東京地下鉄【東京メトロ(9023)】の株主優待情報をまとめました。
東京地下鉄のIPOが話題ですが、実はひっそり株主優待の新設も発表されています。
多くの投資家がチェックする、「新規上場申請のための有価証券報告書」にも、通常の優待や配当の記載事項には書かれていません。
文書の最後のほうに、株式事務の概要という項目があるのですが、そこに記載されているだけです。
もちろん、上場前なので、YAHOOファイナンスや各証券会社の優待記事にも記載なしです。
そんな、東京地下鉄【東京メトロ(9023)】の優待情報をいち早くご紹介です。
東京メトロは、東京の主要な公共交通機関として、地下鉄を中心に運営
東京都市圏で9路線を運行し、経済活動と市民の生活を支えています。東京メトロの理念は、「東京を動かし続ける」であり、この目標のもと、利便性の向上、安全性の強化、サステナビリティの推進に力を入れています。
安定した運行に加えて、首都圏の鉄道ネットワークの中核を担っている点です。大規模な利用者ベースと、最新技術を活用した運営により、今後も成長が期待できます。
特に、観光客の増加や都市開発の進展に伴う需要拡大、長期的な投資先として、安定性と将来性を兼ね備えた魅力的な銘柄です。
東京地下鉄【東京メトロ(9023)】の株主優待
東京地下鉄【東京メトロ(9023)】の株主優待は、電車乗車証や自社グループ企業の割引券です。
優待内容詳細
保有株式数 | 優待内容 | ||
---|---|---|---|
3月末 | 9月末 | ||
電車乗車証 | その他 | 電車乗車証 | |
200株以上 | 3枚 |
|
3枚 |
400株以上 | 6枚 | 6枚 | |
600株以上 | 9枚 | 9枚 | |
800株以上 | 12枚 | 12枚 | |
1,000株以上 | 15枚 | 15枚 | |
3,000株以上 | 45枚 | 45枚 | |
5,000株以上 | 75枚 | 75枚 | |
10,000株以上 | 1枚(定期) | 1枚(定期) |
優待権利日は年2回、3月末と9月末です。
電車乗車証は魅力なの?
200株以上で貰える、全線切符は、片道1回限りです。
基本は、自動改札を1度出たら、もう切符がでてこなくて、終了です。
東京メトロ内で路線を変更する場合、オレンジ色の改札機なら、切符が出てきて、使い続けられます。
ただし、あくまで東京メトロの路線に限ります。
東京の地下鉄には、東京メトロ以外に、都営地下鉄もありますが、乗車証は使えません。
都営地下鉄(都営大江戸線など)の場合、東京メトロの駅から、改札なしで乗り換えられる駅もありますが、別途料金が必要になるので、注意です。
その他、JRや他私鉄との乗換の場合も、差額が必要です。
都内の路線に乗り慣れている方なら、便利かもしれませんが、観光等で訪れたときに使う場合、いろいろ戸惑う事も多いでしょう。
基本は1度改札を出てしまったら終わりの片道乗車証なので、使い勝手はあまりよくありません。
10,000株以上で貰える全線定期乗車証は、6か月分を通常購入する場合、95,420円です。
それが、1,100万円の株購入で手に入ります。(IPO時の想定価格1,100円で計算)
資金がある方限定ですが、よっぽど、定期券優待の方がお得です。
尚、東京メトロの路線があるのは、東京都のみです。(東西線と有楽町線のみ、千葉県と埼玉県にも駅あります。)
他の私鉄と相互乗り入れしているので、どこまでも(関東近郊で)使えそうなイメージですが、東京メトロの9路線の駅のほとんどは、東京都内なので、注意です。
東京メトロの運賃一覧(2024年のIPO発表時)
距離(km) | 普通券(きっぷ)(10円単位) | ICカード(1円単位) |
---|---|---|
1km~6km | 180円(小児90円) | 178円(小児89円) |
7㎞~11km | 210円(小児110円) | 209円(小児104円) |
12㎞~19km | 260円(小児130円) | 252円(小児126円) |
20km~27km | 300円(小児150円) | 293円(小児146円) |
28km~40km | 330円(小児170円) | 324円(小児162円) |
優待乗車証の最大価値は、1枚330円です。
多くの優待銘柄で、電車乗車証を発行していますが、東京メトロの場合、あまり優待価値が高いとは言えません。
駅と駅の間隔が短く、歩けるぐらいの距離に駅があったりします。
本来、優待効果を最大限に発揮するなら、最大距離で使うべきですが、東京メトロの場合、無理に東京メトロだけで使おうとすると時間がかかります。
最短距離で行けるところを、遠回りするような路線も多いからです。
さらに、切符1枚の最大運賃は330円なので、最短でも、最大でも、あまり差がありません。
例えばですが、東武鉄道の乗車証なら1枚で浅草から東武日光まで、乗れます。(特急料金は別)
その場合の乗車運賃は1,400円です。
比較したい方は、「株主優待:電車優待特集」をご参考にどうぞ。
また東京メトロには、24時間券というものがあり、発行から24時間、東京メトロ全9路線が乗り降り自由な乗車券、600円券も存在しています。
よっぽど、この24時間券を電車乗車証の優待にしてくれれば、良いのにと思ってしまいます。拡充に期待です。
また、東京メトログループのメトロアドエージェンシーが開発したキャラクター、ジャムムグッズ優待でも、喜ぶ方多い気がします。
関連施設の各種優待券について
3月末のみ、東京メトロ関連施設の各種優待券が貰えますが、ちょっとせこい割引券です。
EC サイトの300 円引きクーポン券1枚は、1年間何度でも利用可能ですが、3,000 円以上という条件付きです。
かき揚げトッピング無料券も、350 円以上の利用でしか使えません。
ゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」入場無料券は、平日限定です。
完全無料なのは、「地下鉄博物館」無料招待券5枚ですが、東京都江戸川区にある施設の入場料は1枚220円(税込)です。
電車好きの方なら、東武鉄道の優待と合わせて、東京都墨田区にある「東武博物館」に通うのもよいかも知れませんが、それほどお得な無料券ではありません。
株主優待に長期保有制度はあるの?
ありません。
東京地下鉄【東京メトロ(9023)】の株主優待まとめ
上場後に他の株主優待銘柄と同じように、逆日歩、信用売り在庫、貸株料などの情報も加えていきます。
また、優待を取得予定なので、そのあたりの感想記事も加筆予定です。
東京メトロのIPOに興味がある方向けのIPO初値予想記事もあります。
東京地下鉄(9023)が新規上場承認されました。 東京地下鉄というより、東京メトロの方が、馴染みがあるかもしれませんね。 10月のIPO第10弾です。 10年以上前から、上場の噂が絶えませんでしたが、2024年、大手旅客 …