JT株主優待

2022年12月末の優待が最後の『JT』の株主優待情報をまとめました。

記事最後まで読むことで、逆日歩リスクの理解とお得なクロス取引のやり方がわかります。

投資メモ

JT(2914)は、たばこを中心とした医薬、食品事業のある企業です。
M&Aで海外たばこ事業を拡大中!

日本たばこ産業(2914)の株主優待

JT(2914)の株主優待は、JTグループならではの自社関連商品です。

優待内容詳細

保有株式数優待内容
100株以上2,500円相当の自社商品
200株以上4,500円相当の自社商品
1,000株以上7,000円相当の自社商品
2,000株以上13,500円相当の自社商品

JT(2914)の優待権利日は年1回、12月末のみです。

自社商品に替えて寄付を選ぶ事もできます。

最後の優待になるので、ちょっと人気が出るかもしれませんが、クロス難易度は高いです。

株主優待に長期保有制度はあるの?

必須あり

1年以上の継続保有が必須です。

継続保有の条件

同一株主番号で、3月31日現在、6月30日現在、9月30日現在、12月31日現在の株主名簿に連続して5回以上記載又は記録されていること。

日本たばこ産業の株主優待制度を利用した感想

JTは、15年以上、株主優待制度を実施してくれていた銘柄です。

缶コーヒーの「roots」や、桃の天然水といった、飲料品が貰えていた頃が、懐かしいし、JT優待の黄金期かも!

途中から、飲料事業を撤退してしまったので、ご飯等の保存食などが優待の中心になっていました。

2018年に優待制度が変更(改悪)し、1年以上の継続保有が必須になってから、クロス取引も困難になり、気が向いたらの優待銘柄でした。

そして遂に、2022年12月末を持って、優待制度の終了です。

長い間、ありがとうございました。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年12月31日」です。

権利日最終日の「12月27日」までに100.0株以上の取得が必要です。

日本たばこ産業の優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年12月31日

権利日最終:12月27日(水)・・・残り8ヵ月と25日(269日)
逆日歩日数:6日

日本たばこ産業(2914)の基本情報

code2914優待内容自社商品等
業種食料品上場市場東証プライム 
決算12月 優待月12月
本拠地東京上場年月日1994年10月27日 
単位100貸借区分貸借
継続保有必須企業の優待HP優待詳細
優待の種類食品 自社商品
最低必要株100.0最低投資額279,800円
配当予想188.0配当落日2022年12月29日
発行済株数2,000,000千株データ調査日2022年12月15日

最低投資額のみ、3月31日の終値株価で計算。

日本たばこ産業(2914)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2021-12-282,378-115,400-1,867,500-1,752,10011,342,60011.2519.2575.0
2020-12-282,186-1,157,000-4,248,500-3,091,50014,707,50028.2517.6577.0
2019-12-262,5380-3,618,300-3,618,30011,973,6000.3520.8777.0
2018-12-252,58700014,377,4000.020.8775.0
2017-12-263,720110,8000-110,8005,301,9000.030.4670.0
2016-12-273,92272,600-82,700-155,3003,809,7000.032.0566.0
2015-12-254,49338,400-165,800-204,2001,795,9000.036.0564.0
2014-12-253,434401,400188,200-213,2004,400,500650.0
2013-12-253,335338,100569,200231,1005,198,1007
2012-12-252,392-431,400-446,600-15,2001,747,2000.3520.07
2011-12-27368,500-1,494-2,236-7427,83450.03200.05

日本たばこ産業(2914)のクロス取引・逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待12月の逆日歩日数

    ×:投資は自己判断で!
    2023年12月31日は、逆日歩日数が6日と、通常の権利日よりリスクが高まっています。
  2. 株主優待クロス取引12月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待実施企業は175、クロス取引可能な貸借銘柄は119、同じ優待分類の企業も多いです。

    日本たばこ産業の優待分類と同じ『自社商品等』関連銘柄です。

    尚、12月実施の『食品 自社商品』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    ○:少しだけ安全圏かも
    調査時点で規制情報はありません。また過去に1度も規制情報が入った事がないです。
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    △:やや注意
    発行済株式数は2,000,000千株と多い方ですが、優待価値の人気度も高く、権利日当日の急な株不足にご注意です。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    03/30(木)4,00015,100115,70014,20020020,70095,0005.590
    03/29(水)011,600126,8001,80006,700120,10018.930
    03/28(火)010,400138,40040004,900133,50028.240
    03/27(月)44,900600148,80002004,500144,30033.070
    03/24(金)1,50012,200104,50010004,70099,80022.230
    03/23(木)4,5002,500115,200004,600110,60025.040
    03/22(水)5,30013,800113,20080004,600108,60024.610
    03/20(月)3,6009,900121,700010,0003,800117,90032.030
    03/17(金)33,8000128,000040013,800114,2009.280
    03/16(木)10,80023,10094,200010014,20080,0006.630
  5. 日本たばこ産業の発生逆日歩

    △:やや注意
    最大逆日歩こそ発生していませんが、過去5回も逆日歩が発生しているので、やや注意が必要です。
    • 2021年12月:1,125円 (5日)
    • 2020年12月:2,825円 (5日)
    • 2019年12月:35円 (7日)
    • 2012年12月:35円 (7日)
    • 2011年12月:5,000円 (5日)

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    △:やや注意
    株数によって複数の優待特典があり、優待目当てで大量株取得者もいるので、急速に株不足になるリスクがあります。
    • 100株:約28万円
    • 200株:約56万円
    • 1,000株:約280万円
    • 2,000株:約560万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    ○:少しだけ安全圏かも
    1年以上の継続保有が必須なので、他の優待と比較するとややリスクは下がります。

日本たばこ産業(2914)の優待クロス(制度・一般)手数料を比較!

日本たばこ産業なら、逆日歩のないクロス取引も可能、それが一般信用クロス取引です。

3月31日の終値、株価2,798円の必要株数分(100.0株)で計算。

投資額28.0万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
112/2772092078110720975
212/2682392369212323986
312/25926926610413826997
412/2210299295115153299107
512/2111329325127169329118
612/2014419413161215419150
712/1915449443173230449161
812/1816479473184245479172
912/1517509502196261183
1012/1418539532207276193
1112/1321628620242322226
1212/1222658650253338236
1312/1123688679265353247
1412/824718709276368258
1512/725288384268
1612/628322430301
1712/529334445311
1812/430345460322
1912/131357476333
2011/3032368491344
2111/2935403537376
2211/2836414552387

日本たばこ産業の権利付最終日(2023年12月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額28.0万円、日本たばこ産業のクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年4月2日)から直近の優待権利日(2023年12月31日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、日本たばこ産業を28.0万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:28万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(275日分)+プレミアム料3,164円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(275日分)+プレミアム料
3,582円=198×2円+21円+3,164円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと一般信用売り手数料+貸株料(275日分)
5,319円=1,100円+4,219円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(275日分)
2,973円=19円+2,953円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、日本たばこ産業を28.0万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:28万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)のみ209円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(7日分)
479円=198×2円+21円+62円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:28万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)のみ207円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(7日分)
448円=187×2円+15円+59円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:28万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)+プレミアム料62円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(7日分)+プレミアム料
479円=198×2円+21円+62円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計100万円まで1,100円の手数料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=現物買いと制度信用売り手数料+貸株料(7日分)
1,162円=1,100円+62円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:28万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)59円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(7日分)
477円=198×2円+21円+59円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(7日分)
81円=19円+62円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(7日分)
77円=18円+59円

※優待権利日最終日に売買しても、逆日歩日数が多い時は、貸株日数(貸株料)も通常より多くなります。

※日本たばこ産業の制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

日本たばこ産業(2914)のクロス取引・株主優待まとめ

  • JT(2914)は、過去には高額逆日歩も連発していましたが、ここ数年は少額逆日歩!
  • しかし、継続保有が必須になってから、安心した方が多かったのか、2年連続、高額逆日歩が発生!
  • 優待目的以外の理由もあるが、近年は、発行済株式数が多くても、逆日歩が発生する銘柄!
  • 2022年12月末をもって、株主優待制度は終了!2004年からの優待の歴史に幕!
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