ADワークス株主優待

ADワークスグループの株主優待記事で、優待内容が破格すぎるので、危険だと書きましたが、その通りになりました。

ADワークスグループ、遂に優待制度の廃止です。

廃止の理由は、株主数が優待導入前の1.5倍、190,000名を超えたからだそうです。これからは配当に力を入れるので、株主優待制度を廃止するとの事です。

2022年12月末の優待が最後です。

ただ、最初から破格の優待制度を導入して、すぐにやめるシナリオがあったのなら、最悪です。やはり○○優待倶楽部を導入している銘柄は注意が必要です。

参考までに、以前の記事(株主優待記事)もご紹介です。

ADワークスグループ(2982)ってどんな企業?

ADワークスグループの事業は、収益不動産事業、不動産小口化商品事業、海外不動産事業、プロパティ・マネジメント事業、建築・工事事業、CVC事業の、6つです。

投資家と株主を結びつける優待商品がありません。

こういった企業の場合、昔はQUOカードの贈呈が多かったのですが、最近は、優待専用サイトでの買い物ポイントです。

ADワークスグループもわざわざ株主優待専門サイトを立ち上げています。

ADワークスグループ(2982)の株主優待

ADワークスグループの株主になると、100株からADワークスグループ株主クラブに入会できます。

ただし、優待商品が選べるポイントが貰えるのは、1,000株以上の株主になるので、100株保有はただの飼殺し状態です。

こんなに素敵な優待があるよ。早く1,000株の株主になりましょうという感じで、100株だと優待メリットはありません。

ADワークスグループの優待内容詳細

1,000株保有でようやくADワークスグループ株主クラブのプレミアム会員になれます。

プレミアム会員になると保有株に応じて年2回、ポイントが進呈されます。

保有株式数優待内容
1,000株以上2,000円相当のポイント
3,000株以上9,000円相当のポイント
5,000株以上20,000円相当のポイント
7,000株以上25,000円相当のポイント

株保有率が上がるほど、優待のランクも大幅にアップします。

3,000株保有なら、1,000株の4.5倍、5,000株なら10倍、7,000株なら12.5倍です。

これがどう言う事なのか、逆日歩クロス経験者ならわかる事です。

毎回、高額逆日歩の常連銘柄になるか、企業側が根負けして、優待制度を廃止するかのどちらかです!

さらに優待の権利が年2回!これは破格すぎる優待制度!

デメリットはインターネットが使える環境でないと優待の権利を使える事が出来ないことです。

万人に優しい優待ではありません。

株主優待に長期保有制度はあるの?

長期保有制度による特典はありません。

ADワークスグループの株主優待制度を利用した感想

1,000株で2000ポイント付与のプレミアム会員ですが、選べる商品は結婚式の引き出物等で選べるカタログのようなイメージです。

1ポイント1円相当の価値として、好きなアイテムと交換可能です。

ただし、ADワークスグループに関連する商品などは一切ない感じです。

入会金等はもちろんかかりませんが、メールアドレスの登録が必要だったり、会員登録が面倒です。

株主優待:権利確定日はいつ?

次回の優待権利日は「2023年12月31日」です。

権利日最終日の「12月27日」までに1000.0株以上の取得が必要です。

ADワークスグループの優待が貰える直近の株主優待権利日

優待権利日:2023年12月31日

権利日最終:12月27日(水)・・・残り2ヵ月と29日(90日)
逆日歩日数:6日

ADワークスグループ(2982)の基本情報

code2982優待内容自社ポイント
業種不動産業上場市場東証プライム 
決算12月 優待月6月、12月
本拠地東京上場年月日2020年4月1日 
単位100貸借区分貸借
継続保有企業の優待HP優待詳細
優待の種類食品 旅行・宿泊 娯楽レジャー
最低必要株1000.0最低投資額205,000円
配当予想4.5配当落日2022年12月29日
発行済株数47,196千株データ調査日2022年12月15日

最低投資額のみ、6月30日の終値株価で計算。

ADワークスグループ(2982)過去の逆日歩

逆日歩一覧表の説明
  • 確逆:確定逆日歩、品貸料率です。
  • 最逆:最大逆日歩金額の元になる、最高料率です。

確逆(品貸料率)× 株数で確定した逆日歩金額です。
※最逆は、最大逆日歩の料率が比較できるよう、品貸日数を乗じていません。つまり1日での料率です。

優待権利付最終日【逆日歩・貸借残・配当】一覧表

権利日株価前日
貸借残
当日
貸借残
差分出来高確逆最逆品貸
日数
配当規制
2022-06-28156-275,000-1,326,100-1,051,1001,723,5007.58.01停止
2021-12-28153126,200-552,800-679,0001,848,7000.754.053.5
2021-06-2816430,400-1,075,300-1,105,7002,245,4001.04.01
2020-12-281615,000-861,100-866,1001,387,80012.04.052.63
2020-06-26190-32,800-375,300-342,5001,080,3000.058.01注意

ADワークスグループ(2982)の最大逆日歩リスク

逆日歩リスクを過去データより分析、各項目ごとにまとめました。

逆日歩回避チェックの詳しい説明は「高額逆日歩になる事前予兆を見逃すな?知らないと損!7つのチェック」をご参考ください。

  1. 株主優待12月の逆日歩日数

    ×:投資は自己判断で!
    2023年12月31日は、逆日歩日数が6日と、通常の権利日よりリスクが高まっています。
  2. 株主優待クロス取引12月の銘柄数

    ○:少しだけ安全圏かも
    優待実施企業は175、クロス取引可能な貸借銘柄は119、同じ優待分類の企業も多いです。

    ADワークスグループの優待分類と同じ『自社ポイント』関連銘柄です。

    尚、12月実施の『食品 旅行・宿泊 娯楽レジャー』優待は、他にもあります。ほんの一部です。

  3. 規制速報(注意喚起・申込停止)

    △:やや注意
    現時点で注意喚起等の規制はありませんが、過去に2回、優待権利日に規制が入っているので、やや注意です。
    • 2022年6月 :750円 (1日)・・・停止
    • 2020年6月 :5円 (1日)・・・注意
  4. 貸借倍率と発行済株式数

    △:やや注意
    発行済株式数は47,196千株であり、東証プライム 市場ですが、やや株不足が発生する傾向に注意です。

    最新の貸借倍率と逆日歩速報(毎日チェック)

    市場区分:東証

    月/日融資新規融資返済融資残高貸株新規貸株返済貸株残高差引残高貸借倍率逆日歩
    09/26(火)31,9002,000149,50001,400800148,700186.880
    09/25(月)24,7002,800119,6001,40002,200117,40054.360
    09/22(金)2,5004,40097,700020080096,900122.120
    09/21(木)14,100099,6001,00001,00098,60099.60
    09/20(水)9,30012,20085,50000085,500-0
    09/19(火)2,1005,10088,40000088,400-0
    09/15(金)15,90018,20091,40000091,400-0
    09/14(木)60071,90093,70000093,700-0
    09/13(水)11,40052,700165,000000165,000-0
    09/12(火)45,40033,800206,300000206,300-0
  5. ADワークスグループの発生逆日歩

    △:やや注意
    比較的高額な逆日歩が2回、逆日歩も5回発生しており、注意が必要です。
    • 2022年6月 :750円 (1日)・・・停止
    • 2021年12月:75円 (5日)
    • 2021年6月 :100円 (1日)
    • 2020年12月:1,200円 (5日)
    • 2020年6月 :5円 (1日)・・・注意

    過去の逆日歩は、100株単位での金額です。

    尚、優待に必要な最低株数は1000株なので、実際の逆日歩金額はさらに10倍です。

  6. 優待に必要な株数と投資額

    ×:投資は自己判断で!
    株数によって複数の優待バリエーションがあります。確認できただけでも5つ、大量取得者がいると危険です。
    • 100株:約2万円
    • 1,000株:約21万円
    • 3,000株:約62万円
    • 5,000株:約103万円
    • 7,000株:約144万円
  7. 継続保有(必須・特典)の有無

    △:やや注意
    継続保有特典はありませんが、優待そのものの価値が高い銘柄の場合、いつも人気で逆日歩が発生しやすくなります。

ADワークスグループ(2982)のクロス取引(制度信用・一般信用)どちらが良いの?

ADワークスグループは、逆日歩の発生しない、一般信用取引も可能です。

6月30日の終値、株価205円の必要株数分(1000.0株)で計算。

投資額20.5万円の貸株料【各証券会社の比較】

営業
日数
月/日貸株
日数
SBI
証券
GMO
クリック
証券
au
カブコム
証券
松井
証券
楽天
証券
SMBC
日興
証券
112/277153151597915355
212/268175173679017563
312/2591971957610119771
412/22102192168411221979
512/21112412389312424186
612/2014307303118157307110
712/1915329324126168329118
812/1816350346135180350126
912/1517372368143191134
1012/1418394389152202142
1112/1321460454177236165
1212/1222482476185247173
1312/1123504497194258181
1412/824526519202270189
1512/725211281197
1612/628236315220
1712/529244326228
1812/430253337236
1912/131261348244
2011/3032270359252
2111/2935295393275
2211/2836303404283

ADワークスグループの権利付最終日(2023年12月27日)を基準に、約1ヵ月前までの貸株料金一覧です。

一般信用売り在庫による早めのクロス取引を考えている場合、貸株料の手数料は馬鹿に出来ないコストです。

「SBI証券」「GMOクリック証券」「楽天証券」の貸株料は、一般短期の計算です。

一般信用クロス取引手数料とやり方

具体的な一般信用クロス取引のやり方をを確認

投資金額20.5万円、ADワークスグループのクロス取引シミュレーションです。

本日(2023年9月28日)から直近の優待権利日(2023年12月31日)に向けて、一般信用クロス取引をした場合の総コスト(最安値手数料)です。

優待取得の権利日当日、ADワークスグループを20.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

定額料金と約定毎の手数料プランがある場合、それぞれの総コストで比較できます。

auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(95日分)+プレミアム料800円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(95日分)+プレミアム料
1,212円=198×2円+16円+800円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「一般信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(95日分)1,067円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「一般信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(95日分)
761円=14円+747円

※新規建約定日より1ヶ月目ごとにかかる管理料(事務管理費)は計算に含んでいません。

※SBI証券、GMOクリック証券、楽天証券の手数料(一般信用短期シミュレーション)は、短期売りが可能になったタイミングで表示します。

※クロス取引の組み合わせは複数あり、その中でも安い料金になるよう計算していますが、あくまで目安としてお使いください。

制度信用クロス取引手数料とやり方

具体的な制度信用クロス取引のやり方をを確認

優待取得の権利日当日、ADワークスグループを20.5万円の投資額で制度信用クロスした場合の手数料です。

SBI証券
【定額:アクティブプラン】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)のみ153円
【スタンダード】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=制度信用手数料+金利(1日)+貸株料(7日分)
457円=198×2円+16円+45円
GMOクリック証券
【1日定額】

現物と制度信用と一般信用、それぞれ100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)のみ151円
【1約定】

約定毎の手数料【現物:260円 信用:187円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が260円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利(1日)+貸株料(7日分)
428円=187×2円+11円+43円
auカブコム証券
【1日定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)+プレミアム料45円+プレミアム料
【ワンショット】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(7日分)+プレミアム料
457円=198×2円+16円+45円+プレミアム料
松井証券
【定額:ボックスレート】

買いと売りのクロス合計50万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)45円
楽天証券
【いちにち定額】

買いと売りのクロス合計100万円まで手数料無料

「現物買い」×「制度信用売り」のクロス:20.5万円は売買手数料無料
クロスコスト=貸株料(7日分)43円
【超割】

約定毎の手数料【現物:275円 信用:198円】

「一般信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス:「現物買い」の手数料が275円で高い為
クロスコスト=信用手数料+金利+貸株料(7日分)
455円=198×2円+16円+43円
SMBC日興証券
【ダイレクト】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(7日分)
59円=14円+45円
SBIネオトレード証券
【定額と1約定】

信用取引手数料は投資金額関係なく無料

「制度信用買い当日買建玉を現引」×「制度信用売り」のクロス
クロスコスト=金利(1日)+貸株料(7日分)
56円=13円+43円

※優待権利日最終日に売買しても、逆日歩日数が多い時は、貸株日数(貸株料)も通常より多くなります。

※ADワークスグループの制度信用クロスには、逆日歩(品貸料)リスクがある事だけ、ご注意ください。

ADワークスグループ(2982)のクロス取引・株主優待まとめ

  • 欲張るものは大損すると言いたいところですが、上場したばかりの企業で、優待内容が高い割に高額逆日歩は発生していません
  • 他銘柄の同様の株主優待なら高額逆日歩の嵐のはずですが・・・・
  • ※12月と6月末に優待の権利がありますが、狙い目は逆日歩日数が少ない6月!

 

11月30日更新

  • ADワークスグループの株主優待制度は2022年12月末で廃止
  • プレミアム優待倶楽部を導入している企業の優待廃止は、すぐに言えるだけでも「And Doホールディングス」、「ファイバーゲート」に続いて、3社目!
  • プレミアム優待倶楽部がいけなかったのか、優待制度が破格すぎたのか、結論を出すのはまだ早いかも!

尚、プレミアム優待制度を実施している企業は、現時点でも10社以上あります。

詳しくは「プレミアム優待倶楽部実施銘柄」を参考にどうぞ

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本日は、悲しいお知らせでしたので、明日は株主優待導入?!期待がある企業情報です。