9月26日の4社同時上場の気配運用についてまとめました。
INGS(245A)の気配運用
- 公募価格(売出価格):
- 上限値段:
- 下限値段:
- 気配更新の上限方向:
- 気配更新の下限方向:
- 制限値幅:
- 成行呼値の禁止:
気配運用の要点
上場日には、INGS(245A)の公募価格は1,940円に設定されています。上限方向の気配は4,465円で、更新値幅は97円、更新時間は10分です。下限方向は1,455円で、通常の更新幅・時間で進行し、初値決定前には制限値幅は適用されません。初値決定後に基準値段をもとに制限値幅が適用されます。成行注文は禁止されており、指値注文のみが可能です。
INGS(245A)の初値予想
次に、IPO関連データから初値予想を行います。INGSは、公募株数が432,000株、売出株数が105,000株、公開株数が537,000株、オーバーアロットメントを含めた公開株数は617,500株です。また、吸収金額は104億円、オーバーアロットメントを含むと120億円、時価総額は472億円とされています。
同社の最近5年間の業績を見ると、売上高は堅調に伸びており、特に2022年8月には3,489百万円、2023年8月には5,261百万円と大幅に成長しています。しかし、純利益や経常利益は一貫して伸び悩んでおり、2023年の純利益はわずか68百万円と減少しました。また、自己資本比率は徐々に改善していますが、企業全体の成長力を測る指標としては若干のリスクが伴います。
これらのデータに基づき、
になると予想されます。成長が顕著なものの、利益率の低迷や経営効率の不安定さが初値に対する若干の抑制要因となり得ます。アスア(246A)の気配運用
- 680円
- 1,564円
- 510円
- 34円ごとに10分間隔で更新。需給が合致する値段に近づくと通常の更新値幅で更新
- 3分間隔で更新。初値は下限値段から通常の更新値幅分だけ安い値段まで成立可能
- 初値決定までは適用されない。初値決定後は、その初値を基準として呼値の制限値幅が適用
- 新規上場日の売買では、成行売呼値および成行買呼値は禁止。初値決定日まで成行呼値を禁止
アスア(246A)の初値予想
上記の気配運用データおよびIPO関連データを考慮すると、アスア(246A)の初値予想は900円〜1,200円の範囲が適切と思われます。
アスア(246A)の初値予想の根拠
- 7.4億円と小規模であるため、初値は比較的堅調に推移する可能性がある
- 1,092,500株とやや少ないため、需給バランスが整い、上昇余地がある
- 43.3%と高めではありますが、需給が崩れるほどの売り圧力はない
- 売上高は成長しており、純利益も堅調なため、投資家からの期待感は高い
キッズスター(248A)の気配運用
- 2,560円
- 5,890円
- 1,920円
- 更新値幅128円、更新時間10分
- 更新値幅3分
- 初値決定まで適用されません。初値決定後は当該初値を基準値段として呼値の制限値幅が適用
- 新規上場日の売買では禁止、初値決定日まで成行呼値を禁止
初値予想に関するIPOデータ
公募価格やIPOの需給バランスを見ると、オファリング・レシオが 28%(OA含むと 32%)と低めで、吸収金額も 17.9億円(OA含む 20.5億円)です。また、ロックアップ期間が設定されているため、大株主による短期的な売却圧力が抑制される可能性があります。
企業の業績を見ると、2023年には 売上高が764百万円 に増加しており、順調な成長が確認できます。経常利益や純利益も増加傾向にあるため、初値に対する期待が高まります。
グロースエクスパートナーズ(244A)の気配運用
- 1,530円
- 3,520円
- 1,148円
- 更新値幅77円、更新時間10分
- 通常の更新値幅、更新時間3分
- 初値決定まで適用されず、初値決定後は基準値をもとに制限値幅が適用
- 新規上場日は成行呼値を禁止(売買が成立しなかった場合は初値決定日まで禁止)
気配運用の要点
244A グロースエクスパートナーズの新規上場における初値決定前の気配運用では、公募価格は1,530円です。上限値段は3,520円、下限値段は1,148円に設定されており、気配の更新は上限方向では77円ずつ10分ごと、下限方向では通常の幅で3分ごとに行われます。初値決定まで制限値幅は適用されず、成行呼値も禁止されています。売買が成立しなかった場合、初値決定日までこの成行呼値禁止は継続します。
公募価格割れはないと初値予想
IPO関連データから見ると、公募株数443,400株、売出株数295,500株の合計738,900株が公開され、オーバーアロットメントを含めると849,700株となります。オファリング・レシオは23.2%(OA含む26.7%)で、吸収金額は11.3億円、時価総額は48.7億円と小型なIPOです。また、上場時の発行済株式総数は3,180,000株で、ロックアップがかかっている大株主も多く、株式の流動性は限定的です。
業績面では、連結決算で売上高が前年度比約13.4%増加し、経常利益も増加傾向にありますが、現金フローはやや弱く、単独決算の経常利益や純利益が減少している点がリスクです。これらを踏まえ、公募価格1,530円を下回ることは少ないと考えられます。
現在、気配運用の基本フォーマットを模索中です。
複数同時上場の場合、比較できるようにも考えています。
最新IPO一覧リスト
現在進行中のIPO一覧リストです。
※吸収金額の算出は、公募価格が決定するまで想定価格ベースで計算しています。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
IPO(新規上場株)は、新規上場承認されて、上場するまでに、節目節目の大事なイベントがあります。 上場日はもちろん、BB抽選日、想定価格、仮条件、公募価格、そして初値とチェックすべき項目も多々あります。 そして、IPOの …