富士フイルムホールディングス(4901)、写真や医療機器の分野から今や医薬品にも力をいれている、技術力が魅力の企業です。

そんな富士フイルムホールディングスの、優待クロス取引に必要な情報をまとめています。

当記事を最後まで読むことで、株主優待制度、過去の逆日歩一覧、クロス取引手数料(貸株料・逆日歩)の理解が深まります。

富士フイルムホールディングス(4901)の株主優待

富士フイルムホールディングス(4901)の株主優待は、自社のヘルスケア商品です。

優待内容詳細

保有株式数 優待の内容
3月末(ヘルスケア商品) 9月末(クーポン)
1年以上 3年以上 1年以上 3年以上
100株以上 2,000~3,000円相当 2,000~3,000円相当 1,000円分 1,000円分
300株以上 2,000~3,000円相当 4,000~5,000円相当 1,000円分 1,000円分
500株以上 2,000~3,000円相当 9,000~10,000円相当 1,000円分 4,000円分

富士フイルムホールディングス(4901)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。

上記表には、継続年数と保有株数によって、違いがでるメインの優待品のみ記載しています。その他、100株以上保有している全株主は、優待販売でヘルスケア商品が買えます。

100株以上保有者の優待

100株以上の保有者は、ヘルスケア商品優待割引販売に申込できます。(ハガキ、電話、ネットのみ)

 

3月末の優待(100株以上を1年や3年継続)

保有株数、継続年数によって、富士フイルムHDグループのヘルスケアトライアルキットと、ヘルスケア商品が貰えます。

9月末の優待(100株以上を1年や3年継続)

保有株数、継続年数によって、富士フイルムHDグループのフォトブック等プリントサービスの利用クーポンが貰えます。

 

株主優待に長期保有制度はあるの?

特典あり

継続保有が必須ではありませんが、商品を無料で貰うには、1年以上の継続保有が必須です。

また、300株以上なら商品も豪華になるランクアップ特典付きです。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2024年9月30日」です。

権利付き最終日の「9月26日」までに100株以上の取得が必要です。

富士フイルムホールディングスに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

富士フイルムホールディングスの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2024年9月30日

権利付き最終日:9月26日(木)・・・残り5ヵ月と3日(156日)
逆日歩日数:1日

富士フイルムホールディングス(4901)の基本情報

情報更新日:2024年3月30日

code4901優待内容グループ商品割引等
業種化学上場市場東証プライム 
決算3月 優待月3月、9月
本社東京上場年月日1949年5月16日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数1,243,877,000企業のHP優待詳細
優待の種類暮らし

株価更新日:2024年4月22日

22日の終値株価3,347円最低投資額334,700円
最低必要株数100継続保有特典

優待開示情報

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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富士フイルムホールディングス(4901)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2024-03-2710,08071,200109,10037,9001,987,3000.080.8310.0
2023-09-278,81220,60025,4004,8001,125,4000.071.2370.0
2023-03-296,59817,30015,500-1,8001,934,0000.0158.4370.0
2022-09-286,73467,7000.0-67,7002,219,2000.054.4360.0
2022-03-297,60690,80019,600-71,2001,093,400155.0
2021-09-289,76671,3000.0-71,3001,479,0000.078.4155.0
2021-03-296,70054,0000.0-54,0001,866,8000.053.6152.5
2020-09-285,260281,100217,400-63,7002,607,600147.5
2020-03-275,020159,90065,400-94,5003,336,500147.5
2019-09-264,77249,20042,300-6,9001,581,700147.5
2019-03-265,1470.00.00.01,834,1000.041.6340.0
2018-09-255,134-51,300-10,90040,4001,779,0000.341.6340.0
2018-03-274,229232,400163,000-69,4001,803,600337.5
2017-09-264,39416,9000.0-16,9001,089,2000.035.2337.5
2017-03-284,446120,90099,300-21,6001,418,000335.0
2016-09-273,811136,500148,60012,1001,773,800335.0
2016-03-284,566100,400123,50023,1001,313,200132.5
2015-03-264,250172,200298,100125,9002,364,100135.0
2014-09-253,425545,500669,400123,9002,758,600125.0
2014-03-262,717798,100896,20098,1001,988,000130.0
2013-09-252,359268,600340,80072,2001,739,500120.0
2013-03-261,900547,300646,10098,8002,651,9003
2012-09-251,3791,043,100687,500-355,6002,443,4003
2012-03-272,003338,700395,20056,5002,304,6003
2011-09-271,822303,700265,100-38,6002,491,7003
2011-03-282,526179,200241,00061,8002,732,4001

富士フイルムホールディングス(4901)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(9月30日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2024年9月30日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 9月30日のクロス取引可能な銘柄数

    ○:銘柄数では低リスク
    優待実施数は388と多く、クロス取引可能な銘柄数も277ですが、ユニークな優待で注目の可能性もありです。

    9月実施、「グループ商品割引等」優待銘柄。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:規制情報では低リスク
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    △:やや注意
    発行済株式数は1,243,877,000と多い方ですが、優待価値の人気度も高く、権利日当日の急な株不足にご注意です。

    逆日歩更新日:2024年4月23日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    04/22(月)6004,800155,800300600500155,300311.60
    04/19(金)3,80012,500160,00003,400800159,200200.00
    04/18(木)25,4006,900168,7004,20004,200164,50040.170
    04/17(水)9,6004,100150,200000150,200-0
    04/16(火)14,400600144,700012,4000144,700-0
    04/15(月)1008,300130,90003,20012,400118,50010.560
    04/12(金)10,80039,600139,1002,900015,600123,5008.920
    04/11(木)1,5002,100167,90012,300012,700155,20013.220
    04/10(水)6003,400168,5000100400168,100421.250
    04/09(火)1,6001,800171,300053,600500170,800342.60
  5. 富士フイルムホールディングスの発生逆日歩

    ○:過去逆日歩では低リスク
    最大逆日歩も高額逆日歩も発生していませんが、1回ほど、少額ながら逆日歩は過去に発生しています。
    • 2018/09/25:30円 (3日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    ○:必要株数では低リスク
    優待に必要な株数は100株のみですが、株価が高いと逆日歩が発生した時の金額もあがるので、少しだけ注意です。
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ×:優待価値では警戒範囲
    継続保有が必須ではなく、特典のみなので、逆日歩リスクは顕在です。

    優待価値は低いですが、『富士フイルムホールディングス』と同じ金額相当の株主優待がある銘柄です。


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富士フイルムホールディングス(4901)の優待クロス(制度・一般)

富士フイルムホールディングスの逆日歩リスクがわかったら、次は貸株料です。

4月22日の終値、株価3,347円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額33.5万円の貸株料【各証券会社で比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/262727128377226
29/255179177699217964
39/2462152128311021577
49/2072512479612825190
59/198286283110147286103
69/1812430424165220430154
79/1713465459179239465167
89/1314501495193257180
99/1215537530207275193
109/1119680671262349244
119/1020716707275367257
129/921752742289385270
139/622787777303404283
149/523823813317422296
159/426358477334
169/327372496347
179/228385514360
188/3029399532373
198/2930413551385
208/2833454606424

富士フイルムホールディングスの権利付最終日(2024年9月26日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額33.5万円、富士フイルムホールディングスのクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年4月23日)から直近の優待権利日(2024年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、富士フイルムホールディングスを33.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:33.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(160日分)+プレミアム料2,203円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(160日分)+プレミアム料
2,624円=198×2円+26円+2,203円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(160日分)
4,037円=1,100円+2,937円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(160日分)
2,079円=23円+2,056円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、富士フイルムホールディングスを33.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:33.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ72円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(2日分)
443円=198×2円+26円+21円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:33.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ71円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(2日分)
413円=187×2円+18円+20円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:33.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)+プレミアム料21円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(2日分)+プレミアム料
443円=198×2円+26円+21円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
1,121円=1,100円+21円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:33.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)20円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(2日分)
442円=198×2円+26円+20円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
44円=23円+21円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
41円=21円+20円

※優待権利日最終日の貸株日数は、逆日歩日数の1日に返却日を加えた2日です。

※富士フイルムホールディングスの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

一般信用売り在庫情報【SMBC日興証券】

SMBC日興証券で確認、富士フイルムの一般信用売り在庫の近況です。

月/日朝方日中夕方
04/23(火)1,0001,0001,0001,000
04/22(月)1,1009001,0001,000
04/19(金)1,1001,0001,1001,100
04/18(木)1,0001,0001,1001,100
04/17(水)1,1009001,1001,000
04/16(火)1,1001,1001,1001,100
04/15(月)1,1001,1001,1001,100
04/12(金)1,1009001,1001,100
04/11(木)1,1001,1001,1001,100

1日平均4回の在庫確認、増減チェックでクロス取引の参考にどうぞ。
※リアルタイムの監視ではないので、在庫数はあくまで確認時の数量です。

9月の株主優待情報をまとめて確認

富士フイルムホールディングス(4901)のクロス取引・株主優待まとめ

富士フイルムホールディングスの優待も何度か変更があって、現在の優待制度になっています。

優待利回りが高くなるのは、3月末の優待ですが、過去の逆日歩結果では、3月末と9月末の違いはありません。

そもそも、富士フイルムホールディングスは大型株、発行済株式数も多く、そうそう株不足にはなりません。

また、優待取得の為の必要投資額も高いので、クロス取引参加者も少ないでしょう。

9月末の4,000円クーポン取得の為には、継続保有の条件をクリアして、かつ投資金額約390万円が必要です。

リスクや手間がかかる、割に合わないクロス取引銘柄です。

3月末の富士フィルムのヘルスケアコスメ(アスタリフト)などは、確かに魅力的ですが、普通にトライアルセットなどを購入した方が、断然お得です。

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