カラオケ機器のレンタル・販売を展開する『音通』の株主優待が廃止です。
IR発表には、次の内容ですが、わかりにくいので、まとめました。
株主優待制度の廃止(引用)
当社は、本日開催の取締役会において、本公開買付けが成立することを条件に、2025 年3月期より株主優待制度を廃止することを決議いたしました。これにより、本公開買付けが成立した場合には、2024 年3月31 日現在の当社株主名簿に 10,000 株以上の当社株式を保有されている旨が記載された株主の皆様に対する株主優待をもちまして、当社の株主優待制度は廃止(※)されることになります。
※例年、中間期優待品を 12 月に、決算期優待品を翌年6月にお届けしておりますが、上記前提において中間期優待品の決定・発送は行わない方針です。
- 公開買付けの成立が条件:
- 株主優待制度の廃止は、株式会社GENDAによる公開買付けが成立することが条件です。この買付けが成立しない場合、優待制度の変更が行われない可能性もあります。
- 廃止の時期:
- 2024年3月31日現在の株主に対する優待を最後に、株主優待制度は廃止されます。
- 2024年9月末を基準とする中間期優待品は決定されず、2024年12月には発送が行われません。
- 中間期優待品の配布時期:
- 通常、9月末を基準日として中間期の株主優待品が決定され、その後12月に発送されます。しかし、今回の文章では「中間期優待品の決定・発送は行わない」と明示されています。
- つまり、2024年9月末を基準日とする優待は実施されないことが確定しています。
文章から読み取れる情報を基に、以下のようにまとめられます:
- 2024年3月31日現在の株主に対する最後の優待が行われます。
- 2024年9月末を基準日とする優待は行われず、2024年12月には中間期優待品の発送も行われません。
- 2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)から株主優待制度は完全に廃止されます。
したがって、株主優待制度は2024年9月末の優待から廃止されるという結論です。
参考までに、過去記事は残しておきます。
以下、過去記事です。
過去の逆日歩、クロス取引コスト(売買手数料・貸株料)の理解を深めたい方向けの記事です。
引用元:音通
音通(7647)の株主優待
音通(7647)の株主優待は、音通が選ぶギフトです。
優待内容詳細
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
10,000株以上 | 音通が選ぶギフト3,000円相当 |
音通(7647)の優待権利日は年2回、3月末と9月末です。
優待に必要な最低保有株数は、10,000株です。
音通が株主優待をスタートしたのは、2005年ですが、ずーと株主優待が続いています。
過去には、 「柚子饂飩・梅饂飩」や「トマトの細うどん・ほうれん草の細うどん」などのセットが送られてきましたが、ここ数年は、「讃岐味のうどん」ギフトセット に定着しています。
なお、優待クロス取引歴が長い方はご存知かもしれませんが、2012年9月末に90,000円もの逆日歩が発生しています。
その当時の逆日歩金額としては、歴代最大です。
逆日歩が恐ろしいと、多くのクロス取引参加者の記憶に残ったことでしょう。
株主優待に長期保有制度はあるの?
長期保有制度による特典はありません。
株主優待:権利確定日はいつ?
次回の優待権利日は「2024年9月30日」です。
権利付き最終日の「9月26日」までに10,000株以上の取得が必要です。
音通に配当がある場合の配当権利付き最終日、クロス取引する場合の最終売買日も同じです。
音通の優待が貰える直近の株主優待権利日
優待権利確定日:2024年9月30日
権利付き最終日:9月26日(木)・・・残り2ヵ月と25日(87日)
逆日歩日数:1日
音通(7647)の基本情報
情報更新日:2024年3月30日
code | 7647 | 優待内容 | 飲食料品 |
---|---|---|---|
業種 | サービス業 | 上場市場 | 東証スタンダード |
決算 | 3月 | 優待月 | 3月、9月 |
本社 | 大阪 | 上場年月日 | 2000年5月31日 |
単元株数 | 100 | 貸借区分 | 貸借 |
発行済株式数 | 206,850,000 | 企業のHP | 優待詳細 |
優待の種類 | 食品 |
株価更新日:2024年7月1日
1日の終値株価 | 33円 | 最低投資額 | 165,000円 |
---|---|---|---|
最低必要株数 | 5,000 | 継続保有 | – |
優待開示情報
2024/06/27 | 2025年3月期配当予想の修正(無配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ |
2024/05/10 | 株主優待品決定に関するお知らせ |
2023/11/10 | 株主優待品決定に関するお知らせ |
2023/05/12 | 株主優待品決定に関するお知らせ |
クロス取引に必要な優待情報は、『株主優待速報【 新設・変更・廃止】開示情報』を参考にしています。
音通(7647)過去の逆日歩
- 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
- 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。
確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。
優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表
権利日 | 株価 | 前日 貸借残 |
当日 貸借残 |
差分 | 出来高 | 確逆 | 最逆 | 品貸 日数 |
配当 | 規制 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024-03-27 | 27 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 106,408,500 | 0.0 | 4.0 | 3 | 0.12 | |
2023-09-27 | 29 | -445,600 | 581,200 | 1,026,800 | 95,766,700 | 0.0 | 4.0 | 3 | 0.12 | |
2023-03-29 | 26 | 297,700 | 233,100 | -64,600 | 14,837,300 | 0.0 | 12.0 | 3 | 0.12 | |
2022-09-28 | 27 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 17,936,800 | 0.0 | 4.0 | 3 | 0.12 | |
2022-03-29 | 27 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 13,345,800 | 0.0 | 4.0 | 1 | 0.12 | |
2021-09-28 | 26 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 44,134,700 | 0.0 | 4.0 | 1 | 0.12 | |
2021-03-29 | 34 | 921,700 | 436,200 | -485,500 | 32,034,400 | 1 | 0.12 | |||
2020-09-28 | 30 | 283,500 | 431,800 | 148,300 | 44,186,800 | 1 | 注意 | |||
2020-03-27 | 20 | -222,900 | 0.0 | 222,900 | 2,051,400 | 0.0 | 8.0 | 1 | 0.0 | 注意 |
2019-09-26 | 29 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2,482,700 | 0.0 | 8.0 | 1 | 0.12 | 停止 |
2019-03-26 | 30 | 183,300 | 21,300 | -162,000 | 4,152,000 | 3 | 0.12 | |||
2018-09-25 | 31 | 1,015,100 | 1,391,000 | 375,900 | 12,697,000 | 3 | 0.12 | |||
2018-03-27 | 36 | 1,902,900 | 1,500,000 | -402,900 | 3,338,300 | 3 | 0.12 | |||
2017-09-26 | 35 | 376,900 | 956,300 | 579,400 | 2,870,500 | 3 | 0.12 | |||
2017-03-28 | 33 | 646,500 | 2,094,000 | 1,447,500 | 1,309,100 | 3 | 0.12 | |||
2016-09-27 | 29 | 741,000 | 2,294,000 | 1,553,000 | 2,808,000 | 3 | 0.12 | |||
2016-03-28 | 32 | 1,289,000 | 2,534,000 | 1,245,000 | 2,433,000 | 1 | 0.12 | |||
2015-03-26 | 44 | 2,804,000 | 6,543,000 | 3,739,000 | 1,364,000 | 1 | 0.0 | |||
2014-09-25 | 43 | 3,686,000 | 5,271,000 | 1,585,000 | 6,870,000 | 1 | 0.18 | |||
2014-03-26 | 46 | 3,292,000 | 5,923,000 | 2,631,000 | 5,356,000 | 1 | 0.18 | |||
2013-09-25 | 31 | 1,364,000 | 1,805,000 | 441,000 | 2,062,000 | 1 | 0.18 | |||
2013-03-26 | 33 | 4,795,000 | 4,302,000 | -493,000 | 2,784,000 | 3 | ||||
2012-09-25 | 15 | 54,000 | -324,000 | -378,000 | 1,088,000 | 18.0 | 3 | |||
2012-03-27 | 18 | 679,000 | 0.0 | -679,000 | 1,121,000 | 3 | ||||
2011-09-27 | 17 | 471,000 | 27,000 | -444,000 | 1,367,000 | 3 | ||||
2011-03-28 | 17 | 509,000 | -69,000 | -578,000 | 1,908,000 | 0.05 | 1 |
音通(7647)のクロス取引・逆日歩リスク
音通は、2024年6月28日からの申込停止(売禁)により、制度信用クロス取引はできませんが、今後の為に逆日歩回避のチェック結果を残しています。
クロス取引のリスク判断の詳細は、「高額逆日歩回避の7つのチェック」をご参考ください。
-
優待権利日(9月30日)の逆日歩日数
○:逆日歩日数では低リスク2024年9月30日優待権利日の逆日歩日数は1日です。
-
9月30日のクロス取引可能な銘柄数
○:銘柄数では低リスク優待実施企業は391、クロス取引可能な貸借銘柄は279、同じ優待分類の企業も多いです。
音通と同じ優待分類の銘柄です。
尚、9月実施の『食品』優待は、他にもあります。ほんの一部です。
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規制速報(注意喚起・申込停止)
×:規制情報では警戒範囲2024年6月28日より申込停止の規制が発生中、逆日歩が更に2倍、リスクが高まります。
- 2020/09/28:0円 (1日)・・・注意
- 2020/03/27:0円 (1日)・・・注意
- 2019/09/26:0円 (1日)・・・停止
高額逆日歩に注意:株主優待銘柄の規制【注意喚起・申込停止】速報!
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近況逆日歩・信用残高(貸借倍率・発行済株式数)
△:やや注意発行済株式数は
と多い方ですが、優待価値の人気度も高く、権利日当日の急な株不足にご注意です。逆日歩更新日:2024年7月1日
市場区分:東証
月/日 融資新規 融資返済 融資残高 貸株新規 貸株返済 貸株残高 差引残高 貸借倍率 逆日歩 06/28(金) 1,620,800 456,000 2,105,100 0 490,700 449,600 1,655,500 4.68 0 06/27(木) 72,200 82,000 940,300 3,700 13,500 940,300 0 1.0 0 06/26(水) 60,800 441,800 950,100 219,200 1,075,100 950,100 0 1.0 0 06/25(火) 822,300 383,800 1,331,100 1,081,400 37,900 1,806,000 -474,900 0.74 0 06/24(月) 5,400 189,100 892,600 3,300 427,200 762,500 130,100 1.17 0 06/21(金) 112,300 238,600 1,076,300 8,400 24,600 1,186,400 -110,100 0.91 0 06/20(木) 336,600 29,800 1,202,600 439,800 6,500 1,202,600 0 1.0 0 06/19(水) 48,200 322,800 895,800 500 401,600 769,300 126,500 1.16 0 06/18(火) 322,200 163,100 1,170,400 467,300 0 1,170,400 0 1.0 0 06/17(月) 70,900 4,900 1,011,300 19,200 58,900 703,100 308,200 1.44 0 -
音通の発生逆日歩
○:過去逆日歩では低リスク最大逆日歩も高額逆日歩も発生していませんが、2回ほど、少額ながら逆日歩は過去に発生しています。
- 2012/09/25:1,800円 (3日)
- 2011/03/28:5円 (1日)
過去の逆日歩は、100株単位での金額です。
尚、優待に必要な最低株数は5,000株なので、実際の逆日歩金額はさらに50倍です。
-
優待に必要な株数と投資額
△:やや注意必要株数によって、優待内容の差はありませんが、必要株数が最低単位ではなく、5,000なので、やや注意です。
-
継続保有(必須・特典)の有無
△:やや注意継続保有特典こそありませんが、油断は禁物です。
音通と同じ3,000円相当の優待価値、9月実施の優待一覧。
音通(7647)のクロス取引・株主優待まとめ
音通(7647)は、驚異の逆日歩を発生してから、驚くほどしずかです。
たまに注意喚起や申込停止(売禁)の規制が入りますが、それでも逆日歩は0円で、逆日歩金額が付くことがありません。
多くの投資家の方が、トラウマのように音通の逆日歩は怖いと思っているからこその結果です。
株価が安いので、10,000株必要でも、投資金額は30万ちょっとです。
我こそはという方は、果敢にクロス取引してみてはいかがでしょうか。もちろん投資は自己責任なので、管理人は責任を負いません。