり、この下限付近での初値形成のリスクも考慮すべきです。
注文受付価格の範囲
- 380円~6,080円: 上場日に取引可能な価格の範囲。この範囲外の注文は無効となり、初値決定後は、初値を基準に制限値幅が適用されます。
成行注文の禁止
- 新規上場日に成行注文は一切禁止されています。全て指値注文のみで取引が行われるため、価格の急激な変動が抑えられ、慎重な取引が求められます。
リプライオリティ(242A)の初値予想の金額範囲
初値予想範囲: 1,400円~1,600円
現在の市場状況やリプライオリティの業績を総合的に考慮すると、初値は1,400円~1,600円の範囲で形成される可能性が高いです。公募割れリスクがあるものの、比較的小幅な変動で初値が決定する可能性があります。
もっとズバリの初値予想を知りたい方、リプライオリティ(242A)のIPO記事も参考にどうぞ。
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最新IPO一覧リスト
現在進行中のIPO一覧リストです。
※東京地下鉄(東京メトロ)の場合、海外分を含めると吸収金額は想定価格ベースで3,195.5億円です。※リガク・ホールディングス(268A)の場合、海外分を含めると吸収金額は想定価格ベースで1,096.3億円です。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
IPO(新規上場株)は、新規上場承認されて、上場するまでに、節目節目の大事なイベントがあります。 上場日はもちろん、BB抽選日、想定価格、仮条件、公募価格、そして初値とチェックすべき項目も多々あります。 そして、IPOの …