リガク・ホールディングス(268A)が新規上場承認されました。
10月のIPO第9弾(上場日順ではなく当サイトでのご紹介順)です。
科学技術の進歩を通じて、人類社会の発展に貢献することを目指す企業の登場です。
当サイトでは、リガク・ホールディングス(268A)IPO初値予想に関する最新情報を常に更新しています。新規上場承認時、仮条件決定時、公募価格決定時などの重要な節目ごとに記事を見直し、IPOが上場し、初値が付くまで継続して情報を提供いたします。IPOに関するスケジュール一覧も掲載しており、読者の皆さまが今後の予定を一目で確認できるようになっています。
最新の情報をいち早くキャッチしたい方や、IPOの動向を追いたい方は、定期的にご確認いただけると幸いです。
リガク・ホールディングス(268A)の上場企業情報とIPO概要
企業名 | リガク・ホールディングス |
---|---|
企業名(英語表記) | Rigaku Holdings Corporation |
企業名(フリガナ) | リガクホールディングス |
業種 | 精密機器 |
住所 | 東京都昭島市松原町三丁目9番12号 |
URL | https://rigaku-holdings.com/ |
決算日 | 12月31日 |
市場 | プライム |
主幹事 | モルガン・スタンレーMUFG証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券、JPモルガン証券、大和証券 |
社員数 | 127(人) |
平均年齢 | 46.2(歳) |
平均勤続年数 | 8.9(年) |
平均年間給与 | 9,278,000(円) |
上場企業情報は、9月20日(金)提出の有価証券届出書が参考元です。
リガク・ホールディングスは、東京都に本社がある企業で、業種は精密機器です。
プライム市場での上場で、主幹事はモルガン・スタンレーMUFG証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券、JPモルガン証券、大和証券です。
社員数は127(人)、平均年齢46.2(歳)、平均勤続年数8.9(年)、平均年間給与9,278,000(円)です。
リガク・ホールディングス(268A)は、X線技術を用いた理科学機器を開発・製造・販売しています。
以下にその事業内容を詳しく説明します。
事業内容の解説【投資家向けポイント】
リガク・ホールディングス(268A)が提供する主な製品は、X線を利用した分析機器です。
以下のような分析が可能です。
X線技術を用いた理科学機器
- 物質構造の解析: X線を使って、物質の内部構造や結晶構造を非破壊で調べることが可能
新しい材料の開発や品質管理に役立つ - 元素の特定: X線分析によって、材料に含まれる元素を特定することが可能
微細なスケールでの分析が得意
世界的な展開
リガク・ホールディングス(268A)は1951年の創業以来、70年以上にわたり成長を続けており、90カ国以上に展開しています。アメリカやヨーロッパ、中東、中国、アジアなど、世界各地に拠点を持ち、多様な市場ニーズに応えています。
特定の用途
リガク・ホールディングス(268A)の製品は以下の分野で幅広く利用されています:
- 半導体産業: 半導体の製造プロセスにおいて、材料の品質をチェックするための機器を提供
- 電子部品: 電子機器に使用される部品の分析や品質管理にも対応
- ライフサイエンス: 医薬品の研究開発において、物質の特性を分析するための機器が使用される
- 環境・エネルギー: 環境保全や新エネルギー開発に関連する研究にも貢献
従業員の役割
約2000名の従業員が在籍しており、彼らは日々、顧客のニーズに応えるための技術革新を追求しています。技術者たちは研究開発に携わりながら、製品の性能向上に努めています。
顧客へのサポート
製品の販売後も、定期的なメンテナンスや修理サービスを提供し、長期的な顧客関係を築いています。顧客のニーズに応じた保守サービスを行い、信頼性の高いサポートを提供しています。
リガク・ホールディングス(268A)は、これらの事業を通じて、先端技術の発展に寄与し、より良い未来を創造することを目指しています。
リガク・ホールディングス(268A)のIPOスケジュールと購入方法
上場日 | |
---|---|
仮条件決定日 | |
BB期間 | ~ |
当選発表日 | |
購入申込期間 | ~ |
※上場日・仮条件決定日以外のIPOスケジュールは、証券会社によって異なる場合もあるため、各証券会社でご確認ください。
2024年10月25日(金)の上場予定日までのIPOスケジュール、時系列形式でまとめています。
仮条件決定日は10月9日(水)、そのままBB期間が始まるので、IPOが欲しい方、この期間に各証券会社での申込が必要です。
公募価格が発表される10月17日(木)以降、各証券会社で当選・落選が分かります。早い証券会社の場合、夕方には発表です。
BB抽選に当選した場合、10月18日(金)以降の購入申込期間で、IPOの購入が可能です。
IPO購入方法【申込の注意点と上場日リスク】
-
証券会社の口座開設
IPO主幹事実績の多い
ネット証券会社が手軽でおすすめ -
ネットからIPOの抽選に申込【1回目】
-
10月17日(木)に当選落選を確認
当選の場合10月23日(水)迄に購入申込【2回目】 -
10月25日(金)の上場後に売却可能
念願のIPOに折角当選しても、購入申込を忘れると購入できません、ご注意です。
初値に影響がある上場日リスク
- 直前のIPO:2024年10月23日(水)上場
:陸運業 - 直後のIPO:2024年10月28日(月)上場
:情報・通信業
リガク・ホールディングス(268A)のIPOデータ
項目名 | 金額・数量 |
---|---|
公募株数 | 0(株) |
売出株数 | 89,128,000(株) |
公開株数 | 89,128,000(株) |
オーバーアロットメント | 13,369,200(株) |
公開株数(OA含む) | 102,497,200(株) |
新規発行株式 | 0(株) |
上場時発行済株式総数 | 225,268,600(株) |
オファリング・レシオ | 39.6(%) |
オファリング・レシオ(OA含む) | 45.5(%) |
資本金 | 4.7(億円) |
吸収金額(想定価格) | 1,096.3(億円) |
吸収金額 | 1,123.0(億円) |
吸収金額(想定価格・OA含む) | 1,260.7(億円) |
吸収金額(OA含む) | 1,291.5(億円) |
時価総額(想定価格) | 2770.8(億円) |
時価総額 | 2838.4(億円) |
吸収金額と時価総額は、次の計算をしています。
- 吸収金額 = 公開株数 × 公募価格
- 時価総額 = 発行済株式総数 × 公募価格
吸収金額は、1,123.0(億円)、オーバーアロットメント迄含めると1,291.5(億円)です。
公募株数はありません。
売出株数は、国内売出株式数 37,879,400 株及び海外売出株式数 51,248,600 株の予定ですが、変更する可能性もあります。
尚、売出(引受人の買取引受による売出し) の海外分も含めると89,128,000 株です。
配当・優待の期待は?
借入金債務の圧縮の観点から配当を行っていません。
今後の実施計画の発表もないので、上場後の配当の可能性は、しばらく0(ゼロ)です。
優待についても、明言がありませんが、配当と同じ考えだと考えられるので、予定なしです。
吸収金額1,300億円で過去のIPOと比較
比較の為の過去のIPOデータも紹介です。
上場日 IPO名 |
主幹事 業種 |
吸収金額 [億円] |
公募価格 [円] |
初値 [円] |
騰落率 [%] |
---|---|---|---|---|---|
2023年10月25日(水) |
野村證券・他 電気機器 |
1245.2 | 1,840 | 2,116 | 15.0 |
2018年6月19日(火) |
大和証券・他 情報・通信業 |
1306.6 | 3,000 | 5,000 | 66.7 |
2017年12月13日(水) |
大和証券・他 陸運業 |
1276.2 | 1,620 | 1,900 | 17.3 |
2016年7月15日(金) |
1328.3 | 3,300 | 4,900 | 48.5 |
意外かも知れませんが、吸収金額1,000億円を超えた場合、過去のIPOでは、公募価格以上になっています。
しかし、次のデータも参考に・・・・市場吸収金額が大きいと、公募割れになる可能性が高いのも事実です。
国内市場吸収金額630億円で過去のIPOと比較
国内に限定した場合の市場規模でも比較です。
上場日 IPO名 |
主幹事 業種 |
吸収金額 [億円] |
公募価格 [円] |
初値 [円] |
騰落率 [%] |
---|---|---|---|---|---|
2023年7月24日(月) |
SMBC日興証券・他 サービス業 |
552.0 | 1,200 | 1,133 | -5.6 |
2023年3月29日(水) |
野村證券・他 銀行業 |
572.3 | 1,200 | 1,222 | 1.8 |
2022年12月14日(水) |
SMBC日興証券 サービス業 |
498.4 | 1,350 | 1,710 | 26.7 |
2022年10月12日(水) |
SMBC日興証券・他 電気機器 |
768.0 | 3,650 | 3,835 | 5.1 |
2021年12月15日(水) |
大和証券・他 情報・通信業 |
677.0 | 1,450 | 1,378 | -5.0 |
2021年4月22日(木) |
野村證券・他 情報・通信業 |
682.2 | 5,000 | 7,150 | 43.0 |
2018年9月28日(金) |
野村證券 卸売業 |
536.3 | 2,900 | 2,755 | -5.0 |
2017年3月30日(木) |
野村證券・他 小売業 |
760.8 | 3,600 | 3,430 | -4.7 |
2017年3月22日(水) |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券・他 情報・通信業 |
532.8 | 1,950 | 1,867 | -4.3 |
2016年6月29日(水) |
大和証券・他 卸売業 |
601.7 | 1,960 | 1,867 | -4.7 |
2015年11月20日(金) |
SMBC日興証券・他 サービス業 |
581.2 | 1,555 | 1,478 | -5.0 |
2014年12月15日(月) |
野村證券 サービス業 |
531.5 | 1,950 | 1,852 | -5.0 |
2014年10月9日(木) |
野村證券・他 小売業 |
753.1 | 1,200 | 1,200 | 0.0 |
2014年3月18日(火) |
SMBC日興証券 電気機器 |
765.9 | 2,070 | 1,971 | -4.8 |
上記IPOのうち、リガク・ホールディングス(268A)と同じ、情報・通信業は赤文字にしています。
過去IPOの結果からもリスクがある事が分かるでしょう。
リガク・ホールディングス(268A)のIPO価格
想定価格 | 1,230円 |
---|---|
仮条件価格 | 1,230円~1,260円 |
引受価額 | 1,203.3円 |
公募価格 | 1,260円 |
投資資金 | 12.6(万円) |
評価 | C |
初値 | 1,205 |
リガク・ホールディングスの公募価格は1,260円です。
投資資金は公募価格から計算し、12.6(万円)です。
大型IPOですが、投資資金は10万円ちょっと、株投資初心者でも買いやすい価格です。
さらに仮条件は強気の発表です。
初値予想の分析【市場動向とIPOの見通し】
IPO初値予想:マイナス要因
- ファンドの出口戦略 主要株主である投資ファンド「カーライル・グループ」の大量売出(約75%)の予定
売却圧力が強く、初値形成における需給バランスが悪化するリスクが懸念 - 大型IPOの負担感 市場からの吸収金額が約1,260億円(海外含む)という大型案件
プライム市場への上場ではあるものの、この規模は市場全体に負担を与え、需給面でのリスクあり - 無配当の現状 配当利回りは現時点で0%と公表、短期投資家や配当狙いの投資家にとって魅力が欠ける点も初値の押し下げ要因
- オファリング・レシオの高さ オファリング・レシオ(海外含む)が高水準、公開株数の多さが需給面でのリスクを増大させる
IPO初値予想:プラス要因
- 成長する業績 :ここ数年で売り上げ急拡大、堅調な業績拡大が見られます
特にX線技術を活用した機器の需要が増しており、今後も成長が期待される点で評価 - グローバル展開の強み 北米やアジア、ヨーロッパに子会社を持ち、特に半導体や精密機器分野でのグローバル展開が強みと
国際的な事業展開は、海外投資家からの需要を支える要因となる可能性あり - ロックアップの適用 主要株主には180日間のロックアップが適用
大規模な初期売却による価格下落リスクが抑制されるため、一定の価格安定性が期待できる
IPOにしては、すでに完成されている企業です。
新規性が少ない分、安定度はあります。でもIPOの初値高騰を意識した場合、あまりプラスにはならないかもしれません。
評価ランクとしては、あまり初値高騰を期待できないので、C評価です。
総合判断:初値予想
リガク・ホールディングスのIPOは、業績の堅調な成長やグローバル展開というプラス要因がある一方で、ファンドの出口案件や大型IPO特有の需給リスクが強調される案件です。市場からの吸収金額が大きいことから、初値は公募価格近辺となる1,100円~1,350円の範囲で推移する可能性が高いと予想です。
リガク・ホールディングス(268A)IPOの幹事団
証券会社名 | 売出株数 【株】 |
売出割合 【%】 |
保有株数 【株】 |
引受割合 【%】 |
---|---|---|---|---|
野村證券 | 14,159,400 | 37.38 | 27,528,600 | 53.7 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 12,197,200 | 32.2 | 12,197,200 | 23.8 |
モルガン・スタンレーMUFG証券 | 507,500 | 1.34 | 507,500 | 1.0 |
大和証券 | 4,515,200 | 11.92 | 4,515,200 | 8.8 |
みずほ証券 | 2,545,500 | 6.72 | 2,545,500 | 5.0 |
SMBC日興証券 | 2,545,500 | 6.72 | 2,545,500 | 5.0 |
SBI証券 | 727,300 | 1.92 | 727,300 | 1.4 |
BofA証券 | 340,900 | 0.9 | 340,900 | 0.7 |
JPモルガン証券 | 340,900 | 0.9 | 340,900 | 0.7 |
合計 | 37,879,400 | 100.0 | 51,248,600 | 100.0 |
※引受割合は、有価証券届出書に記載されている公募株数、売出株数(OAを含む)の合計株数からの割合です。
※計算方法や前提条件に違いがある場合、証券会社発表の引受割合と差異が生じることがあります。
主幹事は、野村證券です。
その他、取り扱いの可能性があるのが、大和証券のグループ企業、大和コネクト証券です。
リガク・ホールディングス(268A)IPOの主要株主
株主名 | 保有株数 【株】 |
保有割合率 【%】 |
潜在株数 【株】 |
潜在割合率 【%】 |
---|---|---|---|---|
Atom Investment, L.P. | 175,612,200 | 75.48 | – | – |
志村 晶 | 49,051,800 | 21.08 | 1,968,400 | 0.85 |
リガクグループ従業員持株会 | 1,662,400 | 0.71 | – | – |
川上 潤 | 494,000 | 0.21 | 421,600 | 0.18 |
渡邉 好章 | 460,400 | 0.2 | 393,600 | 0.17 |
尾形 潔 | 409,200 | 0.18 | 354,200 | 0.15 |
池田 俊幸 | 314,600 | 0.14 | 236,000 | 0.1 |
大神田 等 | 266,200 | 0.11 | 236,200 | 0.1 |
真田 佳幸 | 256,800 | 0.11 | 196,800 | 0.08 |
Kent Heath | 249,400 | 0.11 | 249,400 | 0.11 |
長戸 孝司 | 229,400 | 0.1 | 157,400 | 0.07 |
宮島 孝行 | 212,400 | 0.09 | 157,400 | 0.07 |
平塚 俊治 | 204,600 | 0.09 | 157,400 | 0.07 |
林 利昭 | 196,600 | 0.08 | 118,000 | 0.05 |
三木 晃彦 | 193,000 | 0.08 | 133,000 | 0.06 |
保有株数の多い順に、大株主上位15を表示しています。
リガク・ホールディングス(268A)IPO時の業績データと評価
新規上場承認時の有価証券届書から、初値予想に役立つデータを収集しています。
連結決算データ
2022年 12月 |
2023年 12月 |
|
---|---|---|
従業員数 | 1,575 | 1,738 |
平均臨時雇用人員 | 249 | 256 |
2022年12月から2023年12月までの2つの業績での比較です。
単独決算データ
2021年 12月 |
2022年 12月 |
2023年 12月 |
|
---|---|---|---|
売上高(百万円) | 916 | 3,448 | 4,360 |
経常利益(百万円) | -4,424 | -1,494 | 1,971 |
純利益(百万円) | -3,410 | -4,789 | 1,966 |
純資産額(百万円) | 52,202 | 47,646 | 49,761 |
総資産額(百万円) | 117,177 | 108,952 | 107,614 |
資本金(百万円) | 283 | 399 | 473 |
1株当たり純資産額(円) | 46,567 | 212 | 221 |
1株当たり純利益(円) | -3,951 | -21 | 9 |
自己資本比率(%) | 44.50 | 43.70 | 46.20 |
自己資本利益率(%) | 4.00 | ||
発行済株式総数 | 1,120,683 | 1,124,564 | 1,126,343 |
従業員数 | 126 | 130 | 126 |
平均臨時雇用人員 | 9 | 9 | 5 |
2021年12月から2023年12月までの3つの業績での比較です。
IPO参加スタンスと当選・落選結果
初値予想やIPO考察記事も、上場日まで随時更新していきます。
証券会社 | BB抽選 | 当落結果 | 参加スタンス |
---|---|---|---|
野村證券 | 不参加 | – | – |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | – | – | – |
モルガン・スタンレーMUFG証券 | – | – | – |
大和証券 | 不参加 | – | – |
みずほ証券 | 不参加 | – | – |
SMBC日興証券 | 不参加 | – | – |
SBI証券 | 参加 | 補欠当選 | 申し込まず |
BofA証券 | – | – | – |
JPモルガン証券 | – | – | – |
さて、今回のIPO初値予想記事はいかがでしたでしょうか?
現在、IPOのブログランキングに登録したばかりですが、もうすぐ1位を取れるかも知れません。
(IPO(新規公開株)カテゴリ以外に、株主優待、投資でFIREにも参加)
やる気につながりますので、応援よろしくお願いします。
最新IPO一覧リスト
現在進行中のIPO一覧リストです。
※吸収金額の算出は、公募価格が決定するまで想定価格ベースで計算しています。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
IPO(新規上場株)は、新規上場承認されて、上場するまでに、節目節目の大事なイベントがあります。 上場日はもちろん、BB抽選日、想定価格、仮条件、公募価格、そして初値とチェックすべき項目も多々あります。 そして、IPOの …