旧大阪魚市場『OUGホールディングス』の株主優待制度知っていますか?

いくらや中トロなど、いわゆる人気の「海鮮優待」ですが、2024年8月に優待制度の変更を発表しました。

一見すると、優待の拡充にも見えますが、実はクロス取引対策の改悪かもしれません。

そんな、OUGホールディングスの優待情報をまとめました。

記事最後まで読むことで、逆日歩リスクの理解とお得なクロス取引のやり方がわかります。

OUGホールディングスは、中央卸売市場を拠点とする水産物の卸売りで、国内最大規模の企業です。
さらにブリ、マグロ等の「養殖事業」、水産、米飯加工などの「食品加工事業」など、水産物流通業界をリード!

OUGホールディングス(8041)の株主優待

OUGホールディングス(8041)の株主優待は、自社サービスの水産加工品です。

優待内容詳細

OUGホールディングス(8041)の優待権利日は年1回9月末のみです。

優待品は、水産加工品の選べるギフトです。

自社ビジネスに関連する優待品だけあって、なかなか豪華な水産加工品が揃っており、保有株数、継続保有期間に応じて選べます。

「輪島の朝 干物詰合せ」や「味付け数の子・いくらセット」など、いかにも水産事業者らしい優待品になっており、テンション上がる事間違いなし。

2024年9月末からの株主優待(現状)

保有株式数 優待の内容(水産加工品)
3年未満 継続保有3年以上
100株以上 2,500円相当 5,000円相当
500株以上 5,000円相当 10,000円相当

1.25倍に優待利回りが高くなっていますが、物価高が続いているので、市場価格に合わせた変更の可能性ありです。

まあ、毎年貰っている方からすれば、同じ海鮮優待品リストだったら、あれって思いますからね。

多少なりとも豪華になっていることを期待です。

なお、商品を選べるのは、3年以上継続保有の株主で、保有期間が3年に満たない場合、指定商品の贈呈です。

2023年9月末までの株主優待(過去)

保有株式数 優待の内容(水産加工品)
3年未満 継続保有3年以上
100株以上 2,000円相当 4,000円相当
500株以上 4,000円相当 8,000円相当

参考までに過去の優待制度です。

株主優待に長期保有制度はあるの?

特典あり

継続保有が必須ではなく、3年以上の継続保有で優待価値が2倍になるランクアップ特典です。

継続保有の条件

毎年9月30日および3月31日において、同一株主番号で連続して7回以上株主名簿に記載または記録されること。

優待制度の変更でチェックすべきは、継続保有の条件かもしれません。

3年以上継続保有の場合、同一株主番号で連続して 7 回以上の加え、 1 単元(100 株)以上もしくは 5 単元(500 株)以上のチェックが入ります。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2025年9月30日」です。

権利付き最終日の「9月26日」までに100株以上の取得が必要です。

OUGホールディングスに配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。

OUGホールディングスの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利確定日:2025年9月30日

権利付き最終日:9月26日(金)・・・残り10ヵ月と5日(309日)
逆日歩日数:1日

OUGホールディングス(8041)の基本情報

情報更新日:2024年9月30日

code8041優待内容自社グループ取扱商品
業種卸売業上場市場東証スタンダード 
決算3月 優待月9月
本社大阪上場年月日1961年10月1日 
単元株数100貸借区分貸借
発行済株式数5,562,000企業のHP優待詳細
優待の種類自社取扱水産加工品

株価更新日:2024年11月20日

20日の終値株価2,552円最低投資額255,200円
最低必要株数100継続保有特典

優待開示情報

クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。


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OUGホールディングス(8041)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

過去の逆日歩比較ができる一覧表
権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高逆日歩品貸
日数
配当規制
確逆最逆
2024-09-262,616-17,500-59,500-42,00059,30043.243.210.0注意
2023-09-272,470-7,800-49,400-41,60061,4001.6540.030.0注意
2022-09-282,797-4,000-24,300-20,30031,3000.344.830.0注意
2021-09-282,929-10,500-39,900-29,40043,4000.148.01注意
2020-09-282,860-15,700-47,700-32,00056,2000.146.41注意
2019-09-262,843-15,000-49,500-34,50049,10046.446.41注意
2018-09-252,791-6,100-34,500-28,40063,8000.1544.83注意
2017-09-26286-21,000-20,0001,000346,0000.158.03停止
2016-09-2725851,000-351,000-402,000578,0001.58.03注意
2015-09-25271-131,000-391,000-260,000378,0000.058.01注意
2014-09-25244-88,000-503,000-415,000537,0004.58.01注意
2013-09-251903,000-509,000-512,000724,0000.112.01
2012-09-2515852,00045,000-7,000433,0003
2011-09-2716361,000-67,000-128,000268,00018.03

OUGホールディングス(8041)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。

  1. 優待権利日(9月30日)の逆日歩日数

    ○:逆日歩日数では低リスク
    2025年9月30日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
  2. 9月30日のクロス取引可能な銘柄数

    ○:銘柄数では低リスク
    優待実施企業は386、クロス取引可能な貸借銘柄は270、同じ優待分類の企業も多いです。

    OUGホールディングスと同じ優待分類の銘柄です。

    尚、9月実施の『自社取扱水産加工品』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ×:規制情報では警戒範囲
    2024年9月5日より注意喚起の規制が発生中、更に今まで11回も規制が入っている、要注意銘柄です。
    • 2024/09/26:4,320円 (1日)・・・注意
    • 2023/09/27:165円 (3日)・・・注意
    • 2022/09/28:30円 (3日)・・・注意
    • 2021/09/28:10円 (1日)・・・注意
    • 2020/09/28:10円 (1日)・・・注意
    • 2019/09/26:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2018/09/25:15円 (3日)・・・注意
    • 2017/09/26:15円 (3日)・・・停止
    • 2016/09/27:150円 (3日)・・・注意
    • 2015/09/25:5円 (1日)・・・注意
    • 2014/09/25:450円 (1日)・・・注意
    高額逆日歩に注意株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
  4. 近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)

    ×:株不足では警戒範囲
    発行済株数が少ないと、株不足になるという典型的な例。因みに東証スタンダード 市場、ある程度の逆日歩は覚悟が必要。

    逆日歩更新日:2024年11月21日

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    11/20(水)0100600000600-0
    11/19(火)10010070001000700-0
    11/18(月)100070001001006007.00
    11/15(金)0060002002004003.00
    11/14(木)0060001004002001.50
    11/13(水)0060010005001001.20
    11/12(火)10050060006004002001.50
    11/11(月)03001,00003001,00001.00
    11/08(金)001,300001,30001.00
    11/07(木)04001,30004001,30001.00
  5. OUGホールディングスの発生逆日歩

    ×:過去逆日歩では警戒範囲
    最大逆日歩は、過去に2回発生していますが、それより逆日歩の常連、今まで13回逆日歩が発生しています。
    • 2024/09/26:4,320円 (1日)・・・注意
    • 2023/09/27:165円 (3日)・・・注意
    • 2022/09/28:30円 (3日)・・・注意
    • 2021/09/28:10円 (1日)・・・注意
    • 2020/09/28:10円 (1日)・・・注意
    • 2019/09/26:4,640円 (1日)・・・注意
    • 2018/09/25:15円 (3日)・・・注意
    • 2017/09/26:15円 (3日)・・・停止
    • 2016/09/27:150円 (3日)・・・注意
    • 2015/09/25:5円 (1日)・・・注意
    • 2014/09/25:450円 (1日)・・・注意
    • 2013/09/25:10円 (1日)
    • 2011/09/27:1,800円 (3日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    株数によって複数の優待特典があり、優待目当てで大量株取得者もいるので、急速に株不足になるリスクがあります。
    • 100株:約26万円
    • 500株:約128万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ×:優待価値では警戒範囲
    継続保有が必須ではなく、特典のみなので、逆日歩リスクは顕在です。

    優待価値がOUGホールディングスと同じぐらいの銘柄。


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OUGホールディングス(8041)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

OUGホールディングスは、逆日歩の発生しない、一般信用クロス取引も可能です。

11月20日の終値、株価2,552円の必要株数分(100株)で計算。

投資金額25.5万円の貸株料【各証券会社で比較】

クロス取引手数料が一目でわかる一覧表
営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
19/262545421285420
29/253828131428229
39/246163161638416359
49/237191188739819168
59/2282182158411221878
69/1992452429412624588
79/181027226910514027298
89/1713354350136182354127
99/1614381377147196137
109/1515409403157210147
119/1216436430168224156
129/1117463457178238166
139/1020545538210279196
149/921572565220293205
159/822231307215
169/523241321225
179/424252335235
189/327283377264
199/228293391274
209/129304405284
218/2930314419293
228/2831325433303

OUGホールディングスの権利付最終日(2025年9月26日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

一般信用売り在庫がある場合、投資金額25.5万円、OUGホールディングスのクロス取引シミュレーションです。

本日(2024年11月21日)から直近の優待権利日(2025年9月30日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、OUGホールディングスを25.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:25.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(311日分)+プレミアム料3,259円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(311日分)+プレミアム料
3,675円=198×2円+19円+3,259円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(311日分)
5,445円=1,100円+4,345円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(311日分)
3,059円=17円+3,042円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。


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制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、OUGホールディングスを25.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:25.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ54円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(2日分)
432円=198×2円+20円+16円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:25.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)のみ54円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(2日分)
403円=187×2円+14円+15円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:25.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)+プレミアム料16円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(2日分)+プレミアム料
432円=198×2円+19円+16円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(2日分)
1,116円=1,100円+16円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:25.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(2日分)15円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(2日分)
431円=198×2円+20円+15円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
34円=17円+16円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(2日分)
31円=16円+15円

※優待権利日最終日に売買しても、逆日歩日数が多い時は、貸株日数(貸株料)も通常より多くなります。

※OUGホールディングスの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

OUGホールディングス(8041)のクロス取引・株主優待まとめ

OUGホールディングス(8041)は、注意喚起常連銘柄です。

2019年9月末には、高額の最大逆日歩4,640円が発生しています。

実は、OUGホールディングス、2017年10月1日まで、1,000株単元の銘柄でした。よって、優待取得にも1,000株必要であり、より逆日歩リスクが高かったのです。(1,000株保有で3,500円相当の水産加工品)

それが、2018年9月末の優待より、100株単元と10株を1株にする株式併合で、100株で優待取得できるように変更です。

逆日歩リスクが軽減されたと思われてから、なんと2年目に最大逆日歩発生です。

逆日歩に絶対安心はないという、ちょっと怖い過去事例でした。

なおOUGホールディングス、2021年9月末には、長期保有制度の拡充と、100株で貰える優待品の価値を2,000円にする改悪の2つの変更を同時におこない、現時点での優待制度になっています。

最大逆日歩発生後は、逆日歩金額も少額で落ち着いていますが、注意喚起は、相変わらず発生中!

発行済株式数が少なく、優待価値が高いなど、高額逆日歩が発生する条件がいくつもそろっているので、クロス取引する際は、最大限の警戒が必要でしょう。

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