伸和ホールディングス(7118)が、2024年10月21日(月)、札幌証券取引所アンビシャス市場に上場です。
札幌証券取引所アンビシャスの上場は久しぶり、2023年上場のGSI(5579)は、公募割れで、あまりよいイメージはありません。
ただし、過去のIPOを比較すると、無難な初値になっているIPOもたくさんあります。
もしかしたら、驚くような初値になるかも知れませんが、果たしてそれは、公募割れで?
それとも初値高騰のどちらでしょうか?
伸和ホールディングス(7118)の上場直前の気配運用データをご紹介です。
伸和ホールディングス(7118)のIPO(新規上場)の前日気配運用
- 1,650円 :
- 3,795円 :
- 1,238円 :
- 83円、更新時間10分 : 更新値幅
- : 通常の更新値幅・更新時間(5分)
- : 初値決定まで適用されない(初値決定後に適用)
- 413円~6,600円 :
- : 成行注文は禁止されており、全て指値注文での売買
業績データからの分析
伸和ホールディングスは、レストラン経営および食品製造販売を行う企業で、2024年3月期の売上は5,871百万円に達し、前年よりも増加していますが、経常利益は減少し、純利益もほぼ横ばいです。
財務的には自己資本比率が上昇しているものの、依然として24.6%と低めで、同社の自己資本利益率(ROE)は30.4%と比較的高いですが、総資産は減少しています。
このことから、財務健全性には課題があるものの、成長のポテンシャルは一定評価でき、市場での初値期待は中程度と推測されます。
結論として、業績はやや安定、成長期待は高くありません。この点が、市場での評価を下げる要因となっていることは、間違いないでしょう。
気配運用からの分析
気配運用のデータを見ると、上限値段が3,795円、下限が1,238円に設定されていますが、現実的な初値形成のレンジはやや狭くなりそうです。
気配の更新幅が83円と大きく、人気化すれば、初値が上方向に大きく動く可能性も示唆していますが、その可能性は低いです。
また、注文受付範囲が413円~6,600円に設定されており、初値形成においては比較的高めの値段帯での推移も可能性としてはありますが、確率的には低いでしょう。
結果、公募価格1,650円に対して気配は大きく動かない可能性があり、初値は公募価格近辺で形成されると予想されます。
市場の反応
最新の市場反応では、市場におけるボラティリティが低く、流動性の低さがリスク要因です。
しかし、成長期待に対する評価は一定以上のものがあり、特にレストラン業界や食品業界での今後の事業展開が期待されている状況です。
市場全体の状況や競合との比較においても、同業他社に比べて高い評価は受けていないものの、安定した運営体制が評価される要素となっています。
上場直前・気配運用データ後の初値予想の結論
伸和ホールディングス(7118)の初値予想は、1,400円~1,650円の範囲が妥当と見られます。
この初値予想は、業績データ、気配運用、そして市場の反応に基づいて導き出した数値です。
公募割れの可能性も指摘されており、IPO市場では比較的厳しい評価を受けています。
総合的に判断すると、伸和ホールディングスの初値は1,500円台前半に落ち着く可能性が高く、特に大きな値上がりは期待しづらい状況です。
最新IPO一覧リスト
現在進行中のIPO一覧リストです。
※吸収金額の算出は、公募価格が決定するまで想定価格ベースで計算しています。
2024年に実施した全IPOのスケジュールを確認することも可能です。
IPO(新規上場株)は、新規上場承認されて、上場するまでに、節目節目の大事なイベントがあります。 上場日はもちろん、BB抽選日、想定価格、仮条件、公募価格、そして初値とチェックすべき項目も多々あります。 そして、IPOの …